空は誰のもの? ドローン規制にはじまる空と人の新たな関係性

ドローン、そして、レオナルド・ダ・ヴィンチ。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「空気ねじ」のスケッチ

有史以来、人間は空に憧れを抱いてきた。稀代の発明家であり芸術家のレオナルド・ダ・ヴィンチも、現在のヘリコプターの始祖と言える「空気ねじ」のスケッチを残している。

現在では、当たり前となった航空機やヘリコプター、そしてドローン。これらすべては人類の発明であり、その歴史はいくつもの困難や失敗を積み重ねた上に成り立っている。

こうした観点から考えると、現在のドローンを取り巻く状況に、ある種のジレンマを感じる人間は少なくないだろう。

文明の発展や、大きなイノベーションを生み出すためには、数多くの発明家が辿った過程と同じく、ガチガチに固められた制約ではなくある程度の失敗が許される寛大な環境が必要だろう。

しかし、一方で話題となっているドローンが関連する事件や事故からは、専門知識がなくとも、誰でも自由にドローンを飛ばせることへの懸念が膨らんでいく。

日本国内では、先述の通り、政府による飛行区域の規制をはじめ、メーカーによる自主的な講習会など、安全管理への対策は広く検討され、実行に移され始めている。

安心安全のために制約するべきか、未来の発展に期待して寛大な対応をとるべきか━━そうした議論がなされる中でも、世界各地のあらゆる分野で、人々の先進的なアイデアと野心を乗せて、ドローンは新たな活路を日々切り開いていくだろう。

空中という、人が自力で移動することのできない世界で、どんなイノベーションを起こし、どれほどの感動を与えてくれるだろうか。

ドローンが空と人をつなぐ重要な1つの鍵となることは間違いないだろう。
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