アニメ制作会社の株式会社バンダイナムコフィルムワークス(サンライズ)は7月22日、公式サイトで「2025年 第27回参議院議員選挙における選挙活動について」と題した声明を公開した。
発表によると、7月20日に投開票が行われた第27回参議院議員選挙において「ガンダムシリーズのキャラクターをイメージあるいは強く想起させるコスプレ風衣装や、シチュエーションによる動画・SNS投稿等を用いた選挙活動を行っている候補者」がいたと説明。
同候補者の一連の活動について、「株式会社バンダイナムコフィルムワークス(SUNRISE studios)が認可したものではなく、弊社が特定の候補者を支持することはございません」と説明した。
サンライズの発表「2025年 第27回参議院議員選挙における選挙活動について」/画像は公式サイトより
れいわ新選組代表 山本太郎がクワトロ・バジーナ風の姿で登場
サンライズは発表で明言していないものの、第27回参議院議員選挙の選挙活動では、実際にサンライズ作品を用いた活動が行われていた。
れいわ新選組の代表・山本太郎さんが、サンライズ制作のアニメ『機動戦士Zガンダム』のキャラクターであるクワトロ・バジーナ(シャア)のコスプレ姿で同党のYouTubeチャンネルに登場。
東京都江東区青海のダイバーシティ東京にある実物大ユニコーンガンダム立像を背景に、『機動戦士Zガンダム』のエマ・シーン役などで知られる声優・岡本麻弥さんの出馬を報告していた。
れいわ新選組による岡本麻弥さん出馬報告/画像はYouTubeより
過去には「コードギアス」ルルーシュ姿で選挙活動した者も
サンライズ作品を巡っては、過去にも同社の作品やキャラクターがこうした選挙活動に使用された事例がある。
2020年6月の東京都知事選において、ある候補者が、「コードギアス」シリーズのキャラクターであるルルーシュのコスプレ姿で選挙活動を行っていた。
当時もサンライズは、「『コードギアス』シリーズのキャラクター『ルルーシュ』をイメージあるいは強く想起させるコスプレ風衣装によるポスター等を用いた選挙活動を行っている候補者の方がいらっしゃいますが、株式会社サンライズおよび製作委員会、作品関係者とは一切関係がありません」と、候補者との関係性を否定した上で、注意を喚起していた。

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