元VTuberの作家・塗田一帆(ぬるたいっぽ)さんの小説『1/nのワトソン(エヌブンノイチノワトソン)』が、11月18日(火)に小学館から刊行される。
当初は7月18日に刊行予定だったが、イラストを担当していたイラストレーター・がおうさんの不祥事により、発売の延期が発表されていた。
新たに個人勢VTuber・悠針れいさんのキャラクターデザインなどを手がけたイラストレーターのとり餡子さんを迎え、ついに刊行が決定した。
“バーチャル美少女VTuber”が主役の推理(?)小説
塗田一帆さんは、ブラウザ拡張機能の個人開発者であり、2018年にはVTuber「半熟UFO」としても活動した経歴を持つ作家。2022年に刊行した小説『鈴波アミを待っています』で注目を集めた。現在もVTuber業界で作家/個人開発者として活動している。
最新作である『1/nのワトソン』は、探偵系VTuber・ほるむちゃんのもとに集まった依頼を、リスナー(ファンネーム:ワトソン)が競って推理し、解き明かしていくという物語。
『1/nのワトソン』登場人物/画像はAmazonから
モチーフやタイトルから一見推理小説のように思えるが、現実世界からメタバースまであらゆる場所が舞台となる「アンチミステリ・インターネットバトル」として銘打っている。
■『1/nのワトソン』の内容
技術ガチ勢、人気Vtuberの相棒に!?
探偵系Vtuber「ほむるちゃん」。
彼女のもとには視聴者からの一風変わった依頼が舞い込んでくる。
それを解決するのもまた視聴者であり、1万人の「ワトソン」たちが”正解”を目指して競い合う。
エンジニア男子・啓×Vtuberオタク女子・ひかりの幼馴染コンビが、インターネットを、ゲームの世界を、メタバースを、そしてリアルを駆け抜けるーー。
第19回小学館ライトノベル大賞〈優秀賞〉受賞!
なんでも有りなアンチミステリ・インターネットバトル、ここに開幕!小学館公式サイト内書籍情報ページより
発売延期を経て4ヶ月越しの刊行が決まった『1/nのワトソン』
『1/nのワトソン』はもともと、3月の第19回小学館ライトノベル大賞で優秀賞を受賞(※受賞時のタイトルは異なる)。小学館の文庫レーベル・ガガガ文庫からの刊行が決定していた。
前述した通り、7月18日に刊行予定だったが、6月にイラストを担当する予定だったイラストレーター・がおうさんに未成年淫行疑惑が浮上。
ゲームやアニメ、小説と、がおうさんが携わったコンテンツからクレジット削除、またはキャラクターデザイン変更などの対応が相次ぐ中、『1/nのワトソン』も発売延期を決定していた。
その後、イラスト担当をとり餡子さんに変更し、11月18日(火)に刊行が決定。すでに、メロンブックス予約限定のB2サイズタペストリーや、書き下ろしSSブックカバーなど、予約特典の情報も公開されている。
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