VTuberを学術的に論じる書籍『VTuber学』が、岩波書店から8月28日(水)から刊行される。電子版も同時発売となる。
表紙は、6月に公開された謎の動画によって「復活か?」と注目を集めているKizuna AI(キズナアイ)さん。
定価は3740円(税込)。書店、Amazonなどで予約を受け付けている。
また、刊行を記念して、9月14日(土)に本書の編著者らが内容等を紹介する記念ライブ配信をYouTubeで行う。
カバー、Activ8、Brave groupの代表へのインタビューも収録
書籍『VTuber学』は、VTuberの今後の発展を見据え、総合的な“学問”としてVTuberを俎上(そじょう)に載せることを目的に刊行される。
著者は社会学、人類学、哲学、文化論、ジェンダー論、観光学、エンタメビジネスなどの専門家たち。
発起人で編著者である岡本健さん、山野弘樹さん、吉川慧さんを中心に広田稔さん、草野虹さん、バーチャル美少女ねむさん、関根麻里恵さん、リュドミラ・ブレディキナさんらライター陣が、各章を担当した。
また、ホロライブを運営するカバーのCEO・谷郷元昭さん、Activ8 CEOの大坂武史さん、ぶいすぽっ!などで知られるBrave groupの代表取締役・野口圭登さん、元VTuberでもある作家の塗田一帆さんへのインタビューを収録する。
バーチャル美少女ねむのYouTubeチャンネルで、『VTuber学』発売記念配信
『VTuber学』の刊行を記念して、9月14日20時より発売記念ライブ配信を、バーチャル美少女ねむさんのYouTubeチャンネルで無料配信する。
編著者である岡本健さん、山野弘樹さん、吉川慧さんと、第4章執筆者でVTuberのバーチャル美少女ねむさんが、刊行の意図や書籍の内容を紹介。
企画や執筆の裏話などを元に『VTuber学』を語る。
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書籍情報
『VTuber学』
- 刊行日
- 2024年8月28日発売
- 判型・頁数
- A5判・352頁
- 価格
- 3,400円+税
- 版元
- 岩波書店
<目次>
●第Ⅰ部「VTuberことはじめ」
VTuberについて、その発端から歴史的展開、ビジネス的な特徴など、多様な観点から解説する。初心者も安心のVTuber論。全4章。
・第1章「VTuberの歴史」(広田稔)
・第2章「VTuber企業のビジネスモデルと社会的広がり」(吉川慧)
・第3章「VTuberのエンターテイメント性を考える」(草野虹)
・第4章「すべてがVになる ─VTuber 現象が人類の魂を解き放つ─」(バーチャル美少女ねむ)
●第Ⅱ部「調査編」
様々な分野の研究者がそれぞれの専門の観点からVTuberを読み解く。社会学・人類学・ジェンダー・表象文化などからの現代社会への問いかけ。全4章。
・第5章「VTuber学入門」(岡本健)
・第6章「メタVTuberコンテンツの表象文化研究」(関根麻里恵)
・第7章「当事者の声をとらえる」(リュドミラ・ブレディキナ)
・第8章「重なり合うアバターたち」(池山草馬)
●第Ⅲ部「理論編」
VTuberとは一体どのような存在なのか。哲学を専門とする執筆陣による、学術的分析の成果。全5章。
・第9章「『VTuber』とはいかなる存在か」(山野弘樹)
・第10章「実在する配信者としてのVTuber」(篠崎大河)
・第11章「人格としてのVTuber」(富山豊)
・第12章「フィクショナル・キャラクターとしてのVTuber」(松本大輝)
・第13章「『身体』と『魂』としてのVTuber」(本間裕之)
●コラム
・コラム1「Activ8 株式会社代表取締役 大坂武史氏」へのインタビュー
・コラム2「カバー株式会社CEO 谷郷元昭氏」へのインタビュー
・コラム3「Brave group 代表取締役 野口圭登氏」へのインタビュー
・コラム4「作家 塗田一帆氏」へのインタビュー
・コラム5「『 一生てぇてぇしといてもろて』の探求」(宇野颯樹)
・コラム6「VTuber コラボイベント調査レポート」(船富未来)
・コラム7「VTuber の図書館活用」(高倉暁大)
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