メタバース空間のプロデュースや広告を主事業とする法人・株式会社ナギサコネクトの設立が発表された。
代表取締役はVTuber・エンジンかずみ(丸山 一沙)さん。累計訪問数が170万人を突破した、ソーシャルVR・VRChatの人気ワールド「1対1お話しワールド NAGiSA」の開発者だ。
同社はVRChat運営企業と契約・締結し、NAGiSAを武器に法人・自治体向けのメタバース事業支援を提供していくという。
画期的な「1対1の会話」特化ワールド「NAGiSA」
NAGiSAは2024年6月公開のVRChatワールド。「1対1の会話」に特化した交流ワールドで、5分ごとにランダムに相手が自動で切り替わるシステムが最大の特徴だ。
1対1お話しワールド NAGiSA
従来の集会場系ワールドで生じる「すでに会話の輪が形成され、割って入れない」問題を解決したコミュニケーションワールドとして話題となり、2025年8月時点で170万人超が訪れる人気ワールドとなっている。
多くの人が訪れる特性を活かし、直近は広告媒体としても運用。横須賀市公式メタバース「メタバースヨコスカ」や、バーチャル即売会イベント「メタフェス」、VRヘッドセットメーカー・PICOなど、企業や自治体とのタイアップ実績も積み重ねている。
「NAGiSA」はスタンミとトコロバが出会った聖地
NAGiSAと聞いて、多くの人が思い出すのがストリーマー・スタンミ(スタンミじゃぱん)さんと、VRChatユーザー・トコロバ(所場)さんの出会いだろう。
NAGiSAで出会ったスタンミさんとトコロバさん/画像はYouTubeスクリーンショット
ランダムに1対1で遭遇する仕様によって偶然出会った二人は意気投合。その後も様々な配信で共演し、大きな話題を呼んだ。
これが影響したのか、2024年7月~8月以後にVRChatを開始したユーザーも、NAGiSAを訪れる傾向が見られる。「2BRO.」の弟者さんも、最初のVRChat配信ではNAGiSAを訪れ、様々なユーザーとの交流を楽しんでいる。
NAGiSAを開発した2018年デビューのVTuber・エンジンかずみ
NAGiSA開発者であり、ナギサコネクトの代表取締役でもあるエンジンかずみさんは、2018年デビューのVTuber。
エンジンかずみさん
ナギサコネクト公式サイトによれば、北海道大学にて工学修士号を取得後、ソフトエンジニアとして装置メーカーに数年勤務した後、VTuberとして独立したという。
活動初期は物理エンジンや、ソーシャルVR・バーチャルキャストなどを活用した動画を投稿。キズナアイ(KizunaAI)さんらが所属したバーチャルYouTuber支援プロジェクト・upd8にも所属していた。
2023年にVRChatでの活動を本格化。VRChat内で出会った人へのインタビュー企画やイベントレポートが話題を呼び、VRChat文化発信の一翼を担った。
現在も、VRChatを軸にした動画投稿や配信活動を継続中。ワールド開発なども手がけており、2025年にはNAGiSAの発展的ワールド「つむぎ」をリリースしている。
なお、株式会社ナギサコネクトの役員としてはエンジンかずみさんに加え、世界初のVRメタバース不登校支援プログラム「ぶいきゃん」などで知られる水瀬ゆずさんが取締役に就任している。

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