「Waves Place」の使い方 各項目で調整できること
まず「Waves Place」を使うには、まずはアカウント(CACIO ID)の作成が必要になります。アカウントはメールアドレスかApple/Facebook/Googleの各アカウントと連携することで作成可能です。
「Waves Place」へはPC、スマートフォン問わずWebブラウザからアクセスし、どこからでもサービスが利用できます。
操作方法は至ってシンプル。まず、トップ画面から自分がほしいSEのテキスト欄に入力しましょう。例えば「ガラスが割れた音」や「爆発音」など内容は自由です。「生成」のボタンを押すと、画面が遷移し、各パラメータが設定できる画面に移ります。
「Waves Place」設定画面
「プロンプトの忠実度」では、どれくらいユーザーが指定した内容に従うか度合いを決めることができます。
なお、忠実度を下げると、プロンプトから乖離した内容になりますが、より自然な音が生成される可能性があるそうです。
プロンプトの忠実度
「音の時間」では、音の長さを指定できます。SEでは「尺が足りない」ということもあり得るので、ありがたい機能です。
筆者の体感ですが、「Waves Place」はパラメーターを長くすると音が繰り返される傾向にあると思います。自分が欲しい秒数に少しだけ余裕を持たせた時間が丁度よく、成功率が上がるかもしれません。
「生成数」では、一度に生成する数を変更できます。
「Waves Place」も他の生成AIサービスと同様に、テキスト欄に同じ文章を入力しても、出力される結果に多少差異が生じます。そのため、まずは3つほど一度に生成してみて、それらを確認した上で指示する内容や各種パラメータを調整していくのがオススメです。
なお、1つ生成するごとに残りクレジットは減っていくので、「生成数」のパロメーターの管理には要注意です(無料アカウントは20クレジットまで)。
ファンタジーやSF作品に登場しそうな効果音、短く際立つ音などが得意
実際使ってみたり、他のユーザーが生成した音源を聴いてみたり、「Waves Place」には得意・不得意があることが分かりました。
得意分野は、ファンタジーやSFで登場しそうな音(悪魔が登場するときの不穏な音、タイムマシンで過去に行くときの音など)や標本データが沢山ありそうな音(犬が吠えた声や雷が鳴った音など)、短く際立つ音(爆発、銃声、動画の演出に使うような効果音)ではないかと感じました。
一方「Waves Place」の不得意な分野は、特に独創性の高い音や、あまり一般的ではない音なのではないでしょうか。
「Waves Place」のみならず、生成AIは人間が元々つくっていたものを学習して開発されています。「データにないものはつくることが難しい」というのが今の生成AIの限界なのではないでしょうか。
その点では、その学習元になる独創的なSEをつくることができ、よりプロの強いこだわりにも答えられるフォーリーや音響効果といった専門職の仕事が完全になくなることはない、と言えるかもしれません。
他の生成AIサービスと同様、リリース後も「Waves Place」はアップデートによって改良されていくでしょうし、今後どのような進化・発展を遂げるのかについても要注目です。
カシオは「ひとりひとりの創作活動を支え、活躍の場を広げることを目的に、 コンテンツ制作やライブ配信、ファンとのコミュニティ運営などをサポート」することを理念に掲げている/画像はカシオ計算機「Creator Economy」より
クリエイターをサポートすることを目的に開発した「Waves Place」は、テキストで打ち込んだ内容に合わせてすぐに目当ての効果音を手に入れることができます。
権利的にクリアで、有料版では商用利用も可能。きっと作品をより輝かせる効果音を生成し、動画や音楽、ゲームなどで活躍してくれることでしょう。
AI効果音生成ツール「Waves Place」公式サイトをチェック
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