国内最大規模の玩具の展示会「東京おもちゃショー2025」が、8月28日から31日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された。
「もう、遊びじゃない」──国内外問わず熱狂的に遊ばれているタカラトミーの『BEYBLADE X(ベイブレードエックス)』。
現代版ベーゴマ「ベイブレード」は1999年に誕生した“改造ができるバトル専用コマ”。最新シリーズの『BEYBLADE X』は、超加速ギミック「Xダッシュ」による驚異的なスピードと衝撃でエクストリームなバトルを繰り広げる“GEAR SPORTS(ギアスポーツ)”として進化している。
これまでの世代の「ベイブレード」しか知らない人であれば、その進化に驚くはずだ。
今回KAI-YOUは、「東京おもちゃショー2025」のタカラトミーブースで、開発者の牧戸陽汰さんを取材。『BEYBLADE X』をどのようにブランディングしているのかについて、話を聞いた。
ベイブレード開発チームのタカラトミー・牧戸陽汰さん
遊びじゃない、“GEAR SPORTS”としての『BEYBLADE X』
KAI-YOU編集部がベイブレードの盛り上がりに触れると、牧戸陽汰さんは『BEYBLADE X』のコンセプトを力強く語った。
「『BEYBLADE X』はプレイヤー自身が楽しむだけでなく、観客をも魅了するスポーツ“GEAR SPORTS”として子どもだけでなく、大人まで幅広い層のファンに楽しんでもらえるようなスポーツを目指し、ブランディングをしています」
「その成果は表れてきておりまして、8月に開催した日本一を決める大会『エクストリームカップ GP 2025』本選では会場やライブ配信などで約47,000人もの方に観戦を楽しんでいただけました」
タカラトミーブースでも主力の一つとして打ち出されていた『BEYBLADE X』
遊びではない──だからと言って、ユーザーを狭くしているわけではない。
「一番は老若男女、年齢、性別を問わず幅広く遊んでいただきたいです」
「また、ベイブレードは世界80以上の国と地域で累計5.5億個以上(2025年4月時点)が出荷されており、言語の壁を越えて世界中で楽しまれております。2025年10月には、シリーズ初となる世界大会『BEYBLADE X WORLD CHAMPIONSHIP 2025(ワールドチャンピオンシップ)』を開催する予定で、この大会を機に『BEYBLADE X』に興味を持ってくれる人が少しでも増えてくれると嬉しいです」
過去シリーズの特徴を継承した集大成的ベイブレード
第4世代である『BEYBLADE X』は、過去シリーズの特徴を取り入れた集大成でもある。
第1世代『爆転シュート ベイブレード』からベイブレードの「競技性や改造」を、第2世代『メタルファイト ベイブレード』から「メタル」を、第3世代『ベイブレードバースト』からは「バーストギミック」をそれぞれ継承。歴代シリーズの魅力を詰め込んだ、まさに「進化形」のベイブレードが誕生した。
『BEYBLADE X』はデザイン性の高さも魅力
また、シリーズ最大の特徴でもあるカスタマイズ要素も健在。『BEYBLADE X』のベイブレードは、「ブレード」「ラチェット」「ビット」の3つのパーツから構成されており、これらを組み替えることで性能が変化する。
ビットによってベイブレードのタイプが決まり、そのタイプ相性がバトルの有利不利を左右するため、戦略的なカスタマイズが非常に重要だ。
とはいえ、カスタマイズだけでなく、シュート技術も勝敗を大きく左右する。牧戸陽汰さんも「それこそ上位の大会に出場している選手は、めちゃくちゃこだわっているんです。自分のベイを自在に操って、私自身驚くことがあります」と、プレイヤーの技術力に感嘆の声をもらす。
「10月に開催する世界大会の様子は、『BEYBLADE X』公式YouTubeチャンネルのベイチューブでライブ配信も実施します(外部リンク)。ぜひ大会で披露される各地域の予選を勝ち抜いた猛者たちの技術にもご注目いただけると嬉しいです」
10月11日(土)には「BX-46 バトルエントリーセット∞」が発売予定/画像は公式サイトより
ブレーダーだけでなく、観客までも魅了するスポーツとして進化し、幅広い層に対してブランディングを展開する『BEYBLADE X』。手軽に楽しめる直感性の高さはそのままに、競技的な奥深さによって“遊び”としての概念を拡張している。

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