玩具の販売促進のために制作されるホビーアニメや漫画作品。
特に対戦ゲームの場合、その世界観ではおもちゃを使ったバトルの際に、火花やスパークが走ったり、モンスターが具現化したり、天変地異が巻き起こったりします。
そういった演出に憧れて、その玩具を買ってなりきったことのある少年少女もいるのではないでしょうか(ミニ四駆とかハイパーヨーヨーとか!)。
もしかしたら近い将来、そんなホビーアニメや漫画のフィクショナルでかっこいい演出が、現実で再現できるかもしれません。
その名も「Beysion」──タカラトミーが開発・販売する玩具「ベイブレード」の対戦に合わせ、軌跡などのエフェクトを投影するシステムです。
リアルタイムで火花やスパークを投影「Beysion」
「玩具とデジタル技術の融合によるユーザー体験の向上と、新たなエンターテインメントの形成」を目的に開発しているという「Beysion」。
このベイスタジアム(ベイブレードの対戦フィールド)でベイブレードを戦わせると、システムがリアルタイムでコマの位置を認識。
その座標に合わせ、火花やスパークといったエフェクトが、プロジェクターからスタジアムに投影されます。
開発したのは石川工業高等専門学校の学生チーム
「Beysion」を開発したのは、なんと石川工業高等専門学校の同じ研究室のメンバーで組まれた学生チーム。
KAI-YOUの取材によると、ベイブレードとの出会いは、小学生の頃に遊んでいた第2世代「メタルファイト ベイブレード」とのこと。
その後、2023年に販売開始された第4世代「BEYBLADE X(ベイブレード エックス)」に再びハマり(※)、「自分たちの技術を活かしてもっと面白くできるのでは」と思い至り、「Beysion」を開発したと言います。
(※)ちなみに好きなベイブレードを一つ挙げるなら、シャークエッジとのこと。「かっこよさと、かわいさの両方を兼ね備えた見た目が好き」とのことです。
「ベイブレードの対戦レギュレーション遵守」を意識
こだわりのポイントを聞くと「コマを加工をする必要がない」「カメラやプロジェクターを箱の中に収めているので、見た目がすっきりしている」「白と黒を基調としたスタイリッシュな筐体の見た目」「電撃や火花などのカッコいいエフェクト」の4点とのこと。
特にエフェクトについては、(プロジェクターで投影している関係上)明るい場所でも見えやすくするべく、色やデザインを工夫しているそう。
「ベイブレードの対戦レギュレーションを守ることを意識」して開発された「Beysion」。すでにホビーアニメや漫画さながらのエフェクトですが、今後はさらに洗練させていく予定とのことです。
ITものづくりに関する作品を記録・公開できるWebサービス「ProtoPedia」では、開発チームによる「Beysion」の技術的詳細の解説記事が公開されています(外部リンク)。
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1件のコメント
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匿名ハッコウくん(ID:10277)
最高じゃん家で出来たらいいのに