アメリカ最大級の収集品オークションハウス・ヘリテージ・オークションズが、日本のトレーディングカードゲーム(TCG)に特化したオークションシリーズをスタートした。
その第1弾が、2025年4月17日(米国時間)に開催され、『ポケモンカードゲーム』の24金製《ピカチュウ》など、国内外のコレクター垂涎の品々が出品された。
本シリーズは、12月までに全4回を予定。今後も注目のカードが出品される見込みとなっている。
24金製ピカチュウが約525万円で落札
第1弾となるオークションでは、ポケモン20周年記念として製作された日本版24金製ピカチュウカード(11g・田中貴金属製)が、3万5000ドル(約525万円)で落札。
このカードは、2016年に数量限定で抽選販売されたもの。特製ボックスとアクリルスタンドが付属するなど、コレクターズアイテムとしての完成度が非常に高いことで知られている。
今回出品された個体は、オリジナルパッケージと付属品が全て揃っており、コンディションも極めて良好だったという。
BGS10「エーフィ」や初期「カメックス」も出品
そのほかにも、『ポケモンカードゲーム よみがえる伝説』(2010年)の《エーフィ》(BGSブラックラベル10)が2375ドル(約35万円)、1996年発売の初期拡張パックに含まれる《カメックス》(PSA8)が2250ドル(約33万円)で落札された。
《エーフィ》(BGSブラックラベル10)
特ににエーフィのカードは、アメリカの「Beckett Grading Services(BGS)」の鑑定で全評価項目が満点という世界に4枚しか存在しない希少品。イーブイの進化系としても高い人気を誇ることから、この値がついたようだ。
なお、『ポケモンカードゲーム』以外にも、初期の『遊戯王』ブースターパックなどが出品され、日本発TCGの歴史を体現するラインアップが揃った。
《カメックス》(PSA8)
収集品オークション「ヘリテージ」とは?
ヘリテージ・オークションズは、米国テキサス州に本社を構える世界最大級の収集品専門オークションハウス。ニューヨーク、ロンドン、香港、東京などに拠点を持ち、会員数は195万人以上を誇る。
2024年には東京オフィスも開設。日本語による査定/出品サポートや輸送手配も可能となっており、今後は日本のコレクター市場との接続がさらに強化されることが期待されている。
今後も7月、9月、12月と、日本のTCGに特化したオークションが連続して開催していくという。

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