2024年のポップカルチャーを語るうえで無視できないジャンル・トレーディングカードゲーム(TCG)。
KAI-YOUでも『マジック:ザ・ギャザリング(Magic: The Gathering)』や『ポケモンカードゲーム』、『遊戯王OCG デュエルモンスターズ』に『デュエル・マスターズ』など、様々なTCGの話題を取り上げてきました。
先日紹介した各TCGタイトルで2024年に発表された“かわいい”カードに続いて、今回は“カッコいい”カードをピックアップ。
KAI-YOUメンバーの偏愛に溢れたコメントととともに、珠玉のカードたちをお楽しみください。
目次
ポケカ《テツノイバラex》
【新見直(KAI-YOU Premium 編集長/KAI-YOU inc. COO)のコメント】
特別なパラドックスポケモンの一種にも関わらず、本編での性能は不遇だったテツノイバラのこのカード。
一見とても好戦的な印象を与えますが「高い知性を持ち、極めて冷徹な性質だが無駄な争いを好まない」ことがわかっています。「イニシャライズ」はまさにその思想を体現したような特性だし、「ボルトサイクロン」も自分のエネルギーをわざわざ他の個体に譲渡しなければならない強制的な“贈与”の効果を持っています(マルセル・モース的に言えば“贈与”は必ず“互酬性”を伴うため、「テツノイバラex」は“常にデッキに4積みされ相互に贈与し合わなければならない”)。
イラストでは、冷たい眼光が粗いドットで表示されていますが、その眼光が金属製の下瞼に微かに反射する様が、いかにも兵器のような装甲で覆われたテツノイバラが本来は流せないはずの無機質な涙にも見えます。
知性と力を持っているからこそ、できることなら争いを回避したい──己の内に“矛盾”を抱えたパラドックスポケモンの悲哀。電磁波で盤面を制圧し相手を縛り付ける容赦ない様と、その眼光に湛えた哀しみとの、静と動のコントラスト。圧巻です。
MTG《永劫の好奇心》
【かよちゃん(マーケター/プランナー)のコメント】
2024年に発売されたかっこいいカードといえば、《永劫の好奇心》。
『マジック・ザ・ギャザリング』のスタンダードフォーマットにおいて根強い人気を誇るデッキタイプ「ディミーアミッドレンジ」。その強さを大きく支える立役者といえば、「ダスクモーン:戦慄の館」で登場した《永劫の好奇心》です。
軽い飛行クリーチャーを並べクロックを刻んでいく戦略の中で、1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカード1枚を引くという、あまりにも押しつけの強い効果が非常にデッキとマッチしていました。
このカード、さらには死亡時にエンチャントとして場に戻るという除去耐性まで持っており、猫に九生ありとは言ったものの九生では済まされないとプレイヤーを困らせるカードとなりました。ミラーマッチは定着させた方が勝ちます。
2024年、4マナ立ってて警戒すべきは《放浪皇》ではありません。《永劫の好奇心》なのです。
猫が可愛い。
ポケポケ《フーディン》
【うぎこ(広報)のコメント】
TCGにどうしてもハマれなかった私のような人類への救済『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』……たまにガチりながら、カード集め楽しんでいます!
江川あきらさんの《フーディン》!
初代最強ポケモンの名前に恥じないかっこいいカード! アーティスティックな画風とエスパーポケモンの怪しげな雰囲気がマッチしていて引いた瞬間テンションがあがるカードです!
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