コミュニティエリアで実感したe-Sportsの広がり
会場には5000人の観客と、さらにコミュニティエリアでの交流を楽しむ多くのファンたちが詰めかけていた。
2日目にも参加していたという男性3人組に話を聞くと、「今日はk4senさん、SHAKAさん、kinako(きなこ)さんを目当てに来場した」という。自身でも「『LoL』をちょこちょこプレイする」と答えてくれた。
一方、別の女性3人組にも声をかけると「今日はk4senさんを応援しに来た」との答えが。
『LoL』を開発・運営するRiot Gamesのイベント「Riot Games ONE」に『VALORANT』目的で参加し、『LoL』もそこで知ったという。
3日間にわたるイベントの中で最終日を選んだ理由にも「The k4senといえば『LoL』だと思った」と、これまで2年半かけて歴史を刻んできた「LoL The k4sen」ならではの回答が聞けた。
どちらのグループもe-Sportsのオフラインイベントには複数回参加してきたようで、特に後者の女性3人組は、イベントで知り合った仲だという。
e-Sportsという文化の中でオフラインイベントが当たり前のものになったこと、そして、その広がりの中でストリーマーたちが大きく寄与してきたことを実感させられる。
kinakoとKamito、最高傑作を巡る戦い
「The k4sen Con」3日目、第2の演目は再び『LoL』。
2024年に盛り上がりをみせた『LoL』コミュニティだが、その火付け役となったのが、2023年末に開催された初心者を集めた「LoL The k4sen」だ。
k4senさんとuruca(うるか)さんがコーチをつとめ、初心者たちに『LoL』を教えるこの大会は大反響を呼び、3回にわたって開催。
このBO1では、その中でも最高傑作と称されたkinakoさん、Kamitoさんが、初心者たちを率いて参戦。どちらが真の最高傑作かをかけて戦っていく。
実況解説席にはk4senさんとurucaさん、SHAKAさん、ボドカさん、まざー3さん、たかやスペシャルさんが居並び、居酒屋感覚で試合を見守る。
そんな“居酒屋メンバー”の分析では、構成上有利なのはTEAM THE KAMITO。一方のTEAM THE KINAKO側では、スクリムでもショットコール(情報の共有や戦略の提示)で活躍してきたAlphaAzurさんに注目が集まる。
試合はそんなAlphaAzurさんが、開幕からチーム総がかりでの奇襲にあい、デスして不利を背負う展開に。
集団戦が起こるたびに実況解説からも会場からもヤジが飛び交う。
中盤からは胡桃のあさんが的確にスキルを当て、流れをつくっていく。練習の甲斐もあってか実況解説も舌を巻くプレイが連発され、試合はそのままTEAM THE KINAKOの勝利となった。
「初めて大会で勝った」とkinakoさん。AlphaAzurさんも「マジで気持ちがいいです」と喜びを爆発させた。
負けたチームへk4senさんが、これからも『LoL』を続けるかやんわりと聞く様子も微笑ましい。それまでイジられ続けてきた意趣返しのごとく、AlphaAzurさんがKamitoさんを「Kamito君、君はアホや」と煽り、新しいミームも誕生した。
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