「The k4sen Con」レポート 『LoL』日本コミュニティの集大成、そして新時代の幕開け

「The k4sen Con」レポート 『LoL』日本コミュニティの集大成、そして新時代の幕開け
「The k4sen Con」レポート 『LoL』日本コミュニティの集大成、そして新時代の幕開け
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ストリーマー・k4senさんによる初の単独オフラインイベント「The k4sen Con」が、10月12日〜14日の3日間、有明GYM-EXにて開催された。

用意された各日5000人分のチケットは完売。1日目、2日目には『パワフルプロ野球2024-2025』や『Buckshot Roulette』など、k4senさんが選んだ様々なゲームの企画が行われた。

最終日には『League of Legends(LoL)』を愛するストリーマーたちが集結し、一日中『LoL』のイベントを実施。配信者たちが繰り広げた激闘に、会場へ詰めかけたファンは歓声を上げた。

2023年末からストリーマー間で『LoL』の流行を生み出してきた「The k4sen」。この3日目は、そうした熱量を肌で体験する1日となった。

取材・撮影:小林優介 文:Yugaming

「『LoL』コミュニティに捧げる」祭典のはじまり

3日目がはじまると、まずステージには『LoL』のチャンピオン(キャラクター)の衣装に身を包んだコスプレイヤーたちが登場。彼らにとっても今年一番のハレの舞台だ。

会場の端々から「あれってあのスキンだよね?」という声が上がっていた

コスプレイヤーたちが退場すると、会場が暗転しオープニング映像が流れ出す。

この映像には、2022年5月に開催された第1回「The k4sen - League of Legends -(以下「LoL The k4sen」)」から2年半、k4senさんたちが歩んできた軌跡と、世界大会「Worlds 2023」決勝戦のティザー映像へのオマージュが詰め込まれている。

LoL The k4sen BO3オープニング

「4回目のトロフィーはチームのために」というT1 Faker選手の言葉になぞらえて、k4senさんは「4回目のオフライン(イベント)は『LoL』コミュニティのために」と語る。

k4senさんは2022年、なぜ「The k4sen」を開催するのかというKAI-YOU Premiumの取材に「『コミュニティを盛り上げたい!』とかおこがましいし、本当にただみんなと『LoL』で遊びたかっただけ(笑)」と答えていた。

オマージュとはいえ、2年半の積み重ねと心境の変化に思いを馳せずにはいられない。

映像が終わると、会場に現れたk4senさんが「今日は1日中LoLやりましょう!」と声を張り上げる。こうして日本『LoL』コミュニティの歴史に刻まれる祭典「The k4sen Con」3日目が開幕した。

会場へ向かって『LoL』の祭典の始まりを告げるk4senさん

意地をかけた譲れぬ戦い、BO3開幕

まず行われたのは、k4senさんが率いる「TEAM THE K4SEN」とSHAKAさん、スタンミじゃぱんさんが率いる「TEAM THE SHAKANMI」によるBO3(※)。

※BO:試合のルールを指す。BO1:1本勝負、BO3:3本勝負(2本先取で勝利)、BO5:5本勝負(3本先取で勝利)

TEAM THE K4SENの面々が登場し会場に手を振る中、コーチのたかやスペシャルさんがお決まりの歌舞伎ポーズで見得を切ると大きな歓声が上がる。

配信でもおなじみ、歌舞伎の見得を切るたかやスペシャルさん

続くTEAM THE SHAKANMIのメンバーも観客に呼びかけ、会場のボルテージが上がっていく。

対抗してTEAM THE K4SENのおぼさんも「来たぞ有明!」と3日間で一番の声を張り上げ、互いの気合は十分。

「TEAM THE SHAKANMI」を率いるスタンミじゃぱんさん

第1試合は、事前のスクリムで台風の目になったスタンミじゃぱんさんの得意キャラが集中的にBANされる流れに。k4senさんはXに、スタンミじゃぱんさんの得意キャラ・ジリアンの画像を投稿するなど、オンライン観戦する視聴者へのサービスも忘れない。

BANの集中砲火を受けたスタンミじゃぱんさんは、長年の相棒であるツイステッド・フェイトを選択。

対するTEAM THE K4SENの乾伸一郎さんは、たかやスペシャルコーチの得意キャラ・ガリオで対抗。ファンにも嬉しいぶつかり合いとなった。

第1試合で起きたk4senさんのスーパープレイ

試合は序盤から、倒すことでチームが強化されるモンスター・ドレイクとヴォイドグラブを巡って集団戦が起こる展開に。

世界大会「Worlds 2024」でプロが繰り広げる冷静な駆け引きとはまた違う、お互いの意地をかけたアツいぶつかり合いが会場を盛り上げ、TEAM THE K4SENの勝利となった。

「最高や!」全力で試合を楽しむk4senの咆哮

続く2試合目は、集中的に5枠割かれていたスタンミじゃぱんさんへのBAN枠が解除。

1試合目にTEAM THE K4SENで活躍したおぼさんのヨネがBANされたこともあり、序盤からTEAM THE SHAKANMIが大暴れ。

スタンミじゃぱんさんがキルを稼ぎ有利をつくると、不沈艦となったta1yoさんのドクター・ムンドが壁となり、TEAM THE K4SENの攻撃がSHAKAさんに届かない。2試合目はTEAM THE SHAKANMIが取り戻した。

ta1yoさんが大暴れした集団戦

このBO3を締めくくる最終試合が幕を開けると、会場からは大きな声援が飛ぶ。試合は再び序盤にキルを稼いだスタンミじゃぱんさんを中心とした展開に。

これに対面の乾伸一郎さんが食らいつくと、k4senさんが1試合目で見せたスーパープレイを再び決める。勝利したのはTEAM THE K4SENとなった。

3試合目でも輝くk4senさんのエンゲージ

試合後も、k4senさんはインタビュー前に「最高や!」と満面の笑みで叫ぶ。このイベントを一番楽しんでいるのは、間違いなく主催者だっただろう。

試合後のインタビューでは、「最高やった今日」と振り返るおぼさん、「お姫様気分を味わった」とチームからの声掛けを喜ぶなぎさっちさん、逆に「定期的に俺の悪口言ってたよね?」と訝しむたかやスペシャルさんなど、それぞれに楽しんだ様子。

「k4senさんのエンゲージで(敵へと繋がる)線が見えた」と、これまでの大会で培ってきたk4senさんとの連携を語るおぼさん

「またやるよね?」とk4senさんに問いかけるスタンミじゃぱんさん、「スナイプやめてくれたら(配信で)やります!」と訴えるボドカさん、「次はプラチナになる」と修行を宣言するまざー3さんなど、今後への意欲を覗かせる面々も。

興奮も冷めやらぬ中、TEAM THE K4SENが勝者のトロフィーを掲げると、おなじみとなった授賞式の時間に。出演者たちに『LoL』のアイテムを再現したグッズが授与され、第1試合は幕を下ろした。

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