総合格闘技団体・RIZIN FIGHTING FEDERATIONの榊原信行CEOらが、9月5日に記者会見を実施した。
7月の「超RIZIN.3」で対戦した平本蓮選手と朝倉未来選手(現在は引退)のドーピング検査(尿検査)の結果について、両者とも陰性だったと発表した。
試合に勝利した平本蓮選手について、赤沢幸典選手による実名告発でドーピング疑惑が浮上。SNS上では議論が紛糾していた。騒動を受け、平本選手はは9月2日に記者会見を実施。疑惑を否定するコメントを残していた。
こうした背景もあり注目を集めた榊原信行CEOらによる記者会見は、YouTubeでも生配信。YouTubeなどの配信プラットフォームを分析するWebサイト・PLAYBOARD(外部リンク)によると、同時接続者数は最高で10万人超を記録している。
なお、配信のアーカイブは記事公開時点で約60万再生を記録している。
平本蓮選手のドーピング疑惑、なぜここまで注目される騒動に発展したのか?
平本蓮選手と朝倉未来選手の試合が行われたのは、7月28日のイベント「超RIZIN.3」。4万人超の集客を集める、日本の格闘技史において歴史的な大会となった。
メインカードでは、平本蓮選手が朝倉未来選手に1ラウンドTKO勝利を収めた。これにより、朝倉未来選手は事前に宣言していた通り格闘家引退を表明。
しかし後日、SNSで平本蓮選手がドーピングしていたと告発する真偽不明の音声動画が拡散。波紋が広がる中、8月21日に行われたイベント「Yogibo presents RIZIN.48」に関する記者会見で、榊原信行CEOが疑惑に言及した。
榊原信行CEOは「厳正なドーピング検査を行っている」「検査結果がすべて。それ以上でもそれ以下でもない」と話し、検査結果を待ってほしいと呼びかけた。
それから1週間後の8月28日に、総合格闘家の赤沢幸典選手が「平本蓮選手から相談を受け自身がドーピングを指南した」とする内容をXに投稿。
前述した真偽不明の音声動画について、平本蓮選手と話していたのは自分だと明かした。
疑惑の残る決着に──追加検査にも応えるとした平本蓮選手
さらなる波紋を呼ぶこととなった赤沢幸典選手の告発を受けて、9月2日、当時疑惑の渦中にあった平本蓮選手が記者会見を実施。
自身のドーピング疑惑について、「自分は一切ドーピングに関することはやっていませんし、自分からお願いしたということもありません」と明言。
検査結果の発表について「検査結果はまだなんですが、僕は必ずシロなので、自分を信じてる。RIZINの検査結果を待ちたい」と話し、身の潔白を主張。
さらに、今回の尿検査によるドーピング検査以外にも、血液検査や毛髪検査等の追加検査の要請があれば「RIZIN側の指示に従う」とも語っていた。
RIZINの検査結果では「陰性」が明かされたものの、「ドーピングに関連する薬物とは知らずに購入した」「自分で注射を打った」という平本蓮選手の証言や、赤沢幸典選手の告発内容についても、様々な疑惑が残る結末となった。
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