【随時更新】「RIZIN男祭り」試合結果速報レポート クレベルvsシェイドゥラエフ、朝倉未来vs鈴木千裕が激突

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KAI-YOU編集部_ストリートカルチャー部門
【随時更新】「RIZIN男祭り」試合結果速報レポート クレベルvsシェイドゥラエフ、朝倉未来vs鈴木千裕が激突
【随時更新】「RIZIN男祭り」試合結果速報レポート クレベルvsシェイドゥラエフ、朝倉未来vs鈴木千裕が激突

「RIZIN男祭り」で激突する朝倉未来選手(左)と鈴木千裕選手(右)

総合格闘技イベント「RIZIN男祭り」が5月4日、東京ドームで開催されている。

当初は、朝倉未来選手と平本蓮選手の再戦を目玉にした「THE MATCH 2」として東京ドームでの開催を発表したが、平本選手の欠場によりすべては白紙に。

10周年という節目に開催危機を迎えた「RIZIN」だが、最高の格闘技の祭りをテーマに「RIZIN男祭り」としての開催を決断。朝倉選手の復帰戦も実施が決定した。

メインカードのクレベル・コイケ選手 vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手というフェザー級タイトルマッチに加え、朝倉選手と前フェザー旧王者の鈴木千裕選手が激突するセミメインカードも注目必至。

5月4日「RIZIN男祭り」試合順 ©︎RIZIN FF

当日は、「RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級トーナメント」の1回戦3試合を含む全16試合(オープニングファイトを含めると全19試合)が組まれている。大会の模様はABEMA PPVなどで視聴できる。

この記事では、タイトルマッチを中心に注目試合の結果速報を随時更新していく。

目次

第1試合:平本丈 vs. 田丸辰

第1試合:平本丈 vs. 田丸辰

RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
結果:平本丈◯ vs. 田丸辰● ※判定3-0

平本蓮選手を兄に持つRIZIN2戦目の平本選手が、RISE二階級覇者である大型新人・田丸選手のMMAデビュー戦の相手に抜擢。キックボクシングをバックボーンに持つ者同士の戦いとなった。

キックボクシング出身で互いにまだMMA歴の浅い両者。打撃の撃ち合いが予想される中、いきなり序盤に平本選手がタックルを仕掛け、クリーンテイクダウンに成功。マウントポジションをキープするが、田丸選手も攻めさせずにブレイクがかかる。

スタンディングになるも、平本選手が組み付き、投げで再びグラウンドの展開へ。MMA歴で勝る平本選手が優勢。田丸選手にパウンドや肩パンチを浴びせる。ここで1ラウンド終了。

2ラウンド開始。取り返したい田丸選手がローキックやミドルキックで組み立てる。互いに打撃の功者の2人だが、距離を取り合い、手数は多くならない。田丸選手がわずかに打撃では上回る印象だが、再び平本選手がマウントポジションを獲得。田丸選手は下から逃げ出したいが、2ラウンドも平本選手が優勢の印象を与える。

3ラウンド。打撃の交錯の中で、平本選手が片足タックルを試みる。きれいには取れないながらも無理やりテイクダウンへ。若干ポジションは悪いが、サイドから膝蹴りや肘などを叩き込む。田丸選手はなんとか平本選手の首を押さえて攻撃を軽減させるのに手一杯の状況。

結果は平本選手の3-0判定勝利。MMAファイターとしてのたしかな成長を見せつけた。

第2試合:山本アーセン vs. 冨澤大智

第2試合:山本アーセン vs. 冨澤大智

RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
結果:山本アーセン◯ vs. ●冨澤大智 ※2R 一本

レスリング一家出身のエリートかつ「RIZIN」を初期から盛り上げてきたアーセン選手と、「BreakingDown」でその名を上げた新星・冨澤選手の一戦。MMA歴の差は一目瞭然だが、冨澤選手の思い切りの良い打撃がどこまで通用するのか、注目が集まった。

1ラウンド。打撃の差し合い、やや冨澤選手のパンチが当たった刹那、そのまま跳び膝へ。しかしアーセン選手がそれを避け、そのまま冨澤選手が倒れたところを押さえ込む。スクランブルの攻防の中で、アーセン選手が冨澤選手に対してバックチョークを仕掛ける。決まるかと思われたが、なんとか冨澤選手はエスケープに成功する。

しかしアーセン選手は攻撃の手を緩めず、アームロックを狙う。なんとかガードする冨澤選手だが、その代わりに膝をもらう。その後もバックチョークや肩固めを極められかけるが、冨澤選手はゴングに救われる。

2ラウンド開始前に、冨澤選手にロープ掴みの反則があったことが告げられた。

2ラウンド開始。スタンドで取り返したい冨澤選手。アーセン選手のタックルに左のカウンターをヒットさせる。アーセン選手、フラッシュダウン。しかし落ち着いて立て直し、バックポジションを取る。そのままリアネイキッドチョークを極めにいく。冨澤選手、何度も耐えた締め技地獄に、ついにタップで屈する。

アーセン選手が2ラウンド一本勝利。試合後のインタビューでは、7月に開幕する「RIZINフライ級GPトーナメント」への参戦に意欲を見せた。

第3試合:朝久泰央 vs. ウザ強ヨシヤ

第3試合:朝久泰央 vs. ウザ強ヨシヤ

RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(63.0kg)
結果:朝久泰央◯ vs. ●ウザ強ヨシヤ ※2R KO

第5代K-1 WORLD GPライト級王者の朝久選手が、現役フジテレビ社員のウザ強選手を迎えた一戦。ウザ強選手はRIZIN参戦にあたり、フジテレビから戒告処分されたことでも注目を集めた。

キックボクシングルールで行われた試合は第1ラウンド、互いにキックで牽制し合う展開も、ウザ強選手がリングを縦横無尽に動き回りながら、トリッキーな仕掛けで翻弄する。

序盤は翻弄された朝久選手も終盤には適応したのか、カウンターパンチで一つ目のダウンを奪うと、さらに続けざまにダウンを奪い第1ラウンドは終了した。

2ラウンド。冒頭からバックブローを繰り出すウザ強選手だが、朝久選手からまたもダウンを奪われてしまう。するとロープ近くで朝久選手のハイキックが直撃。ウザ強選手が倒れたところでレフェリーストップ。

朝久選手が地力の差を見せつけて2ラウンドKO勝利を飾った。試合後のインタビューでは、フジテレビに対して「ウザ強選手をクビにしないでほしい」と対戦相手を気遣う場面も見せた。

第4試合:ジョン・ドッドソン vs. 征矢貴

第4試合:ジョン・ドッドソン vs. 征矢貴

RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
結果:ジョン・ドッドソン● vs. ◯征矢貴 ※判定0-3

2024年7月の「超RIZIN.3」ではベアナックル(グローブを装着せず素手で戦う)ルールで死闘を繰り広げたドッドソン選手と征矢選手が、MMAルールで再戦。ベアナックルではドッドソン選手が圧勝したが、MMAではどうなるのか。征矢選手の引き出しの多さが注目された。

1ラウンド。ステップを踏みながら攻撃のタイミングを仕掛ける征矢選手が、ドッドソン選手の攻撃をかいくぐりタックル。テイクダウンに成功。しかし攻撃には繋がらず、キープせずに一度離す。打撃のドッドソン選手と総合力の征矢選手。やや征矢選手が優勢に見えるが共に決定打はないまま1ラウンドが終了。

2ラウンド目は、近い距離で共にジャブを放ち合う展開に。征矢選手は打撃のフェイントでタックルを試みるが、すでに見切られているのか、外される。手数は征矢選手が優勢だが、ドッドソン選手の強打が顎を掠めるなど、余談を許さない状況。両者決め手に欠ける。

3ラウンド。前に出て攻撃を仕掛けるドッドソン選手に対して、タックルでコーナーに押しつける征矢選手。しかしエスケープし、ドッドソン選手のパンチがクリーンヒット。会場がどよめくも征矢選手も勢いは落ちない。その後もタックルと打撃を散らしながら、アグレッシブな印象を征矢選手が与えていく。

判定は3-0で征矢選手の勝利。ベアナックル戦のリベンジを果たした。

第5試合:ヒロヤ vs. 篠塚辰樹

第5試合:ヒロヤ vs. 篠塚辰樹

RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
結果:ヒロヤ◯ vs. ●篠塚辰樹 ※1R TKO

天才的なストライキングセンスと立ち振る舞いで一躍人気選手となった篠塚選手と、朝倉未来一門の特攻隊長・ヒロヤ選手の一戦。2024年大晦日の「雷神番外地」で勝利した篠塚選手が、試合後のマイクでヒロヤ選手との対決をアピールして実現した因縁マッチだ。

MMA初戦の篠塚選手がどのようなパフォーマンスを見せるのかに注目が集まると同時に、すでに歴戦のMMAファイターであるヒロヤ選手として絶対に負けられない試合となった。

1ラウンド、かなり遠い距離でスタート。ヒロヤ選手はタックルに入りづらいかと思いきや、篠塚選手のパンチをかわしながらテイクダウンへ。寝かせてからはサイドポジションからの肘の鉄槌を連打する。

抵抗しようとするも局面を打開できない篠塚選手。一方的な展開にタオル(バトン)が投げ込まれ、レフェリーストップ。

ヒロヤ選手がMMAファイターとしての貫禄を見せながら、TKOで見事な勝利を飾った。試合後のインタビューでは篠塚選手に対して「MMA初戦でこういう結果は当たり前。批判も来ると思うけど胸を張って欲しい」とコメントした。

第6試合:ダニー・サバテロ vs. 太田忍

第6試合:ダニー・サバテロ vs. 太田忍

RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
結果:ダニー・サバテロ◯ vs. ●太田忍 ※3R KO

北米の強豪MMA団体・ベラトールから参戦したサバテロ選手と、RIZINバンタム級を牽引するオリンピック銀メダリスト・太田選手の実力派対決。共にレスリングエリートかつ、苛烈な舌戦においても定評のある2人だが、リングの上ではどちらが強いのか。

1ラウンド開始直後から距離をつめるサバテロ選手と、逆に間合いを取ろうとする太田選手。共に得意な組み付きを見せるが、レスリングでは一方的な展開にはならない。

しかし、打撃ではサバテロ選手が優勢。コーナー際での連打、そしてハイキックが顎を捉え、太田選手は目に見えたダメージを受けてしまう。それでも負けじと強打を撃ち返す太田選手。サバテロ選手の打撃を封じ込めるためか、四つ組の展開に持っていく。

2ラウンド。ストライキング技術で差を見せたサバテロ選手にどう対抗していくのか。サバテロ選手のジャブにカウンターでタックルを合わせる太田選手。しかしサバテロ選手が逆に脇に差し込み、有利な体制をつくる。

ブレイクされ、再び打撃の攻防へ。サークリングで間合いを取る太田選手と距離を詰めるサバテロ選手の構図。なんとか巻き返したい太田選手はパンチを大振りさせ、バックハンドブローなどの奇襲も見せるが、サバテロ選手は冷静に避けて対処する。

勝負は3ラウンド目にもつれ込む。太田選手がすぐさまタックルにいき、ジャーマンのような投げ技でサバテロ選手を持ち上げてマットに叩き落とすも、なぜか太田選手が下に。リプレイを見ると顔面から着地した時点で意識が飛んでいるようにも見えた。

そのままサバテロ選手がパウンドを連打し、太田選手は抵抗できず。結果はサバテロ選手の3ラウンドKO勝利となった。

第7試合:中村大介 vs. 桜庭大世

第7試合:中村大介 vs. 桜庭大世

RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
結果:中村大介◯ vs. ●桜庭大世 ※2R 一本

6月に45歳の誕生日を迎える第7代DEEPライト級王者・中村選手と、桜庭和志選手の長男であり、大晦日のMMAデビュー戦でベテランの矢地選手を相手に瞬殺KOを飾った26歳の桜庭選手が激突。

実力はまだ未知数な若手が、再びベテランの中村選手と対峙。老獪な中村選手を相手にどう攻めていくのか。

1ラウンド。ノーガードで挑発的な中村選手を相手に、果敢に攻めていく桜庭選手。しかし組み付きからのテイクダウンを許してしまい、肩固めの体制を取られてしまう。ガードしたい桜庭選手だが、しっかりと腕も押さえ込まれる展開に。それでも強いフィジカルを武器にエスケープに成功。ゴング間際にハイキックで中村選手の顔を捉える。

展開的にも体力的にも早期決着したい中村選手だったが、2ラウンド目に突入。すると、互いに激しい打撃の撃ち合いに。その攻防の中で桜庭選手がフラッシュダウン。

それを機と見たのか、再びグラウンドの展開に。腕を取りに行く中村選手。しかし桜庭選手も三角絞めで応戦。様々な締め技、関節技を連続で仕掛けていく中村選手。詰将棋のような攻防の中、。ついにアームバーが決まり、桜庭選手の腕が伸び切ったところでタップアウト。

誕生日を前に中村選手が歳の差マッチを制した。

第8試合:神龍誠 vs. 伊藤裕樹

第8試合:神龍誠 vs. 伊藤裕樹

RIZIN MMAルール:5分 3R(59.0kg)
結果:神龍誠 vs. 伊藤裕樹


第9試合:皇治 vs. シナ・カリミアン

第9試合:皇治 vs. シナ・カリミアン

RIZINスタンディングバウト特別ルール:3分 3R(98.0kg)
※皇治は8オンスグローブ、シナ・カリミアンは12オンスグローブを着用
結果:皇治 vs. シナ・カリミアン

第10試合:マレク・サモチュク vs. ダニエル・ジェームス

第10試合:マレク・サモチュク vs. ダニエル・ジェームス

RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級トーナメント 1回戦
RIZIN MMAルール:5分 3R(120.0kg)
※ダニエル・ジェームス、0.8kg超過
結果:マレク・サモチュク vs. ダニエル・ジェームス

第11試合:スダリオ剛 vs. ジョゼ・アウグスト

第11試合:スダリオ剛 vs. ジョゼ・アウグス

RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級トーナメント 1回戦
RIZIN MMAルール:5分 3R(120.0kg)
結果:スダリオ剛 vs. ジョゼ・アウグスト

第12試合:上田幹雄 vs. シビサイ頌真

第12試合:上田幹雄 vs. シビサイ頌真

RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級トーナメント 1回戦
RIZIN MMAルール:5分 3R(120.0kg)
結果:上田幹雄 vs. シビサイ頌真

第13試合:萩原京平 vs. 西谷大成

第13試合:萩原京平 vs. 西谷大成

RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
結果:萩原京平 vs. 西谷大成

第14試合:高木凌 vs. 秋元強真

第14試合:高木凌 vs. 秋元強真

RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
結果:高木凌 vs. 秋元強真

第15試合:朝倉未来 vs. 鈴木千裕

第15試合:朝倉未来 vs. 鈴木千裕

RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
結果:朝倉未来 vs. 鈴木千裕

第16試合:クレベル・コイケ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ【フェザー級タイトルマッチ】

第16試合:クレベル・コイケ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
結果:クレベル・コイケ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ


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