「RIZIN韓国大会」試合結果速報レポート サトシ、佐藤将光、ケイト・ロータスが勝利

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KAI-YOU編集部_ストリートカルチャー部門
「RIZIN韓国大会」試合結果速報レポート サトシ、佐藤将光、ケイト・ロータスが勝利
「RIZIN韓国大会」試合結果速報レポート サトシ、佐藤将光、ケイト・ロータスが勝利

「RIZIN WORLD SERIES in KOREA」

総合格闘技イベント「RIZIN WORLD SERIES in KOREA」が、5月31日(土)に韓国・仁川のパラダイスシティで開催された。

RIZINにとって初の韓国大会では、「ROAD FC」「BLACK COMBAT」「Z-FIGHT NIGHT」「MAX FC」「AFC」といった韓国の様々な格闘技団体と提携することで実現。

当日は、RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ選手と第3代GLADIATORライト級王者であるキ・ウォンビン選手によるメインカードをはじめ、全11試合が予定されている。

「RIZIN WORLD SERIES in KOREA」試合順 ©︎RIZIN FF

サブメインカードでは、キム・スーチョル選手と佐藤将光選手によるおよそ13年ぶりの再戦が実現。第9試合には韓国で人気を獲得した日本人・大原樹理選手とジョニー・ケース選手、第8試合では共にRIZIN初勝利を狙うシン・ユリ選手とケイト・ロータス選手の試合が組まれた。

世界での存在感の拡大を目指すRIZINにとって、大きな意味を持つ日韓対抗戦。この記事では、全11試合の結果速報をレポートする。なお、大会の模様はABEMA PPVなどで視聴できる(外部リンク)。

第1試合:カン・ボムジュン● vs. ◯井上聖矢

第1試合:カン・ボムジュン vs. 井上聖矢

RIZINキックボクシングルール:3分3R(62.0kg)
結果:カン・ボムジュン● vs. ◯井上聖矢 ※判定0-3

キックボクシングルールで行われる第1試合は、熊本県のキックボクシング団体「RUSH ON」フェザー級王者の21歳・井上聖矢選手と、「MAX FC」で活躍するカン・ボムジュン選手が対決。両者共に10代からキックボクシングをはじめ、今回がRIZIN初参戦となった。

1R。共にローキックを出し合い距離感を探り合う展開。パンチを出すタイミングをうかがうも、ボムジュン選手が右のハイキック。しかし井上選手がブロック。徐々に距離が詰まる中、井上選手が右ボディを放ち、ボムジュン選手もフックで対抗。2人の蹴りの強烈さが印象的な展開だった。

2R。序盤から井上選手がコンビネーションパンチ。有効打にはならない。ボムジュン選手の太ももが赤く腫れており、井上選手のローキックによるダメージがうかがえる。蹴りを中心にした展開は変わらずも、互いにパンチの回数が増加。井上選手の左のボディが炸裂、ボムジュン選手はたまらずクリンチ。さらに左のボディを放った井上選手が、ボムジュン選手にダメージを与えて終了。

3R。井上選手が前へ前へと圧力を与える展開。井上選手の左フックが炸裂するも、ボムジュン選手も気持ちの強さを見せ打ち返す。井上選手がケージへと追い詰めるもボムジュン選手も右のミドルキックな、ローを放って引かない。しかし井上選手が左右のパンチでダメージを与えていく。互いに譲らない展開ながら試合は判定へ。井上選手が3-0で勝利した

第2試合:ジョ・サンヘ△ vs. △宇佐美秀メイソン

第2試合:ジョ・サンヘ vs. 宇佐美秀メイソン

RIZINキックボクシングルール:3分3R(67.5kg)
結果:ジョ・サンへ△ vs. △宇佐美秀メイソン ※ドロー

第2試合もキックボクシングルール。宇佐美正パトリック選手の実弟で、第4代RISEウェルター級王者の宇佐美秀メイソン選手が、韓国の「MAX FC」初代ライト級王者のジョ・サンへ選手とあいまみえた。

1R。宇佐美選手が蹴りとパンチのコンビネーションで早々に追い詰める。サンヘ選手はノーダメージを強調。宇佐美選手が気迫を見せ、左右のフックやボディを打ち込む。宇佐美選手は膝蹴り、関節蹴りと連打で積極性を見せる。サンヘ選手もボディの連打を見せるも、宇佐美選手がすかさず左右のパンチ、跳び膝蹴り、バックブローを間髪入れずに連打。1Rからハイカロリーな展開となった。

2R。宇佐美選手が関節蹴りや前蹴りで距離を詰め、ボディ、ハイキックを織り交ぜていく。サンヘ選手がボディ、アッパー、顔面に有効打。宇佐美選手をケージ際に追い詰めると、サンヘ選手がアッパー気味のフックで宇佐美選手がダウン。1Rとは打って変わった展開でサンヘ選手が圧力を加えていく。両者一瞬ペースダウンするも、宇佐美選手がパンチと膝のコンビネーションで挽回する。

3R。両選手ともに前へ出ようと積極的な展開を見せる。宇佐美選手は左ハイキックでやフックで前に出るも、サンヘ選手が押し返す。手数が減るサンヘ選手。体力の消耗がうかがえる。宇佐美選手がパンチで強打を放つも、サンヘ選手が驚異的な粘りを見せて倒れない。宇佐美選手のボディから膝を繰り出すと、サンへ選手も返す、宇佐美選手がボディ、顔面に連打を浴びせる。

しかしサンヘ選手も倒れないまま終了。壮絶なキックボクシングの攻防は、判定の結果、ドローとなった。

第3試合:クォン・ヨンチョル◯ vs. ●三浦孝太

RIZIN MMAルール:5分3R(63.0kg)
結果:クォン・ヨンチョル◯ vs. ●三浦孝太 ※1R KO

第3試合は、RIZINでは2勝3敗と負け越してるものの、フィニッシュ率100%を誇る三浦孝太選手が、ムエタイとウーシュー散打をバックボーンに持つクォン・ヨンチョル選手のMMAデビュー戦で激突。

三浦選手は日本サッカー界の伝説“キング・カズ”こと三浦知良選手の次男であり、Instagramのフォロワー数は255万人と国内格闘技選手としては屈指の注目度を誇るだけに、この日韓対抗戦で直近3連敗のイメージを払拭したいところ。

1R。序盤から組んだ三浦選手、マウントポジションからバックチョークを狙うものの回避。スタンドの攻防に戻るとヨンチョル選手が膝蹴りを放つ。ケージ際でヨンチョル選手から肘をくらう三浦選手、グラウンドの展開に持っていきたいものの手が出ない。するとヨンチョル選手が逆に上からパウンドの連打を浴びせたところでレフェリーストップ。

ヨンチョル選手が1R2分46秒KO勝利を飾った。対する三浦選手はRIZIN4連敗となった。

第4試合:ソン・ヨンジェ◯ vs. ●中原由貴

第4試合:ソン・ヨンジェ vs. 中原由貴

RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg フェザー級)
結果:ソン・ヨンジェ◯ vs. ●中原由貴 ※3R KO

第4試合は、UFCでも活躍した韓国の有名格闘家のキム・ドンヒョンさんが推薦する、韓国「AFC」バンタム級王者のソン・ヨンジェ選手が、経験豊富な32歳・中原由貴選手を迎える一戦。打撃に強みを持つストライカーのヨンジェ選手と、打撃も寝技も使いこなす中原選手の対決となった。

1R。ヨンジェ選手が右ストレート、ローを返す中原選手。チーチの長さを活かしてハイキックを放つヨンジェ選手、中原選手もボディブローで距離感を詰める。中原選手がタックルからテイクダン、ヨンジェ選手のバックを取る。左の膝、パンチを顔面に浴びせていく。ヨンジェ選手がスイッチするが中原選手も負けじと再びテイクダウン。ガードポジションを外そうと、脇腹にパンチを繰り出していく。ケージ際でバックからパンチと膝の連打。中原選手が主導権を握る展開で1Rは終了。

2R。ヨンジェ選手が左右のパンチ、ハイキックと距離を保ちつつ攻撃するが、中原選手がすかさず組みにいく。ケージサイドでヨンジェ選手の自由を奪うが、ヨンジェ選手も倒されないよう粘る。膠着した状態にブレイク。再開後、中原選手がテイクダウン、サイドボジションを経て再びケージ際に。しかし次の展開に持っていけない。ヨンジェ選手も中原選手の頭に肘を浴びせる。互いに体力の消耗を感じさせ最終ラウンドへ。

3R。両者決定打が欲しい中で、中原選手のタックルは切られる。ヨンジェ選手は打撃勝負にいこうと右のストレートやフックを放つ。中原選手の打撃はやや切れ味に欠ける。ケージぎわで、バックハンドブロー、パンチ、上からのパウンドと、連打を浴びせるヨンジェ選手。耐える中原選手。しかしヨンジェ選手のコンビネーションパンチが顔面を捉え、中原選手がマットに沈む。ヨンジェ選手が3R1分28秒KO勝利を飾った。

第5試合:ジ・ヒョクミン◯ vs. ●武田光司

第5試合:ジ・ヒョクミン vs. 武田光司

RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg フェザー級)
結果:ジ・ヒョクミン◯ vs. ●武田光司 ※2R KO

第5試合は、韓国で人気上昇中の格闘技団体「BLACK COMBAT」の推薦を受けたジ・ヒョクミン選手と、RIZINで海外勢と凌ぎを削ってきた武田光司選手が激突。

ヒョクミン選手は19歳。戦績は4勝1敗でフィニッシュ率100%で、「BLACK COMBAT」フェザー級の超新星として注目を集めるストライカー。強力なレスリング能力が武器の武田選手は、相性の良いアジア勢に勝利して完全復活を狙う。

1R。間合いを測り合う展開から、ヒョクミン選手が前へ。すると武田選手が片足タックルでケージ際の攻防に。バックを取るとテイクダウン。何度も担ぎ上げてはバックをキープし、膝を繰り出しダメージを与えていく。時折左のフックも見せる。ヒョクミン選手も小さなパンチで局面の打開を図る。武田選手がコントロールしたまま、ケージ際の展開で終了。

2R。ヒョクミン選手はローキックで打撃の展開にもっていくが、武田選手がタックル。しかし切られてパンチの連打を浴びてしまう。1R同様ケージ際に押し付ける武田選手。四つ組に持っていきたい。脇を指すとテイクダウンへ、しかし不発。武田選手の顔に出血が見える。両者の距離が離れた瞬間、ヒョクミン選手がパンチ、膝と打撃の連打。逆に武田選手をケージ際に追い詰めると、膝の連打とフックでノックアウト。

ヒョクミン選手が2R4分13秒KO勝利を果たした。武田選手は得意とするアジア勢ながら19歳の新星に敗れた。

第6試合:ヤン・ジヨン◯ vs. ●金太郎

第6試合:ヤン・ジヨン vs. 金太郎

RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg バンタム級)
結果:ヤン・ジヨン◯ vs. ●金太郎 ※3R KO勝利

第6試合は、RIZINでもお馴染み、アメリカのジム・ATTで修行しストライカーからオールラウンダーへと進化する金太郎選手が登場。韓国「ROAD FC」で活躍し、RIZINでも昇侍選手や魚井フルスイング選手にフィニッシュ勝利を飾っているヤン・ジヨン選手を迎え撃つ。

1R。カーフキックの打ち合いで幕開け。互いに距離を探る。ジヨン選手が左のフックからケージ際に追い込むとギロチンの構えも回避。スタンドの攻防に戻ると、ジヨン選手がテイクダウン、しかし足を取られ、金太郎選手を立たせる選択。カウンターを狙う両者。左のフックは外れるも、その流れからジヨン選手がマウントポジション、肩固めの体制へ。金太郎選手はなんとか回避する。

2R。引き続きリーチを生かした左のパンチを狙うジヨン選手。金太郎選手も軽快しつつ好機をうかがう。四つ組からジヨン選手がテイクダウン。ケージ際でハーフガードポジションへ。肘を放つも不発。金太郎選手は足を取るも、ジヨン選手が素早い動きでバックを取り返す。金太郎選手はアームロックを狙う。ジヨン選手も踏みつけでコントロール。ここでブレイク。再開後、ジヨン選手の激しい打撃の連打、マウントポジションで追い討ち、というところで最終ラウンドへ。

3R。開始早々、ジヨン選手の左ストレートがヒット、倒れたところにパウンドアウトでレフェリーストップ。ジヨン選手がリーチの長さを活かした攻撃で3R KO勝利を飾った。

第7試合:キム・シウォン● vs. ◯宇佐美正パトリック

第7試合:キム・シウォン vs. 宇佐美正パトリック

RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg ライト級)
結果:キム・シウォン● vs. ◯宇佐美正パトリック ※判定0-3勝利

前半戦ラストの第7試合は、韓国が誇る元UFCのスーパースター“コリアンゾンビ”ことジョン・チャンソンさんが推薦するキム・シウォン選手と、ボクシングをバックボーンに屈指のパンチ力を持つ宇佐美正パトリック選手が激突した。

1R。パンチの技術が高い両者、左のジャブを見せるのは宇佐美選手。カーフから左のアッパーと続く。しかし有効打とはならない。対するシウォン選手もジャブから攻撃をつくろうとする。宇佐美選手が飛び込んだところで組みつかれるそうになるも切る。シウォン選手の右のハイキックが捉える。互いにジャブやカーフで動きを読み合いながらの展開に。

2R。シウォン選手が左ハイキックもガード。宇佐美選手が左のボディ。互いに単発の攻撃がヒットしはじめる。サークリングも見せながらカーフでダメージを与えようとする宇佐美選手。シウォン選手の右ストレートもヒット。終盤、やや2人の手数が増えはじめたタイミングで終了。

3R。テンポが速い出だし。シウォン選手が右フック。宇佐美選手が左ボディから左フック、打ち合いを誘うジェスチャー。冷静なシウォン選手。フックやストレートなど重そうな一撃を打ち合う中で、カーフキックで宇佐美選手がプレッシャーをかける。シウォン選手がタックルも離れる。宇佐美選手のボディがヒットするも、シウォン選手も粘り強さを見せる。

終了間際、ノーガードで前に出る宇佐美選手。しかし、激しい攻防には至らず試合は判定へ。判定の結果、宇佐美選手が3-0で勝利し日本勢の連敗を止めた

第8試合:シン・ユリ● vs. ◯ケイト・ロータス

第8試合:シン・ユリ vs. ケイト・ロータス

RIZIN MMAルール:5分3R(49.0kg スーパーアトム級)
結果:シン・ユリ● vs. ◯ケイト・ロータス ※判定0-3

休憩を挟んだ第8試合は、「ROAD FC」元アトム級王者のシン・ユリ選手とケイト・ロータス選手による女子格闘家対決。2人は、RIZINデビュー戦で女子格闘技を牽引するRENA選手と対決し、前者は判定、後者は2RTKOで敗戦。共にRIZIN初勝利を目指す一戦に注目が集まった。

1R。右のローから入るケイト選手。シン・ユリ選手もリーチの長さを活かしたワンツーで距離を測る。シン・ユリ選手の右ストレートがヒット。ケイト選手はサークリングしながらのローキックでチャンスをうかがう。徐々にシン・ユリ選手がプレッシャーをかける。残り1分、離れ際にケイト選手のパンチが顔面をとらえたか。有効打の数ではやや拮抗している印象。

2R。くみつくケイト選手がテイクダウン。ケージに背中をつけさせると膝やパンチを細かく当てていく。スタンドの展開に戻るとテイクダウン、しかしカットしたシン・ユリ選手がパンチを放つ。1Rに比べ動きの多い展開。ケージ際で組むと首相撲の展開からシンユリ選手がワンツー。ケイト選手はテイクダウンを狙いながらサークリング。テイクダウンに成功するが、シン・ユリ選手も上から肘を落としていく。再びテイクダウンから、ケイト選手がシン・ユリ選手に右の膝を連打。シン・ユリ選手も粘り強く立ち上がる。

3R。疲労の色が見えはじめるが、積極性はさらに増した展開に。ケージ際で膝とワンツーを当てるシン・ユリ選手。離れ際にケイト選手もハイキックを放つ。首相撲から膝蹴りを繰り出すシン・ユリ選手。ケイト選手は執念の投げからサイドボジションへ。ハーフガードから押さえつけようとするがシン・ユリ選手が立ち上がり膝蹴り、しかしケイト選手がまたも投げる。マウントポジションでパウンド。壮絶な粘りを見せるシン・ユリ選手のバックを取ってパンチを当て、バックチョークを狙ったところでゴング。

判定の結果、3-0でケイト選手が勝利。RIZIN2戦目で待ち望んだ初勝利を飾った。

第9試合:大原樹理● vs. ◯ジョニー・ケース

第9試合:大原樹理 vs. ジョニー・ケース

RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg ライト級)
結果:大原樹理● vs. ◯ジョニー・ケース
※ジョニー・ケース選手が体重超過だったため、ノーコンテストに。

第9試合は、日本人ながら韓国「BLACK COMBAT」でスター選手となった「BLACK COMBAT」選手が韓国勢として出場。かつてホベルト・サトシ・ソウザ選手に勝利したこともあるアメリカ出身の実力者ジョニー・ケース選手との試合となった。

1R。互いの蹴りが交錯する幕開け、打撃戦を予感させる。その後もジャブとローなど攻撃が重なる中、ジョニー選手の大振りなフックがヒット。一度距離が離れたものの、ジョニー選手の右フックが炸裂し、大原選手が倒れ込んでノックアウト。

ジョニー選手が1RKO勝利を果たしたものの、事前の体重超過によってノーコンテストで終了した。

第10試合:キム・スーチョル● vs. ◯佐藤将光

第10試合:キム・スーチョル vs. 佐藤将光

RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg バンタム級)
結果:キム・スーチョル● vs. ◯佐藤将光 ※判定0-3

RIZIN韓国大会のサブメインカードとなる第9試合は、バンタム級の一戦。キム・スーチョル選手と佐藤将光選手が、2012年以来13年ぶりの再戦を果たす。当時は延長戦の末、スーチョル選手が勝利していた。

そこから時を経て、スーチョル選手は「ONE」バンタム級、「ROAD FC」フェザー級で王座を獲得。対する佐藤選手も、第10代修斗世界バンタム級王座を獲得。経験を積み重ねた2人が再び激突した。

1R。持ち味のアグレッシブな出足を見せるスーチョル選手。佐藤選手はいなしつつ相手を見定める展開。蹴りの攻防からスーチョル選手がテイクダウン。しかし佐藤選手も締め技で対抗しようとする。立ち上がるとバックをとったスーチョル選手が太ももに膝蹴りを当てていく。スタンドの展開でスーチョル選手が積極的に前に出る。佐藤選手も離れ際にアッパーを当て打撃で応戦。経験豊富な両者ならではの見応えある内容に。

2R。ケージ際でバックを取られる佐藤選手、身体を入れ替えて脇を刺した状態で首相撲の展開に。ケージ際の攻防が続く。離れ際、佐藤選手の右フックがヒット、そこからパンチの連打を浴びせていく。スーチョル選手はなんとか首相撲でしのいだ。スーチョル選手がバックを取るもこう着状態に。終盤、スーチョル選手がマウントポジションになりかかるも終了。

3R。スーチョル選手のミドルキックが佐藤選手のボディに。前に出る姿勢は衰えない。組みの状態から細かくパンチを当てるスーチョル選手。動きを止めずテイクダウンにもっていくも佐藤選手は立ち上がる。離れるも再び距離を詰めるスーチョル選手、佐藤選手もワンツーを当て応戦。互いに気持ちの強さが際立つ。集中力の高い試合は判定へ。

判定の結果、3-0で佐藤選手が13年振りの再戦でリベンジ勝利。2Rでの打撃の有効打で上回ったか。

第11試合:キ・ウォンビン● vs. ◯ホベルト・サトシ・ソウザ

第11試合:キ・ウォンビン vs. ホベルト・サトシ・ソウザ

RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg ライト級)
結果:キ・ウォンビン● vs. ◯ホベルト・サトシ・ソウザ ※1R 一本

メインカードはライト級の一戦。ノンタイトルマッチではあるものの、“コリアンゾンビ”推薦選手であり日本の「GLADIATOR」第3代ライト級王者であるキ・ウォンビン選手と、RIZIN初代ライト級王者にして現王者のホベルト・サトシ・ソウザ選手という注目度の高い試合だ。

圧倒的な強打を武器に柔術使いに勝利してきたウォンビン選手と、圧倒的な柔術に加え、最近は打撃の強さも見せつつあるサトシ選手。フィッシュ率はそれぞれ84%と94%と、KOもしくは一本決着への期待も大きい。

1R。カーフで先手を取るサトシ選手。サークリングで距離を測ると、右フックでウォンビン選手を倒すとマウントポジションからパウンド連打。流れるような動きで後ろを取ると、バックチョークを極めて一本。

1R50秒でサトシ選手が一本勝ち、日韓対抗戦の最終戦で勝利を飾った

©︎ RIZIN FF

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