埼玉県にある大型施設・さいたまスーパーアリーナが5月13日、施設の愛称の命名権を含む「バリューアップ・ネーミングライツパートナー」の募集を開始した。
命名権の契約額は年間5億円以上を希望、契約期間は5年以上10年以下。新名称の使用開始時期は2027年4月からとなっている。
埼玉県はこのプロジェクトで命名権の売却にとどまらず、施設そのものの競争力強化や付加価値向上の提案を募集する。
ネーミングライツとは、公共施設等が持つ媒体価値をもとに、企業の社名やブランド名などを施設に付与する権利。なお、あくまでも愛称であり、施設の正式名称を変更するものではない。
国内外のアーティストがライブ、格闘技の聖地としてもお馴染み
さいたまスーパーアリーナ(通称・SSA/たまアリ)は、2000年に開業した最大3万7000人を収容する国内最大級の多目的アリーナ。最寄駅はJRさいたま新都心駅およびJR北与野駅。
可動式の客席や多目的ホールを備え、音楽、スポーツ、展示会など多様なイベントに対応する施設で、東京2020オリンピック競技大会の会場にもなった。開業以来延べ5700万人以上が訪れている。
これまでにYOASOBI、Eveさん、まふまふさん、星街すいせいさん、レディー・ガガさん、BTSといった国内外のアーティストがライブを開催。毎年恒例の大型アニソンイベント「アニサマ(アニメロサマーライブ)」の会場としても知られている。
ほかにも「RIZIN」や「PRIDE」などの格闘技イベントの舞台としてもお馴染みで、“格闘技の聖地”としても有名だ。
さいたまスーパーアリーナ、新愛称と改修工事で競争力強化へ
2024年度の来場者数は約287万人を記録したさいたまスーパーアリーナだが、近年は、関東近郊の他地域で最新アリーナが開業し、競争が激化。
さいたまスーパーアリーナでは、世界のエンターテインメントの中心地であり続けるため、2026年から2027年にかけて大規模改修工事が予定されている。
埼玉県では、この改修工事とパートナーとのコラボレーションにより、施設の競争力強化/付加価値向上を目指す。
ほかにも埼玉県は、31の県営公園でも、段階的にネーミングライツパートナーを募集すると発表している。

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