総合格闘家・平本蓮選手を巡るドーピング疑惑について8月28日夜、DEEPなどに参戦していた総合格闘家の赤沢幸典選手がXで、自身が平本蓮選手へドーピングを指南したとする内容を投稿した。
平本蓮選手は、7月28日の「超RIZIN.3」で朝倉未来選手に1ラウンドTKO勝利したが、その後SNS上でドーピングを告発する真偽不明の音声動画が出回った。
8月21日、RIZINのCEO・榊原信行さんは記者会見で、両選手にはドーピング検査を実施しており「来週中には結果が出る」と、検査結果を待って判断する姿勢を示していた。
平本選手の通話相手は自身であると告白 赤沢選手もドーピングの過去
赤沢幸典選手は、自身のXに「一連の平本蓮のドーピング疑惑について」と題して、画像4枚に及ぶ長文を投稿。
それによると、真偽不明の音声動画で平本蓮選手と話していたのは自分であり、本人から相談を受けてドーピングの方法を教えたと告白した。
一方で、赤沢選手自身も過去のドーピングを告白。海外で活動していた時代に、周囲の選手がサプリメント感覚でドーピングをしていたことから罪の意識が薄れ、ドーピングに至ったという。
告発文によると、平本選手はアイルランドでの武者修行で感じたフィジカルへの不安や朝倉未来戦への心理的重圧によって、赤沢選手にドーピングを相談。
平本選手を応援していた赤沢選手は、「『RIZIN』の尿検査で陽性が出ないドーピングの方法を教えてほしい」という依頼に応えたと説明した。
RIZINの格闘家やスポンサーに相談「正直に話したほうがいい」
赤沢選手は今回の告発に行った経緯について、前日8月27日にRIZIN出場経験のあるYouTuberのシバターさんが投稿した動画に言及。
「彼が昨日の動画で言っていた通り、平本とスピーカーで話していたのは僕、赤沢です。ですが僕の名前以外はシバターが虚言ばかり拡散している現状に黙っていられず、僕も踏ん切りがついたのでこの投稿をすると決めました」
その上で、「あの歴史的な試合が終わってから、朝倉未来選手の表情や朝倉選手や格闘技ファンのコメントを見るたびに、自分が犯した過ちの重大さに気づき」、良心の呵責に苛まれたと説明。
その際、RIZINの格闘家やRIZINのスポンサーをしている人物に相談し、「正直に話したほうがいい」と言われたという。そこで、音声証拠を録音して、平本選手と自身の共通の知人や記者に渡したと説明した。
告発に対して「圧力あった」 平本選手、RIZIN側の発表に注目
一方で、そうした告発について「少なくとも平本には僕が犯人だとバレるのは当然ですが、その結果平本が相談したまわりの怖い人たちからは相当な圧力をかけられました」とコメント。
「ドーピングの事実を告発したことに対しての怒りはもちろん、それが事実ではなくなるように音声を録音しようと強制したり、様々な脅迫を受けたりしました。またこの告発をすることで、平本の周辺の方達から、この先さらにひどい暴行や脅迫を受けるのではないかと怖くてしかたありません」と説明している。
終盤では、今すぐ第三者によるドーピング検査実施の必要性を訴えつつ「この度はこのような取り返しのつかないことに加担してしまい本当に本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
前述したように、RIZINの榊原CEOは、今週中に両選手のドーピング検査の結果が出るとしている。一連の赤沢選手の証言に対して、平本選手やRIZIN側の反応が注目される。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント