『マジック:ザ・ギャザリング』開発のWotC社、生成AI使用の憶測に声明

『マジック:ザ・ギャザリング』開発のWotC社、生成AI使用の憶測に声明
『マジック:ザ・ギャザリング』開発のWotC社、生成AI使用の憶測に声明

Wizards of the Coast社が開発・運営する『Magic: The Gathering』

トレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering(マジック:ザ・ギャザリング)』『デュエル・マスターズ』を開発・運営するWizards of the Coast(WotC)社が、生成AI(ジェネレーティブAI)の使用に関して、声明を現地時間12月19日に発表。

『Magic: The Gathering』に関わるアーティスト、ライター、クリエイターに対し、生成AIを使わないことを求めていることを明かした。

WotC社は先日、親会社であるHasbro(ハズブロ)が大規模なレイオフを実施。関連して、求人情報などから「アーティストの代わりにAIを起用するのではないか」とファンコミュニティで話題になっていた。

大規模なレイオフが実施されたHasbro社/WotC社

WotC社は『Magic: The Gathering』以外にも、欧米で絶大な人気を誇るTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の開発で知られる会社。

1999年に『モノポリー』などのボードゲームで知られるアメリカの大手玩具メーカー・Hasbro社の買収を受け子会社化。以降、WotC社はHasbro社の一部門「Wizards & Digital」に組み込まれている。 Hasbro社は12月、年初に行なった800人に引き続き1,100人のレイオフを実施。合計1,900人、従業員全体の約20%が削減されたが、この中には『Magic: The Gathering』に携わるアーティストなどが含まれていた。

レイオフの背景にAIが関係するのではとコミュニティが紛糾

このレイオフを受けファンコミュニティは紛糾。

中にはWotC社の求人情報に含まれていた「アートワークのリファイン、レタッチ、リサイズ作業」といった文言から、今回のレイオフを絡めて「アーティストの代わりにAIを起用するのでは」という旨の投稿がSNSで拡散されていた。

こうした状況に対してWotC社は「Generative Artificial Intelligence Tools and Magic(生成AIとMagic)」というタイトルの記事を投稿。

「私たちは世界で最も才能のあるアーティストやクリエイターと協力しており、彼らが『Magic: The Gathering』を偉大にしていると信じている」と強調した。 また、英語版公式Xでも今回の記事を告知するスレッドで、求人情報に関しての議論に言及。

「求人には他の人が制作したアート(other human-created art)の編集や修正作業が含まれていた」と説明し、「生成AIの修正作業とは関係がない」と疑惑を否定した。

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