白泉社のコミック誌『ヤングアニマル』系列の作品がお買い得になるセールが、2023年1月10日(火)まで開催。
ダークファンタジーの金字塔『ベルセルク』、羽海野チカさんによる『3月のライオン』『ハチミツとクローバー』、完結したばかりの『あそびあそばせ』などがセール&無料公開中。
『となりの信國さんは俺のことが好きな気がする』ほか、近年連載が始まった作品も対象です。この記事では各作品を簡単に紹介しているので、購入の参考にご活用ください!
映画3部作を再編したTVアニメで、地上波ギリギリの衝撃をもたらしたばかりの本作は、今回のセールで伝説とされる黄金時代篇の半ばに当たる10巻まで半額。漫画史に残る大傑作をこの機会に。
島での生活に限界を感じて自死する者、共同体を育み再び生きはじめる者、開き直り略奪を働くもの者……様々なキャラクターが登場するなか、一度は諦めた人生を取り戻す主人公の姿が力強く光ります。
冤罪で孤島に送られた主人公の青年は、自分以外すべてが犯罪者という島で生き残ることができるのか。否応なく巻き込まれる暴力の嵐、より克明に描かれる罪と罰。極限のサバイバル作品です。
努めて平静を装う主人公の青年が、戦友と決死の覚悟で生き抜くサバイバルの末に、日本へ帰ることはできるのか。曲がりなりにも平和の時代に生きるいま、読んでおきたい作品です。
ナナへの密かな恋心を抱きながら立場が違うと懊悩(おうのう)するカオル。カオルに親しみを感じていながら素直になれないナナ。すれ違う2人が心と身体をむき出すSMを通して、互いの思いを確かめ合う、なんとも歪な関係が焦れったい。
初々しいナナ&カオルに比べて、熟年の満子&更科のSM描写がすんごい。単なる主従ではなく、愛と呪いで互いを縛り合う2人に触発されて、一歩踏み出すナナとカオルの刺激的な夏休みが描かれています。
最終的に5人それぞれが悩みに決着を付け、何かを失い何かを得るのですが、その過程が詰め込まれた9巻〜10巻の流れは素晴らしいの一言。痛みを伴う成長を経て青春の時代を終える5人の瑞々しい物語は、永遠の傑作です。
中学生にしてプロになり、自立したかに見える主人公は、家族を失って以来心が空虚なまま。そこに新しい風を吹き込む彼の教師やライバル、気の置けない仲となる3姉妹との交流を通して、再び人生を歩む姿に心が温まります。
めくるめくボケとツッコミ、間と余韻まで計算されたハイテンポ会話劇、絶妙なデフォルメがかわいいキャラクターたち……天才! 好き! パンツ食わすとか、斜め上すぎる告白しかできない上野さんが報われる日は来るのか?
本筋である恋物語はもちろん、空回りする信國さんの姿が爆笑を誘うコメディパートも完成度高し。会話のキャッチボールで笑わせる作者のセンスも光ります。信國さんが親友であるギャルとまったりする閑話も最高に良いです。最高。
読者を腹筋崩壊へ導くキャラクターの顔面崩壊や怒涛の下ネタが続いたかと思えば、『世にも奇妙な物語』風の怪奇エピソードをぶっ込むカオスさが本作の真髄。狂気を孕んだ女子中学生たちのブラックユーモアにまみれましょう。
ダークファンタジーの金字塔『ベルセルク』、羽海野チカさんによる『3月のライオン』『ハチミツとクローバー』、完結したばかりの『あそびあそばせ』などがセール&無料公開中。
『となりの信國さんは俺のことが好きな気がする』ほか、近年連載が始まった作品も対象です。この記事では各作品を簡単に紹介しているので、購入の参考にご活用ください!
目次
『ベルセルク』
人の身でありながら人知を超えた怪物に挑むガッツと、全てを投げ売ってでも叶えたい野望に身を焦がすグリフィス。そんな2人の剣士の因縁を描いた超大作『ベルセルク』。映画3部作を再編したTVアニメで、地上波ギリギリの衝撃をもたらしたばかりの本作は、今回のセールで伝説とされる黄金時代篇の半ばに当たる10巻まで半額。漫画史に残る大傑作をこの機会に。
『自殺島』
盟友・三浦建太郎さんの意思を継ぎ、新生『ベルセルク』を監修として支える森恒二さんによる『自殺島』。自殺未遂者が集められた島でのサバイバルを通して、死生観や罪と罰といったテーマが描かれています。島での生活に限界を感じて自死する者、共同体を育み再び生きはじめる者、開き直り略奪を働くもの者……様々なキャラクターが登場するなか、一度は諦めた人生を取り戻す主人公の姿が力強く光ります。
『無法島』
『自殺島』の前日譚を描いたのが『無法島』です。こちらは死刑に相当する犯罪者たちのサバイバルですが、そんな人間ばかり集まった島は完全に無法地帯。冤罪で孤島に送られた主人公の青年は、自分以外すべてが犯罪者という島で生き残ることができるのか。否応なく巻き込まれる暴力の嵐、より克明に描かれる罪と罰。極限のサバイバル作品です。
『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』
太平洋戦争下の小島・ペリリューで行われた日米の戦いをもとにした漫画で、徐々に追い詰められていく日本軍の数奇な運命が描かれています。砲弾と空腹。死が隣り合わせの日常が、人間をどう歪めるのか。努めて平静を装う主人公の青年が、戦友と決死の覚悟で生き抜くサバイバルの末に、日本へ帰ることはできるのか。曲がりなりにも平和の時代に生きるいま、読んでおきたい作品です。
『ナナとカオル』
卑屈な男子高校生・カオルと、その幼馴染で才色兼備のナナが、秘密のSM関係でつながる『ナナとカオル』。ナナへの密かな恋心を抱きながら立場が違うと懊悩(おうのう)するカオル。カオルに親しみを感じていながら素直になれないナナ。すれ違う2人が心と身体をむき出すSMを通して、互いの思いを確かめ合う、なんとも歪な関係が焦れったい。
『ナナとカオル Black Label』
『ナナとカオル』にも登場するアダルトグッズショップの店長で、何かとナナに世話を焼いていた美女・満子。カオルの心の師でSM小説家の更科。SとMの関係である2人も加わり、さらにディープになった番外編です。初々しいナナ&カオルに比べて、熟年の満子&更科のSM描写がすんごい。単なる主従ではなく、愛と呪いで互いを縛り合う2人に触発されて、一歩踏み出すナナとカオルの刺激的な夏休みが描かれています。
『ハチミツとクローバー』
羽海野チカさんのデビュー作にして出世作となった青春群像劇『ハチミツとクローバー』。恋に将来に、悩みが尽きない仲良し美大生5人組の葛藤と決断が読ませます。最終的に5人それぞれが悩みに決着を付け、何かを失い何かを得るのですが、その過程が詰め込まれた9巻〜10巻の流れは素晴らしいの一言。痛みを伴う成長を経て青春の時代を終える5人の瑞々しい物語は、永遠の傑作です。
『3月のライオン』
幼くして家族を亡くし、天涯孤独となった主人公の少年が、将棋のプロ棋士として成長していく『3月のライオン』。羽海野チカさんの現連載作品です。中学生にしてプロになり、自立したかに見える主人公は、家族を失って以来心が空虚なまま。そこに新しい風を吹き込む彼の教師やライバル、気の置けない仲となる3姉妹との交流を通して、再び人生を歩む姿に心が温まります。
『上野さんは不器用』
ドラえもん顔負けのひみつ道具を生み出す天才中学生・上野さんが、意中の後輩に不器用な告白を繰り返しては玉砕するラブコメ『上野さんは不器用』。めくるめくボケとツッコミ、間と余韻まで計算されたハイテンポ会話劇、絶妙なデフォルメがかわいいキャラクターたち……天才! 好き! パンツ食わすとか、斜め上すぎる告白しかできない上野さんが報われる日は来るのか?
『となりの信國さんは俺のことが好きな気がする』
今回のイチオシ『となりの信國さんは俺のことが好きな気がする』。大好きな男の子に思いを伝えたいのに、ピュアが過ぎて空回りする信國さんが愛おしい。純度120%のラブコメディです。本筋である恋物語はもちろん、空回りする信國さんの姿が爆笑を誘うコメディパートも完成度高し。会話のキャッチボールで笑わせる作者のセンスも光ります。信國さんが親友であるギャルとまったりする閑話も最高に良いです。最高。
『あそびあそばせ』
11月に最終巻が発売されたばかりの『あそびあそばせ』は、表紙に騙されちゃいけない漫画No.1。破天荒な奇人・変人が集まる部活動の日常が描かれています。読者を腹筋崩壊へ導くキャラクターの顔面崩壊や怒涛の下ネタが続いたかと思えば、『世にも奇妙な物語』風の怪奇エピソードをぶっ込むカオスさが本作の真髄。狂気を孕んだ女子中学生たちのブラックユーモアにまみれましょう。
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