白泉社の漫画誌『ヤングアニマル』のセールが、8月11日(木)までKindleストアで開催されています。
同誌の掲載作品などが一部無料で閲覧可&最大90%オフに。さらに半額ポイント還元のキャンペーンも同時に開催されているため、全巻実質半額で購入できる大盤振る舞いな状態になっています。
今回はこの大型セールの対象作品から、オススメを9作品ピックアップしました。購入の参考にご活用ください。
人智の及ばない運命の流れに抗い地を這うようにして生きるガッツと、その流れに自ら飛び込んで苛烈な野望を成就させんとするグリフィスの因縁を描いた超大作。漫画史に残るダークファンタジーです。
セールの期間中はブラウザで3巻まで無料で読めるのですが、4巻から伝説とされる“黄金時代”編に突入するので、続きが少しでも気になったら購入すべき案件。
ちなみに1巻〜3巻までは半額になっており、さらに全巻半額分のポイント還元ということで、間違いなく買い時です。
終始明るい雰囲気で大学生活を描く一方、その裏で苦悩する各々の姿を浮かび上がらせる、光と影を意識した演出が読者に突き刺さります。
登場人物たちが持つ仄暗い本音を物語に落とし込み、それらを絡ませて、ラストに向かって大きな流れをつくっていく筆致は素晴らしく、特に9巻から10巻にかけての怒涛の展開は読者を力強く惹きつけるのです。
幼い頃に家族と居場所を失ってしまった15歳の棋士・桐山零が、心優しい3姉妹が暮らす川本家と出会い、自らの過去と向き合い成長していく様が描かれています。
また、弱肉強食の世界に生きるプロの棋士たちが、命を削るようにして盤に向かう姿も迫真の描写で表現されており必見。TVやネットの中継で見る静かな対局室で、棋士たちがバチバチに殴り合っていることがよくわかります。
鮮やかなリズムを刻むボケとツッコミ、計算され尽くしたハイテンポな会話劇、絶妙なデフォルメでかわいくデザインされたキャラクターたちと、その魅力を語りだしたら止まらない傑作です。
ドラえもんのひみつ道具よろしくなアイテムをバンバン開発しちゃう上野さんは、その頭脳を使って鈍感の化身・田中を落とすことができるのか?
「遊び人研究会」なる同好会(?)を立ち上げた中学生3人組と、奇人・変人があつまる様々な部活が巻き起こすカオスに笑いが止まりません。
出てくるキャラクターはどいつもこいつもサイコな一面を持っており、巻数を重ねるごとにシュールさも倍増。最近存在感を増してきた美術部の活躍でさらに勢いを増す美少女たちの抱腹絶倒ギャグ漫画です。
かなりぶっ飛んだ作品でメタなボケやツッコミは当たり前、ゲロやウ◯コといった変化球も辞さないアクセル全開のオカルティックカオスコメディです。
まともなキャラクターがおらず、唯一の常識人枠が人面犬(とうぜん人ではない)という混沌っぷり。最高に迷作です。
2万人を超える死傷者を出し、太平洋戦争のなかでも極めて過酷な戦場となったペリリュー島で、心優しい主人公が戦場を生き抜くため、戦友や上官と共に島を駆けずり回ります。
本作のポイントは終戦以降も話が続く点。戦時下における常識や結束が、平時においてどう作用するのか。狂気的な戦場に身をおいても自分を見失わないことがどれだけ尊いことなのか。
過去の積み重ねで築かれた、曲がりなりにも平和な日本に暮らす者として、考えさせられるところが多い名作です。
倒幕が成って少し経った明治7年が舞台なのですが、まだ前時代の軋轢がそこかしこにはびこっており、不穏な空気が漂う世界観。この複雑な時代を丁寧に描きつつ、死に場所を探していた士が新たな主と命を懸ける場所を見つけ、その生涯を捧げるという物語です。
不死や親殺しという暗いテーマと、命(人生)をどう使うのかという実際的なテーマをどこに着地させるのか。「次にくるマンガ大賞2022」にもノミネートされている『ヤングアニマル』注目の話題作です。
物語がはじまった時点では日本代表に程遠い主人公が、同じく数学が好きな同級生、優れた指導者、ライバルらと出会い、日本代表を目指す作品です。数学×スポ根という珍しい組み合わせ。絵も線も太くて絵柄も熱い。テンポも良し。
なお筆者、数学は苦手なので、作中に出てくる〇〇の定理や公式の類はまったくわからないのですが、それでも問題なく楽しめる内容になっているので、その点の心配はいりません。
同誌の掲載作品などが一部無料で閲覧可&最大90%オフに。さらに半額ポイント還元のキャンペーンも同時に開催されているため、全巻実質半額で購入できる大盤振る舞いな状態になっています。
今回はこの大型セールの対象作品から、オススメを9作品ピックアップしました。購入の参考にご活用ください。
実質半額で全巻一気読み!
『ベルセルク』
2021年5月の作者・三浦建太郎さんの急逝で未完になるかと思われるも、2022年6月に電撃的な連載再開が発表された『ベルセルク』。人智の及ばない運命の流れに抗い地を這うようにして生きるガッツと、その流れに自ら飛び込んで苛烈な野望を成就させんとするグリフィスの因縁を描いた超大作。漫画史に残るダークファンタジーです。
セールの期間中はブラウザで3巻まで無料で読めるのですが、4巻から伝説とされる“黄金時代”編に突入するので、続きが少しでも気になったら購入すべき案件。
ちなみに1巻〜3巻までは半額になっており、さらに全巻半額分のポイント還元ということで、間違いなく買い時です。
『ハチミツとクローバー』
『ハチミツとクローバー』は、漫画家・羽海野チカさんのデビュー作にして出世作となった青春群像劇。悩みの尽きない仲良し美大生5人組それぞれの葛藤と決断を描いています。終始明るい雰囲気で大学生活を描く一方、その裏で苦悩する各々の姿を浮かび上がらせる、光と影を意識した演出が読者に突き刺さります。
登場人物たちが持つ仄暗い本音を物語に落とし込み、それらを絡ませて、ラストに向かって大きな流れをつくっていく筆致は素晴らしく、特に9巻から10巻にかけての怒涛の展開は読者を力強く惹きつけるのです。
『3月のライオン』
『ハチミツとクローバー』の連載を終えた羽海野チカさんが、現在連載している『3月のライオン』。美大生から一転、こちらはプロの棋士が主人公。幼い頃に家族と居場所を失ってしまった15歳の棋士・桐山零が、心優しい3姉妹が暮らす川本家と出会い、自らの過去と向き合い成長していく様が描かれています。
また、弱肉強食の世界に生きるプロの棋士たちが、命を削るようにして盤に向かう姿も迫真の描写で表現されており必見。TVやネットの中継で見る静かな対局室で、棋士たちがバチバチに殴り合っていることがよくわかります。
『上野さんは不器用』
『上野さんは不器用』は、好意の伝え方が斜め上な天才中学生・上野さんが、意中の後輩・田中に不器用な告白を繰り返しては玉砕するラブコメです。鮮やかなリズムを刻むボケとツッコミ、計算され尽くしたハイテンポな会話劇、絶妙なデフォルメでかわいくデザインされたキャラクターたちと、その魅力を語りだしたら止まらない傑作です。
ドラえもんのひみつ道具よろしくなアイテムをバンバン開発しちゃう上野さんは、その頭脳を使って鈍感の化身・田中を落とすことができるのか?
『あそびあそばせ』
表紙に騙されてはいけない漫画No.1こと『あそびあそばせ』。「遊び人研究会」なる同好会(?)を立ち上げた中学生3人組と、奇人・変人があつまる様々な部活が巻き起こすカオスに笑いが止まりません。
出てくるキャラクターはどいつもこいつもサイコな一面を持っており、巻数を重ねるごとにシュールさも倍増。最近存在感を増してきた美術部の活躍でさらに勢いを増す美少女たちの抱腹絶倒ギャグ漫画です。
『オカルト研は存在しない!!』
ド変態クレイジー百合陰キャ、すぐに脱腸する動く人体模型(人ではない)など、強烈なメンバーが在籍するオカルト研究部の破茶滅茶な活動を描く『オカルト研は存在しない!!』。かなりぶっ飛んだ作品でメタなボケやツッコミは当たり前、ゲロやウ◯コといった変化球も辞さないアクセル全開のオカルティックカオスコメディです。
まともなキャラクターがおらず、唯一の常識人枠が人面犬(とうぜん人ではない)という混沌っぷり。最高に迷作です。
『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』
太平洋戦争下にパラオ諸島の小島・ペリリューで行われた日本とアメリカの戦いをもとにした漫画『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』。2万人を超える死傷者を出し、太平洋戦争のなかでも極めて過酷な戦場となったペリリュー島で、心優しい主人公が戦場を生き抜くため、戦友や上官と共に島を駆けずり回ります。
本作のポイントは終戦以降も話が続く点。戦時下における常識や結束が、平時においてどう作用するのか。狂気的な戦場に身をおいても自分を見失わないことがどれだけ尊いことなのか。
過去の積み重ねで築かれた、曲がりなりにも平和な日本に暮らす者として、考えさせられるところが多い名作です。
『勇気あるものより散れ』
箱館戦争で“生き残ってしまった”元・会津藩士の士が、“死ねない身体を持つ”不死の少女と出会い、彼女の願いである「不死の母を殺す」手伝いをすることになる『勇気あるものより散れ』。倒幕が成って少し経った明治7年が舞台なのですが、まだ前時代の軋轢がそこかしこにはびこっており、不穏な空気が漂う世界観。この複雑な時代を丁寧に描きつつ、死に場所を探していた士が新たな主と命を懸ける場所を見つけ、その生涯を捧げるという物語です。
不死や親殺しという暗いテーマと、命(人生)をどう使うのかという実際的なテーマをどこに着地させるのか。「次にくるマンガ大賞2022」にもノミネートされている『ヤングアニマル』注目の話題作です。
『数学ゴールデン』
世界中の高校生が数学の難問を解き、その学力を競う数学オリンピック。その日本代表を目指す主人公が、数学に情熱を捧げる『数学ゴールデン』。物語がはじまった時点では日本代表に程遠い主人公が、同じく数学が好きな同級生、優れた指導者、ライバルらと出会い、日本代表を目指す作品です。数学×スポ根という珍しい組み合わせ。絵も線も太くて絵柄も熱い。テンポも良し。
なお筆者、数学は苦手なので、作中に出てくる〇〇の定理や公式の類はまったくわからないのですが、それでも問題なく楽しめる内容になっているので、その点の心配はいりません。
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