「NO MANNER」は、村上隆さん率いるカイカイキキが運営するカイカイキキギャラリーで、江口寿史さんが開催する初の個展。新作のペインティングが15点出展される。
開催に先駆けて、江口寿史さんからのメッセージが到着した。
【画像】展示される江口寿史さんのイラスト(7枚)【江口寿史さんからのメッセージ】
No Manner
No Trust
No Love
No Respect
No History
No Pride
No Art
ポップセンスと絵柄は現代にも影響 イラストレーター・江口寿史
江口寿史さんは漫画家・イラストレーター。漫画の規模が拡大した1980年代にギャグ漫画で活躍し、代表作に『ストップ!!ひばりくん!』や『すすめ!!パイレーツ』などがある。同じく1980年代からはイラストレーターとしての活躍が増えてきており、その独特のポップセンスと絵柄は、現代にも影響を与えている。2021年には熊本県水俣市の観光大使に着任した。
村上隆「江口寿史はアートと漫画の境界線を融解させてきている」
江口寿史さんは2015年に画集『KING OF POP』を発売し、イラストレーション展「KING OF POP」を全国8ヶ所で開催。以降も『step』『RECORD』『彼女』などの画集を刊行している。2018年から現在にかけてはイラストレーション展「彼女」で日本各地の美術館を巡回中。2023年1月現在は千葉県立美術館で開催されている。
カイカイキキギャラリーは2022年、江口寿史さんの原画をもとにした大型ペインティング2点をイベント「台北ダンダイ」「アートバーゼル香港」で発表。
今回の個展「NO MANNER」でも、江口寿史さんの原画をもとにカイカイキキの工房で制作し、本人によるチェックを経て完成した作品群が展示される。
【画像】展示される江口寿史さんのイラスト(7枚) ©Hisashi Eguchi「展覧会について」村上隆さんコメント
ここ数年、日本のアート業界では、漫画家であり、イラストレーターの江口寿史さんからの影響が色濃く出た、女性を主軸とするペインティング作品を目にすることが増えました。
江口寿史さんはマンガ家にして、イラストレーターなのですが、そのジャンルを超えて「絵師」としての高い人気があり、美術館での個展が多く企画開催されています。
『KING OF POP』という一冊の画集の発刊をきっかけにして、日本の公の美術館等での巡回展を2015年より2017年までに8回、そして『彼女』展を2018年から金沢の21世紀美術館を皮切りにスタートして、2022年現在で8回ツアーしており、その中で、徐々にご本人自体がアートと漫画の境界線を融解させてきている状況です。
その彼の作品に、今回新たに現代美術的作法を取り入れて、ペインティングを制作発表致します。
その「作法」とは何か、を読み解くことも本展の白眉な箇所と言えるかもしれません。業界を横断可能な作家本人による絵の実力と、関わる人間達からの信認を得られるのか否かの査定そのものが、芸術とは何かを問うこととなる挑戦と言えましょう。
いくつものレイヤーが折り重なる本展では、私、村上隆が2000年より20年以上提唱している「スーパーフラット」の真骨頂を理解して頂けると考えています。
Courtesy of Kaikai Kiki Gallery
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開催情報
江口寿史個展 「NO MANNER」
- 開催期間
- 2023年1月17日(火)- 2023年2月7日(木)
- 開廊時間
- 11:00〜19:00
- 閉廊日
- 日曜・月曜・祝日
- 住所
- 〒106-0046 東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1F
- ホームページ
- http://gallery-kaikaikiki.com/
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