京都を拠点に活動するラッパー・Young zettonさんが、楽曲「陰謀論」のMVを7月31日(金)に公開した。
「陰謀論」は、7月11日にリリースされたアルバム『LAST ALBUM』の収録曲。同作は、Young zetton名義で発表する最後のアルバムと位置づけられている。
DJ/映像ディレクターのNICK JPさんがMVの監督を担当。視聴者に楽曲の解釈を委ねるような内容となっているほか、スタンリー・キューブリック監督による映画『時計じかけのオレンジ』へのオマージュも取り入れられている。
アルバム『LAST ALBUM』
Young zetton「答えを提示することではなく、考えるきっかけを残す」
Young zettonさんは楽曲「陰謀論」について、陰謀論が正しいと主張する楽曲でも、それを否定する楽曲でもないと説明。
楽曲では特定の陰謀論を肯定/否定するのではなく、情報があふれる現代において「何が真実なのか」「自分の頭で考えるとはどういうことか」を問いかける。
「陰謀論」MVより
制作の背景には、AIやインターネットの発達によって大量の情報へアクセスできる一方、自分自身で情報を選び、判断する機会が少なくなっているのではないかという問題意識があるという。
その強い思想性によって話題となった楽曲「僕なりの意見part2」から一貫して、「答えを提示すること」ではなく「考えるきっかけを残すこと」を重視しているとコメント。MVにも、すべてを説明しきらず、受け手が自由に解釈できる余白を残した。
Young zettonさんは、同曲だけを切り取って自身を「政治的な楽曲を作るアーティスト」と捉えてほしいわけではないとも強調。日々の中で感じたことを扱う、多様な楽曲のうちの一つだとしている。
「ラップスタア誕生 2023」にも出演したYoung zetton
Young zettonさんは、京都を拠点に活動するラッパー。
2022年に、ラッパー・Watsonさんの楽曲「NEW REAL」に客演として参加。ABEMAのオーディション番組「ラップスタア誕生 2023」では、SELECTION CYPHERまで進出した。
Young zettonさん
その後、「REAL PAST」「錆びた街」などのソロ曲を発表。ラッパー・炒炒さんとのコラボレーション楽曲「Chandelier」では、拍から意図的にずらしたオフビートのフロウを取り入れ、注目を集めた。
2024年に発表した「Stupid Boy」は、YouTubeで100万回再生を突破。YOU THUGさんを迎えた「RIN RIN」、999dobbyさんを迎えた「Big Deal」なども発表している。
2025年には、地元・京都で自身初となるワンマンライブを開催した。
全24曲をHomunculu$がプロデュースした『LAST ALBUM』
「陰謀論」が収録された『LAST ALBUM』は、Young zetton名義の最後を飾るアルバム。
全24曲のプロデュースを、活動初期からYoung zettonさんとタッグを組んできたビートメイカー・Homunculu$さんが担当している。
Homunculu$さんはアルバムについて、自身のXで「Young zettonの最後を飾るのにふさわしい作品です」「これまでの集大成として彼と最高の1枚を作り上げた事に誇りを感じています」とコメントした。
なお、Young zetton名義を終える理由や、今後の名義および活動方針については、現時点で明らかにされていない。
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