メタバース内ハラスメントの実態 オランダでバーチャル美少女ねむが講演

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メタバース内ハラスメントの実態 オランダでバーチャル美少女ねむが講演
メタバース内ハラスメントの実態 オランダでバーチャル美少女ねむが講演

「Immersive Tech Week 2022」でのNem x Milaの発表

メタバース文化エバンジェリスト/バーチャルYouTuber(VTuber)のバーチャル美少女ねむとスイスの人類学者のミラ(リュドミラ・ブレディキナ)が、XR(クロスリアリティ)の祭典「Immersive Tech Week 2022」へ12月1日に登壇し発表を行った。

2人は、XR空間におけるクリエイティビティに特化した「クリエイターズコーナー」にオンライン登壇。11月8日に公開したソーシャルVR内でのハラスメント実態調査に関して、「Reality in Metaverse Harassment(和訳:メタバースハラスメントの実態)」と題して発表。現地からも複数の質問が寄せられていた。

XRの祭典「Immersive Tech Week 2022」とは?

「Immersive Tech Week 2022」は、VRDays Europeが運営し、11月28日から12月2日までの5日間オランダ・ロッテルダムで開催されたイベント。XR関連企業・研究者・アーティストなどが集まり、ワークショップや講演などが行われた。

そのプログラムのひとつ「クリエイターズコーナー」では、クリエイターや研究者・開発者が、XRの最新の動向やそのつくり方についてショートプレゼンテーションを実施。

バーチャル美少女ねむとミラは、メタバースならではのハラスメントの実態や対応策、ユーザーの要望などを大規模調査のデータに基づいて詳しく解説。メタバースの実際の生活風景を見せながら説明した。
「メタバースでのハラスメント」調査報告会
今回「Immersive Tech Week 2022」で発表した内容は、バーチャル美少女ねむとミラが、メタバースでのハラスメントの実態、そこからかけ離れた議論が横行する現状に一石を投じるため、全世界のソーシャルVRユーザー876名から得た調査の回答を分析したもの。

レポートはよりよいメタバースに向けた議論を活性化するため、noteで無償公開されている(外部リンク)。

メタバース研究ユニット「Nem x Mila」とは

(左)バーチャル美少女ねむ:日本のVTuberで、メタバース文化エバンジェリスト。HTC公式VIVEアンバサダー。2022年に解説書『メタバース進化論(技術評論社)』を出版。(右)ミラ:スイス・ジュネーブ大学修士号を取得。現在はフリーの人類学者。2022年に「バ美肉」「VTuber」に関する修士論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」を受賞。

バーチャル美少女ねむとミラによる研究ユニット・Nem x Mila(ねむみら)。「メタバースでのハラスメント」は、Nem x Milaの調査プロジェクト第3弾となる。

2022年の活動としてはその他、5月に韓国のユーザーを対象にした、ソーシャルVRにおける生活実態調査レポートを公開

また、8月にはアメリカの広告会社・TBWA Worldwideのカルチャーインテリジェンスチーム「Backslash(バックスラッシュ)」のYouTubeチャンネルに出演し、VTuberやメタバースにおいてアバターが与える個人のアイデンティティへの影響を解説している。
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