「日本を獲る」時代の寵児 YouTuberコムドットやまとが語る“アイドル2.0”とは

従来のアイドルではない『アイドル2.0』

──『アイドル2.0』というタイトルと、その本に込めた思いを教えてください。

やまと 『聖域』が大ヒットする中で、違うアプローチとして実用的なビジネス書を出したいと思っていました。コムドットってネガティブなイメージで「アイドル」と言われることが多くて、けっこう悔しかったんですね。僕たちは従来のアイドルではなく、進化してるというのをタイトルで示したかった。

アイドル的な人気があることに自覚もありますが、「アイドル」って手の届かない偶像なわけで。その点、僕たちはもっとファンに近い距離感でいるので、従来のアイドルの方とは違うなと。視聴者と一緒にエンターテイメントをつくるという意味では、「アイドル」として次世代なんじゃないかと思っています。

クリエイティブは破壊と再生

──どんな人に読んでもらいたいですか?

やまと コムドットは悪目立ちしているイメージが先行していて、、特に大人の方たちに本来の姿ではない形で伝わってしまっている。そのイメージを払拭するために書いた本と言っても過言ではない。そういう人にも読んでほしいし、4章ある中でどこかはそれぞれの世代に刺さると思っています。特に何かに挑戦する人には読んでほしいです。

──YouTuber戦略についても書かれていましたが、後続のYouTuberたちへの思いも込められていますか?

やまと クリエイティブの基本は破壊と再生だと思っていて。常に新しいものが出てきて、既存のものが壊れていく。それがないと、どんどん文化は縮小していくと思います。自分たちが今新しい時代を築きましたが、ここにまた新しい人たちが入ってきて壊してほしい思いもありますし、僕たちも既存のものを壊しに行くぞという思いもあります。YouTube界が盛り上がることが何よりも自分たちが盛り上がることにも繋がるので、次世代のスターが出てくることにはワクワクしています。ただ当然、負けないという強い気持ちもあります。出し惜しみする気は一切ないので、僕の中にある全てを書きました ──「あと2年でYouTuberという職業イメージを刷新する」とありましたが、現在の構想を教えてください。

やまと YouTuberってTVで取り上げられる時に、稼いでるお金や住んでる家などに着目されがちですよね。だからYouTuberという職業は、妬まれて、煙たがられて、蔑まれると僕は思っています。

僕らの冠TV番組(『コムドットって何?』)では、YouTuberとしてのクリエイティビティーを最大限TVに持ち込みたいと思ってやっています。そうすることによって良い相互作用がTVとYouTubeとの間に生まれるだろうし、YouTuberって意外と頑張ってるんだと思ってもらえるかもしれない。華やかな部分だけではないYouTuberの側面を、僕はメディアを通して発信していきたい。すでに出来ている「YouTuber」というイメージをぶっ壊して、新しく構築していきたいと思っています。

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