「日本を獲る」時代の寵児 YouTuberコムドットやまとが語る“アイドル2.0”とは

国民的な存在として「日本を獲る」

──動画内や本書でも目標に掲げている「日本を獲りたい」もそこに繋がってきますか?

やまと 今年に入ってから僕らは、YouTuberという枠を出て、様々な活躍をしてきました。先ほどの冠TV番組や、雑誌の表紙、TGCのランウェイやCMなどです。YouTuberに興味がない人からしたら、YouTuberでしかないコムドットというのは全く刺さらないわけです。けれど、その人が興味のある所に露出することによって、コムドットを知る機会になる。それがYouTuberという職業が日本で誇らしい職業になっていく1歩になるかもしれない。コムドットという存在がどんどん国民的になっていくことにも繋がっていくと思います。来年も積極的に挑戦し活動を続けていくことで、僕は「日本を獲る」ことができると確信しています。

──「国民的」とイメージした際に、コムドットの名前が思い浮かぶような存在になるということでしょうか?

やまと そうですね。小・中学校からの地元の友だちと活動を始めて、国民的スターになるって、こんな面白い人生はないだろうと。単純に、そうなったら人生が面白いなっていうのが原動力です。僕の中では夢を外に出さずにはいられなかったので、自分の好奇心やワクワクに従って突き進んでいけたら良いなと感じています。

──これからコムドットが挑戦したいことは何ですか?

やまと メンバーとも話していて、コムドットの映画をつくってほしい。自分たちで映画をつくりたいわけではなくて、僕たちメインの映画をつくっていただきたいですね。

理想はGReeeeNさんの映画『キセキ』。俳優の方に自分たちを演じていただいて、コムドットのここまでの物語を多くの人に見てもらうのが夢です。

──俳優のキャスティング希望はありますか?

やまと 自分は菅田将暉さん! ゆうたは坂口健太郎さん。ゆうまはムロツヨシさん。ひゅうがは柳楽優弥さん。あむぎりはあむぎりで(笑)。

夢みたいな話ですが、僕たちの人生がいつか映画になったら面白いなと思っています。

コムドットって何者?

地元ノリを全国へ」という明確なスローガンを掲げ、やまとさんをリーダーに、中学時代からの幼馴染5人組YouTuberとして活動。

2018年10月に結成し、今年で4周年を迎えた。わずか短期間の間にチャンネル登録者数は現在370万人を突破。若い世代を中心に熱狂的な人気を誇る。
370万人突破ライブ
2021年に出版されたグループ初の写真集『TRACE』は33万部を突破。男性グループ写真集として歴代1位を記録した。

今年に入っても、UHA味覚糖の「水グミ」でのCM出演や、地上波初冠TV番組『コムドットって何?』が6週に渡って放送されるなど、その活躍はYouTubeに収まらず多岐に渡る。

また、「新世代YouTuber」と呼ばれる勢いのある若手YouTuberの筆頭でもある。
【宣言】これが最後の戦い
壇上のやまとさんは、ブレない心の熱量を、言葉を慎重に選びながらも、実直かつ真摯にわかりやすく伝えていた。その言葉には紛れもなく強い力があり、言葉のフーレズのキャッチーさも備わっていた。

それは本書『アイドル2.0』書かれていたように、やまとさんがこの人生で培ってきた経験や自己分析からなる試行錯誤の賜物なのだろう。もちろんその説得力は、やまとさんを支える絶対的なメンバーの存在もあってこそ発揮されるものであるだろう。

『アイドル2.0』より (C)コムドット やまと『アイドル2.0』/講談社

YouTuberとして、ここまでブランディングやムーブメントを意図的かつ戦略的に多種多様な媒体を巻き込み成し遂げようとした存在はいなかったようにも思う。「コムドット以前」「コムドット以降」という風に、YouTuberの形が変わろうとしている、そんな大きな可能性を感じた講演会だった。
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