フリマアプリのメルカリが10月9日、同サービスの「マーケットプレイスの基本原則」の考え方、および新たに定めた対応方針に関する議論の経緯をまとめた資料を公開した。
発表によれば、メルカリは7月と9月、外部有識者を招いたアドバイザリーボード(諮問委員会)を実施し、人気が高騰し手に入りにくい「非必需品」への対応などについて議論。
その結果を踏まえて「不正出品やトラブルの急増、極端な価格の乱高下など、マーケットプレイス内の『安心・安全』が著しく損なわれる可能性がある商品については、出品禁止などを含む対応を行う方針」を策定したことを明かした。
Nintendo Switch 2やハッピーセットで転売騒動が多発したメルカリ
様々な物品の転売が多発し、批判的な目が向けられ続けているメルカリ。
今回発表された資料によれば、コロナ禍におけるマスクの転売による混乱をきっかけに、「違法か適法か」という観点だけでは、適切な対応ができないと同社は判断。
以後、外部有識者との協議を経て、「安全であること」「人道的であること」「信頼できること」 の3軸を「マーケットプレイスの基本原則」として定義。
この原則に基づき、マスクや消毒液に加え、備蓄米や空薬きょうなどの出品禁止を行ってきたという。
トラブルや極端な価格の乱高下を招く「安心・安全」を損なう出品を禁止へ
しかし、2025年に入ってからも、最新ゲーム機「Nintendo Switch 2」や、マクドナルドのハッピーセットなどを巡り、メルカリでは転売騒動などのトラブルが多発していた。
これらはいわゆる非必需品であり、メルカリが定めた基本原則では出品禁止などの対応ができなかった。
そして今回、こうした人気が高騰している非必需品の中でも、不正出品、トラブルの急増、極端な価格の乱高下など、マーケットプレイス内の「安心・安全」が著しく損なわれる可能性がある商品については、基本原則を踏まえた上で「特別対応」として出品禁止などを含む対応を行う方針を定めたとのことだ。
上記の方針策定のきっかけとなったアドバイザリーボードの議事録や、基本原則に関する概要・経緯をまとめたホワイトペーパーは、メルカリ公式サイトから確認できる。

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