ファイルーズあいが、JUN INAGAWAに聞きたいこと
──現在、アフレコは何話まで進んでいるんですか?ファイルーズあい 第6話ですね(編注:取材は2022年秋に実施)。台本が届いてからようやくストーリーがわかるので、まだまだ知らないことばかりなんです。
オリジナル作品の場合は、先々の展開を教えてもらった上でアフレコすることが多いんですけど、今回は台本が届くまでわからないので、毎回ワクワクした気持ちで台本を待っています。
JUN INAGAWA 考えてみると、『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』に関しては結果的にそのやり方が正解のような気がします。何を言ってもネタバレになってしまいそうなのですが、どんな展開であっても、僕としてはきちんと理由やメッセージを考えています。
1つだけ言えるとすれば、『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は僕が中高生のときに考えていた物語の前日譚ということです。その前提があれば、今後の展開にも納得してもらえるかもしれません。
ファイルーズあい 楽しみにしています。実は今日、ストーリーの展開以外にも(笑)聞きたいことがあって。
JUN INAGAWA え! 何ですか?
ファイルーズあい 絵を描くときに、何のソフトを使っているのか教えてほしいです! ──確かに気になるところではありますね。
JUN INAGAWA デジタルの絵はCLIP STUDIO PAINTですね。でも、アナログで描くときはGペンを使っています。Gペンならではの筆感が大好きなんですよね。
ファイルーズあい いいですよね!
JUN INAGAWA 描くときに、画用紙に引っかかる感触もいいですし、インクがダマになるのもそれはそれで味があるとと思っています。
ファイルーズあい 着彩はどうしているんですか?
JUN INAGAWA コピックです。Gペンで書いた部分をドライヤーで乾かして、コピックで塗っているんですよ。滲んじゃうのも面白さのひとつですね。
ファイルーズあい ありがとうございます! とても参考になります。
自分自身の価値を肯定するために
──逆にJUN INAGAWAさんから聞いてみたいことはありますか?JUN INAGAWA さっきの話にも関連してくるんですが、自分に正直に生きていると、たまに「大丈夫かな?」と迷うことがあると思うんですよ。それこそ、『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』をつくっているときにも、プロデューサーさんたちに「これで大丈夫かな?」と聞くことがたくさんありました。
いまだにどう受け止められるかドキドキしているんですが、そういう弱い部分も含めて、どうやって自分自身の価値を肯定しているのか聞きたいです。僕もアメリカやアジアの血が混ざったミックスなので、勝手に生き方や考え方にシンパシーを感じているのもあって、聞いてみたいと思いました。
ファイルーズあい 私の場合、自分の弱みをさらけ出せる友達に、相談をするようにしています。こうやって今、「みんな自分を貫けばいいんだよ」ってポジティブなことを言っていても、やっぱり人間だから落ち込むときもありますよね。
そこで友達にいろいろ相談をしています。私のことを愛してくれていて、私もその子たちのことを愛しているからこそ、弱みを見せられるんです。家族でも恋人でも、そういう人がいることで心にゆとりができるし……。 JUN INAGAWA なるほど。なぜこの質問をしたかというと、『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』はオタクヒーローが落ち込むところがスタートだからなんです。オタクヒーローをアナーキーが肯定するところから物語が始まります。
ただ、僕にはこれまで、そういう風に肯定してくれる人がほとんどいなかったんですよ。アニメではオタクヒーローのともすれば過激な思想をアナーキーが肯定してくれている。じゃあなんでアナーキーは強いんだろうと思って、キャラクターと通じる部分も多いファイルーズあいさんに聞いてみたかったんですよね。
アナーキーを演じる人には、彼女のことを理解してもらえると嬉しいなと思っていたので、今の話を聞いて、改めてファイルーズあいさんに演じていただけてよかったと実感しました。 ──『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』の構想段階では、まだファイルーズさんがデビューされていなかったという意味では、非常に運命的な巡り合わせだったのかもしれません。
ファイルーズあい 本当に、このタイミングで声優を仕事にできていて、アナーキーに出会えてとてもラッキーだったと思います。
JUN INAGAWA まったく関係のない別作品の話ですが、キャストにファイルーズあいさんの名前が発表されたとき、「俺のアナーキーちゃんが!」と勝手に興奮してましたからね(笑)。
そういえば、この前アメリカのアニメフェスに行ったときに、現地のファンの方がアナーキーのタトゥーを入れているのを見せてくれたんです。「もしこのアニメが滑ったらどうするんだろう」と思いつつ、死ぬまでアナーキーと一緒にいてくれるわけですから、とても嬉しかったです。
アニメを観て命が救われたとか人生の見方が変わった方もたくさんいると思うんですが、『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』を観て少しでもそう感じてくれたらいいですね。ファイルーズあいさん、アナーキーをよろしくお願いします!
ファイルーズあい はい!(笑)。この作品はただの魔法少女ものと侮ることなかれ、今まで観たことのない世界が広がっていると思います。私も、『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』を観て、少しでも本当の自分をさらけ出せるようになってくれると嬉しいです!
JUN INAGAWAさん&ファイルーズあいさんのサイン色紙をプレゼント!
『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』の放送および記事の公開を記念して、JUN INAGAWAさん&ファイルーズあいさんのサイン色紙を、2名様にプレゼントします!応募方法をご確認いただき、奮ってご応募ください。
©︎Magical Destroyers Committee【応募方法】
1.KAI-YOU.netのTwitter(@kai_you_ed)をフォロー
2.以下のツイートをリツイート【応募期限】JUN INAGAWAさん&ファイルーズあいさんのサイン色紙を2名様にプレゼント🎁
— KAI-YOU(カイユウ) (@KAI_YOU_ed) March 13, 2023
1.@KAI_YOU_ed をフォロー
2.このツイートをRTで応募完了
(※4月3日23時59分〆切)
⚡️JUN INAGAWA×ファイルーズあい対談⚡️https://t.co/GsAg9BMNiC #kai_you #magical_mad #マジデス @magical_mad pic.twitter.com/SUwBROQqer
2023年4月3日(月)23時59分まで
【応募条件】
・日本国内に在住の方
・KAI-YOU.netのTwitterをフォローしている方
・TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)を受信可能な方
【当選発表】
ご応募いただいた方の中から抽選し、当選者を5名決定します。
当選者のみ、TwitterのDMにてお知らせいたします。
※都合により当選通知のご連絡が遅れる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※都合によりプレゼントの発送が遅れる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※住所の不備や転居先不明・長期不在などによりプレゼントをお届けできない場合は、当選は無効になります。
※本キャンペーンの当選権利を他者に譲渡することはできません。
※ご連絡後、一定期間お返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
※発送は当選お知らせ以降、順次対応させていただきます。
※種類は選べません。
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作品情報
魔法少女マジカルデストロイヤーズ
- 放送情報
- 2023年4月7日(金)25:55より
- MBS・TBS・BS-TBS”アニメイズム”枠にて放送開始!
- MBS/TBS 4月7日(金)25:55より
- BS-TBS 4月7日(金)26:30 より
- AT-X 4月8日(土)スタート
- ・毎週(土)21:00
- ・毎週(月)28:30 ※リピート放送
- ・毎週(土)6:00 ※リピート放送
- ※放送日時は変更になる可能性があります
- 配信情報
- ABEMA/DMM TV にて地上波放送直後より最速配信決定!
- ABEMA 2023年4月7日より毎週金曜26:25〜
- DMMTV 2023年4月7日より毎週金曜26:25〜
- スタッフ
- 原作:MAD ミルクポット markets
- 原案:JUN INAGAWA
- 監督:博史池畠
- 副監督:川瀬まさお
- 脚本・シリーズ構成:谷村大四郎
- キャラクターデザイン:沢友貴
- コンセプトアーティスト:紺野大樹
- プロップ設定:杉村絢子
- 美術監督:坂上裕文(ととにゃん)
- 美術設定:加藤 浩(ととにゃん)、浅見由一(ととにゃん)
- 色彩設計:歌川律子
- 撮影監督:松向 寿(STAR Laboratories)
- 編集:武宮むつみ
- 音響監督:本山 哲
- 音響効果:白石唯果
- 録音:伊東光晴
- 音響制作:ビットグルーヴプロモーション
- 音楽:羽柴 吟
- アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
- キャスト
- オタクヒーロー:古川 慎
- アナーキー:ファイルーズあい
- ブルー:愛美
- ピンク:黒沢ともよ
- 狂太郎:楠木ともり
- SHOBON:斉藤壮馬
- スレイヤー:芹澤優
- ニック:興津和幸
- オールドリーダー:杉田智和
- ミリオタ:間島淳司
- ゲーオタ:子安武人
- 鉄オタ:奥村翔
- 自衛隊オタ:兼政郁人
- アニオタ:稲田徹
- ドルオタ:石谷春貴
- プロレスオタ:高橋伸也
- 主題歌
- オープニングテーマ:愛美「MAGICAL DESTROYER」
- エンディングテーマ:The 13th tailor「Gospelion in a classic love」
関連リンク
JUN
クリエイター
1999年生まれ、東京都出身。2012年よりアメリカ・サンディエゴに移住、中高生時代を過ごし、そこで出会ったストリートカルチャーに影響を受ける。2017年からアーティスト活動を開始。様々なアーティストとのコラボレーションなども手掛ける。オカモトレイジ主宰のYAGIではDJとしても活動中。『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は、JUN INAGAWAが これまで発表してきたアート作品のコンセプトをベースに新たなオリジナルアニメーションとして制作。本作では初のストーリー・キャラクター原案を務める。
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・Instagram
ファイルーズあい
声優
1993年生まれ、東京都出身。ラクーンドッグ所属。2019年に『ダンベル何キロ持てる?』紗倉ひびき役で鮮烈なデビューを果たす。主な出演作に『推しが武道館いってくれたら死ぬ』えりぴよ役、『トロピカル~ジュ!プリキュア』夏海まなつ/キュアサマー役、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』空条徐倫役、『チェンソーマン』パワー役など。
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