「SOGIハラ」騒動のピクシブ社、ハラスメント撲滅に向け具体策を公開

「SOGIハラ」騒動のピクシブ社、ハラスメント撲滅に向け具体策を公開
「SOGIハラ」騒動のピクシブ社、ハラスメント撲滅に向け具体策を公開

画像はピクシブ株式会社の公式サイトから

ピクシブ株式会社が、ハラスメント防止に関する方針「ハラスメント撲滅宣言」(外部リンク)と、ダイバーシティとインクルージョンに関する方針「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」(外部リンク)を公表した。

イラストコミュニケーションサービス・pixivを運営するピクシブ株式会社では、5月に社内でのハラスメント問題が発覚

トランスジェンダーの社員が上司から性的な嫌がらせを受けたことを明かし、性的指向と性自認(SOGI)に関する差別や嫌がらせ「SOGIハラ」を受けたとして騒動になっていた。

発表では、「失った信頼は簡単に取り戻せるものではないと重く受け止めております」としつつ、「ハラスメントがない健全な職場環境と基本的人権を尊重し、多様性(ダイバーシティ)が尊重され包摂(インクルージョン)される職場環境の実現を目指して参ります」と報告している。

6月の声明にあった具体策として公表された2つの宣言

ハラスメント問題に対してピクシブ株式会社は、6月に声明を発表

ハラスメントの防止対策の不徹底性的マイノリティへの不十分な理解がハラスメント発生の重大な要因だったとして、具体的な取り組みを進めるとともに、失った信頼の回復に長い時間をかけて努めていくとしていた。

今回発表された2つの宣言は、ピクシブ株式会社が6月の声明で具体的な取り組みとして行うとしていた、「社会的責任を果たす」ための情報公開に当たるものになる。

定義や具体的な対応を明記した「ハラスメント撲滅宣言」

「ハラスメント撲滅宣言」では、宣言内で示された方針が取締役、社員、嘱託、アルバイトやパートタイマーなどの雇用者を含む、同社で働くすべての人間に適用されることを明記。

パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、妊娠や育児休業に関するハラスメント、性的指向や性自認に関するハラスメントの定義を明文化して、どのような行為や言動がハラスメントに当たるのかを明確にした。

その上で、処分を厳格にすること、人事評価にハラスメントに関する項目を追加すること、社内外の相談窓口を充実させること、ハラスメントの当事者や関係者のプライバシーと秘密を厳守することなど、複数の点でハラスメントの撲滅に向けた取り組みを行うとしている。

向かう方向を定めた「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」

「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」では、性別、性的指向、性自認、年齢、国籍、人種、言語、文化、宗教、障がいの有無、働き方といった様々なあり方、いわゆるダイバーシティを尊重する職場環境を推進すること。

そして、個々の様々なあり方を理由に排除されることがない職場環境の実現と、その実現のために策定された宣言の考え方を社内で共有・啓発していくとしている。

それらダイバーシティおよびインクルージョンの推進にあたっては、社内の多様なメンバーで構成される「D&Iチーム」を発足。

「D&Iチーム」メンバーは各部に配置し、全社的な推進体制を築いた上で、同社で働くすべての職員が社内の推進活動に提言できる体制を築くと宣言した。
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