アップリンクのパワハラ問題、訴訟外で和解 「すべての問題は解決していない」と原告は声明

アップリンクのパワハラ問題、訴訟外で和解 「すべての問題は解決していない」と原告は声明
アップリンクのパワハラ問題、訴訟外で和解 「すべての問題は解決していない」と原告は声明

「UPLINK Workers' Voices Against Harassment」による声明/画像は同Twitterから

POPなポイントを3行で

  • 映画配給会社・アップリンクのパワハラ問題
  • 訴訟外での和解協議合意が原告と被告から発表
  • アップリンクは社長・浅井隆の名を明記し防止策を明示
映画配給会社・アップリンク(UPLINK)が、元従業員から提訴されたパワーハラスメントの問題に関して、原告側と訴訟外での和解協議が合意したと発表した。

またハラスメントを行ったとされるアップリンクの社長・浅井隆さんの名前を明記した上で、ハラスメント防止への具体策として外部の弁護士が参加する窓口の設置、同様に第三者委員会の設置、社外取締役を加えた取締役会の設置などを挙げている(外部リンク)。

なお原告側となる「UPLINK Workers' Voices Against Harassment」も訴訟外での和解協議が合意したと発表しているが、「しかし、私たち原告は、「円満」にも、そして「全ての問題が解決した」とも考えておりません。」とツイート。

先に挙げたハラスメント防止の具体策を実施させるべく、裁判での判決を求めるのではなく和解を優先したと説明している。

元従業員ら5名が損害賠償を求めてアップリンクを提訴

ことの発端は、6月16日に元従業員ら5名による提訴が明らかになったこと。

その内容はアップリンク社内で常態化していたというパワーハラスメントを訴えるものになっており、アップリンクと同社の社長・浅井隆さんを相手に、損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

これを受けて浅井隆さんは同日16日にアップリンクのWebサイト上に「不適切な言動があったことを深く反省し、謝罪致します」とする文面を掲載(外部リンク)。

また6月19日に再びWebサイトを更新。「謝罪と今後の対応について」と題した文面を掲載し、具体的な例を上げて対策などを講じるとしていた(外部リンク)。

アップリンクの社長・浅井隆や一部スタッフを批判

この2回の発表を受け、原告側は6月22日に「私たちは、これらの声明を到底受け入れることができません」などと記載した文面を発表。

浅井隆さんによる突然の声明発表、双方の代理人を通したやり取りから逸脱した行為などを指摘し批判。

またパワハラが浅井隆さんだけによるものではなく、一部スタッフによる関与もあったと言及した。

一連の問題に沈黙した映画業界の体質を指摘

そして本日10月30日に、被告と原告の両者から訴訟外での和解協議が合意したと発表された。

被告側となるアップリンクの社長・浅井隆さんは、合意を発表した文面で改めて謝罪。合わせて今後の対応とを説明した。

一方、原告側はパワハラ問題が完全に解決していないこと、再びパワハラが行われることへの懸念、一連の問題について沈黙した映画業界の体質などを指摘しているが、今後は広く映画業界で起こるハラスメントの問題について情報を発信していくとしている。

エンターテイメント業界における問題

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