山内マリコ、柚木麻子ら女性作家20名 相次ぐ映画業界の性暴力に声明

山内マリコ、柚木麻子ら女性作家20名 相次ぐ映画業界の性暴力に声明
山内マリコ、柚木麻子ら女性作家20名 相次ぐ映画業界の性暴力に声明

「原作者として、 映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。」声明/画像は公式サイトのスクリーンショット

映画業界で相次ぐ性暴力・性加害疑惑の報道を受け、小説家・山内マリコさんと柚木麻子さんが映画の原作者としての立場から声明文を発表した。

賛同者には、『きいろいゾウ』『漁港の肉子ちゃん』の西加奈子さん、『告白』『白ゆき姫殺人事件』の湊かなえさんら、映画化経験のある女性作家18名が名を連ねている。

声明の中で山内さんと柚木さんは、「映画業界の内部にいる人たちが、今回の件について意思を表示しづらい状況にあることを、関係者を通じ、目の当たりにしました」と痛烈に批判している。

映画業界で相次ぐ性暴力・性加害疑惑の報道

『週刊文春』による俳優/映画監督・榊英雄さんについての報道(外部リンク)をきっかけに、俳優・木下ほうかさんや映画監督/脚本家・園子温さんなど、映画業界で複数の性暴力・性加害疑惑が浮上している。

山内マリコさんは『アズミ・ハルコは行方不明』『ここは退屈迎えに来て』『あの子は貴族』、柚木麻子さんは『伊藤くん A to E』で、映画作品の原作をつとめた経験がある。

原作者は映画制作に直接関わる立場ではないものの、決して無関係ではないと、2人は今回の声明文を公開した。

原作者の声が「閉じた世界で起こる性加害の抑止力」に

2人は性被害を告発した女性たちに対し、連帯の意志を表明。外部の存在であり、映画業界と特殊な関係性を持つ原作者たちからの声明が、「閉じた世界で起こる性加害の抑止力」になることを願った。

同時に、出版業界におけるセクハラ問題をなくすため、声を上げてこなかったことの「自戒と反省」であるとしつつ、「今後は変えていきたいという意志表明でもあります」と述べた。また、自らも「ハラスメントの加害者になりうる」可能性についても言及している。

映画業界と出版業界は地続きであるとして、「二度とこのような事態が起きないよう、私たちも、契約の段階から、適切な主張をしていきたいと思います」と、出版業界に対する理解と協力を求めた。
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