監督は『ドラえもんのび太の恐竜2006』『海獣の子供』で監督を務めた渡辺歩さん。
『かぐや姫の物語』『海獣の子供』で作画監督を務めたスタジオジブリ一期生の小西賢一さんがキャラクターデザイン・総作画監督を、ドラマ『凪のお暇』の脚本を担当した大島里美さんが本作でも脚本を、『鉄コン筋クリート』『海獣の子供』『映画 えんとつ町のプペル』を手がけたSTUDIO4℃がアニメーション制作を務める。
明石家さんまさんがアニメ映画のプロデュースをつとめるのは本作が初めて。公開は、2021年初夏を予定されている。
「おおきくて、まんまるで底抜けに明るい肉子ちゃん」
漁港の船に住む二人きりの母娘、肉子ちゃんとキクコの軌跡と成長を描いた『漁港の肉子ちゃん』。原作は、『サラバ!』で第152回直木賞を受賞した西加奈子さんによる、累計発行部数35万部超のベストセラー小説。 公開されたビジュアルには、洗濯物がかかる船の上に、お団子をもった笑顔の母・肉子ちゃんと、読書に集中する娘・キクコが描かれている。
特報では、数枚の絵コンテながらもすべてを包み込んでくれそうな優しくて大らかな肉子ちゃんの姿が確認できる。
きっかけは西加奈子の作品との出会い
トークバラエティ番組「さんまのまんま」で共演を果たしたこともある、明石家さんまさんと西加奈子さん。偶然から西加奈子さんの作品を手にとり、明石家さんまさんは読者になったという。『漁港の肉子ちゃん』についても、明石家さんまさんはテレビ番組でアニメ化をプロデュースしていることを明かしたことがある。
今回の正式発表に寄せて、さんまさんは5年越しに作品が実現したことを明かし、「今回のアニメ映画化は、エネルギーが引き寄せた産物です」とコメントしている。
企画/プロデュース・明石家さんまさんコメント
西加奈子さんが、直木賞を受賞された直後、本屋さんに『サラバ!』が置いてあって、それでパッと本をめくったら、エジプトの人間は、「かわいいね」「儲かりまっか」「明石家さんま」という日本語を知っているみたいなことが書いてあったので、これは"明石家さんま”が出てくる話やなと思って、買って読んだら、その1行しかでてこなくて。(笑)
その後に西さんの作品を何冊か読ませていただいて、そこで『漁港の肉子ちゃん』に出会いました。
大偶然の出会いです。大阪弁の使い方がめちゃくちゃうまいなと。
「漁港の肉子ちゃん」はすごく良い感動的な作品なので、映像として残したいと思い、(映像化の)オファーをしたところ西さんがすぐOKしてくださって。
最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現しました。
今回のアニメ映画化は、エネルギーが引き寄せた産物です。ご期待ください。
原作・西加奈子さんコメント
Q:さんまさんプロデュースでアニメ映画化のお話を最初に聞かれた際について
A:さんまさんは、自分が小さな頃から知ってる、いわばお札の中の人みたいな存在だったので、信じられない思いでした。
Q:さんまさんとはじめてお会いになった際のさんまさんの印象について
A:直木賞をいただいた後に、「さんまのまんま」という番組に出演させていただきました。初めてお会いしたさんまさんは人間ならざる存在感で、近距離で「めちゃくちゃ大きな祭」を見ているような気持ちになりました。
Q:小説「漁港の肉子ちゃん」をどのような思いで書かれましたか。
A:私の理想の世界を描きました。自分で書きながら、全ての登場人物を愛さずにいられませんでした。
監督・渡辺歩さんコメント
さんまさんがアニメーションにチャンスを下さったのが何よりも嬉しいです。さんまさんは、お打ち合わせさせていただく度に「気付き」を下さいます。『大切なのは作り手が面白いと思うこと』この御言葉を常に胸に勤しんでます。
西先生の書かれる小説はどれも映像的要素が満載で好きです。肉子ちゃんのある意味ファンタジー味すら感じる強烈なキャラクターに魅了されました。観てくださった方が、他の誰かに教えたくなる様な映画を目指したいです。
2021年公開予定の映画
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イベント情報
劇場アニメ『漁港の肉子ちゃん』
- 企画・プロデュース
- 明石家さんま
- 原作
- 西加奈子『漁港の肉子ちゃん』(幻冬舎文庫 刊)
- 監督
- 渡辺 歩
- キャラクターデザイン・総作画監督
- 小西賢一
- 脚本
- 大島里美
- アニメーション制作
- STUDIO4℃
- 配給
- アスミック・エース
- 製作
- 吉本興業株式会社
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