総合専門学校の日本工学院が、フィギュア業界と連携した4年制の新学科「フィギュア造形科」を日本工学院八王子専門学校に2027年4月から新設すると発表した。
世界的フィギュアメーカー・海洋堂をはじめ、ANEST IWATA A.I.R.、オートデスクらが教育連携企業として参画。アナログ造形から3DCG・3Dプリンターを活用したデジタル造形までを学べるカリキュラムを展開する。
また、2026年7月26日(日)に幕張メッセで開催される造形イベント「Wonder Festival 2026 Summer(ワンダーフェスティバル2026 Summer)」にも出展。新学科を紹介する。
海洋堂らと連携、フィギュア業界に特化した4年制学科
「フィギュア造形科」は、日本工学院が新設するフィギュア/ホビー業界に特化した4年制学科。
近年、日本のフィギュアカルチャーは国内のみならず海外市場でも存在感を高めている一方、アナログ造形の技術継承や、デジタルツールを使いこなす若手クリエイターの育成が課題となっている。
日本工学院八王子専門学校「フィギュア造形科」
そこで同校は、長年フィギュア業界を牽引してきた海洋堂、エアブラシメーカーのANEST IWATA A.I.R.、3DCGソフトウェアを展開するオートデスクと連携。
原型制作からキャラクタービジネスまでを実践的に学べる教育環境を整備するという。
ZBrushなどデジタル造形も学習 ワンフェス出展も視野に
カリキュラムでは、キャラクターフィギュア造形、クリーチャー・メカ造形、デジタル造形(ZBrush等の3Dソフト)、複製・塗装技術、玩具デザイン、フィギュア業界論、量産設計・金型加工技術などを展開。
専攻としては、フィギュア専攻、メカデザイナー専攻、トイ・ホビー専攻を用意。粘土やパテを使用した手作業によるアナログ造形に加え、Autodesk社と共同開設した施設「オートデスクイノベーションセンター」などを活用したデジタル造形も学べる環境を提供。
「フィギュア造形科」イメージ
「オートデスクイノベーションセンター」
さらに、業界のトップで活躍する現役の造形師や商業原型師、造形作家らが講師陣として参画。作品に「命」を吹き込むため特別講義も予定されている。
また、学びの成果を発表する場として、「Wonder Festival(ワンダーフェスティバル)」をはじめとする大型イベントへの作品出展もカリキュラムに組み込まれる予定だ。
「世界で活躍できる原型師・モデラーを育成したい」
日本工学院八王子専門学校・校長の中村英詞さんは「本校が培ってきたクリエイター教育のノウハウを軸に、世界を舞台に活躍できる新たな世代の原型師・モデラーを育成できると確信しております」とコメント。
「フィギュア造形科」イメージ
また、連携企業として参画する海洋堂顧問・海洋堂高知の代表取締役社長・宮脇修一さんも、「誕生から40年超を迎えるフィギュア業界では、表現力と技術力を備えた人材が求められています」と業界が求める人材について言及。
その上で「フィギュア造形科では、制作技術や知識を体系的に学ぶことで、より高品質な作品づくりを実現し、業界のさらなる発展に貢献されること、次世代クリエイターの可能性を広げる学びの場とな
ることを期待しております」と新学科への期待を寄せた。
フィギュアに特化した学科は他の専門学校などにも存在しているが、4年制という点が日本工学院の珍しいポイントだ。今後、講師として参加予定の造形師や造形作家など、クリエイターの情報にも注目が集まる。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント