発表では、8月17日時点で開催予定だったものの、「ここ数日の急速な感染者数の増加に伴う緊急事態宣言地域の拡大、ならびに医療現場の逼迫状況を鑑み」と理由を説明。
その上で「全国より多くの方が来場される当イベントにおいて、皆さまの安全を最優先に考慮した結果、開催は不可能と判断いたしました」と報告した。
同時に、代替オンラインイベントを企画中と報告。現在、版権元へのオンラインでの出品可否を調整しており、詳細は追ってアナウンスされる。
あわせて、ワンダーフェスティバル実行委員会代表・宮脇修一(海洋堂の取締役専務)さんより、今回の中止を判断した経緯について、動画でも説明されている。
緊急事態宣言の延長時は開催の意向
政府が緊急事態宣言の延長(9月12日まで)を発表した8月17日、「ワンダーフェスティバル」(通称・ワンフェス)は公式サイトを更新。感染対策を準備しつつ、開催に向け会場・自治体と打ち合わせを行っていると報告した。【お知らせ】WF実行委員会では、WF2021[秋]の開催(実施)につきまして、新型コロナウイルス感染症の流行は引き続き厳しい状況ではございますが、必要とされる各種新型コロナウイルス感染症対策を準備しつつ、会場・自治体と鋭意、打合せを行っております。#WF2021A https://t.co/TXIg0JWEBl
— ワンダーフェスティバル公式 (@WF_officialinfo) August 17, 2021
その中で、センサー等を設置して施設内の人数を厳密に管理、来場者の連絡先把握のためのチケット制の導入、混雑解消と時間短縮を目的に2か所からの入場などがアナウンスされた。
ワンフェスが安全開催を目指して準備を進める一方で、Twitterなどでは感染拡大を鑑みて出展予定者から「参加を断念した」という声も上がっており、動向に注目が集まっていた。
8月20日には参加ディーラー(企業)の1つ・ボークスが出展中止を発表(外部リンク)。加えてTwitter上では「ワンフェスから中止のメールが来た」という報告が相次いだ。
36年目を迎え初の秋開催を予定
2021年で36年目を迎える「ワンダーフェスティバル」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの影響で、初の秋開催を予定していた。今回の「ワンダーフェスティバル2021[秋]」では、エンターテインメント性を高め、より多くの人に認知されるための取り組みを強化し再始動。
会場では初めて公式ステージを設置。アニメやゲームのPRの場を設け、イベントの生配信も計画しており、ストップモーション映画『JUNK HEAD』堀貴秀監督のトークショーなども実施予定だった。
海外へ規模を広げるワンフェス
「ワンダーフェスティバル」を主催するのはフィギュアメーカー・海洋堂。会場では企業だけでなく、プロアマを問わず個人も参加し、立体造形・フィギュアが展示・販売される。関連コンテンツのライブイベントやコスプレイヤーたちの撮影会なども行われる日本最大級の展示イベントとして知られ、1985年の初開催以降、毎年2月と7月に開催されてきた。
2018年には初の海外進出となる「ワンダーフェスティバル2018上海[プレステージ]」を開催。2021年6月には「Wonder Festival 2021 上海」が開催されている。
コロナ禍での人数制限がありながら、2日間の延べ来場者数は59,362人、出展者は759(企業:273社、個人:486組)を記録した。
【お知らせ】9/20に開催を予定しておりましたWF2021[秋]は、新型コロナウイルス感染症感染者数の急激な増加、緊急事態宣言地域の拡大、医療現場の逼迫状況を鑑み、皆様の安全を最優先に考慮し、開催中止を決定致しました。
— ワンダーフェスティバル公式 (@WF_officialinfo) August 23, 2021
詳細は、下記、お知らせをご確認下さい。#WF2021A
https://t.co/eR5jikPCS3
コロナ禍での即売会開催を巡って
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