ピクシブ社、SOGIハラ報道を認めて謝罪 2018年にもセクハラ問題で提訴

ピクシブ株式会社の声明/画像は公式サイトから

イラストコミュニケーションサービス・pixivを運営するピクシブ株式会社が、各社から報道されている社内でのハラスメント問題について、事の経緯と対策、今後の対応を発表した。

報道されている問題は、上司から性的な嫌がらせを受けたことを明かし、同社を提訴するとしているトランスジェンダーの社員が被害者になっているもの。

5月27日に弁護士ドットコムに報道(外部リンク)が掲載され、次いで他媒体でも複数の記事が公開されている。

弁護士ドットコムの記事では、加害者はいまも同社に所属していること、同社が被害者と約束した措置を徹底していないこと、ハラスメントの発覚後も同様の行為が加害者から被害者に行われたこと、同じくハラスメントを受けている者が被害者のほかにもいることなどが明らかに。

なお、被害者は今回のハラスメントを、性的指向・性自認(SOGI)に関する差別や嫌がらせ「SOGIハラ」として位置付けている。

これを受けてTwitter上を中心に非難の声が多数挙がっており、同社の動向に注目が集まっていた。

声明で「皆様への詳細なご説明がかないません」

ピクシブ株式会社が今回発表した声明(外部リンク)には、謝罪と共に、ハラスメント行為が事実であることや対策の実施などについて記載されている。

一方で、弁護士ドットコムの記事にあった措置の不徹底などへの説明はない。

加えて、「なお、今後係争に入る可能性のある案件のため、本件については皆様への詳細なご説明がかないませんことをご理解くださいますようお願い申し上げます。」と記載されており、今回の声明以上の説明が行われないことが示唆されている。

なお、声明の最後では、改めてハラスメント防止に関する方針を検討し、その後同社のコーポレートサイトで方針を発表するとしている。

2018年にもセクハラ問題で騒動のピクシブ株式会社

ピクシブ株式会社は、2018年にもセクハラ問題で騒動を起こしている。

この時は、同社から生まれたアイドルグループ・虹のコンキスタドールの元メンバーへのセクハラが、当時の代表取締役社長・永田寛哲さんによって行われたことが明らかに。

結果的に永田寛哲さんが辞任したことで事態は沈静化していた。

しかし、現在問題となっているハラスメント問題も2018年から続いていたことが弁護士ドットコムの記事で明らかになっており、虹のコンキスタドールの元メンバーへのセクハラ問題での反省が生かされていない結果となっている。

今後、同社のコーポレートサイトで方針が発表される予定だが、方針だけに終わらない、抜本的な社内体質の改善が求められる。

各界を揺るがすハラスメント問題

この記事どう思う?

この記事どう思う?

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。