国内トップのTRPGシステムのアプリ化は追い風に
参照するデータが増えるに伴い探す手間も増え、オフラインで遊ぶとなれば、分厚い本を何冊も持って移動しなければならなかった。アプリに検索機能が付くのであれば、その手間はかなり軽減される。『エモクロアTRPG』のようにWeb上にルールブックを公開するシステムも登場しているが、電子対応していないシステムも依然として多い。 物として本を所有する喜びもあるにはあるが、データベースとしての用途が主であるルールブックが物理媒体しか存在していないことは、TRPGをはじめる上でのハードルとなってしまっていた。
国内トップのシステムが新たな形でデータベースをリリースすることは、TRPGが広まる上でで追い風になるだろう。
海外の類似サービス「D&D Beyond」にはどんな機能がある?
今回発表された「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS(仮)」のように、Web上にソースブックなどを横断するデータベースが用意されているサービスとしては、海外で展開されている「D&D Beyond」がある。Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などでもフィーチャーされた、世界初のRPGとして知られる『Dungeons & Dragons』の公式サービスだ。
「D&D Beyond」では、サービス上から各種ソースブックを購入し、横断的にデータを検索できるほか、ユーザーフォーラムが用意されており、ルールの説明や困ったときのQ&Aなどが議論されている。 さらに、サブスクリプション会員になるとサポートツールなどが使用できるほか、他のユーザーが公開しているオリジナルの職業やモンスターなどのデータにアクセスできるようになる。
「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS(仮)」がどのようなサービスになるかはまだわからないが、TRPGシーンをさらに盛り上げてくれることを願っている。
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