よくわかんないからこそ面白い『アンダーニンジャ』の魅力
上にリンクを貼った第1話冒頭は、海外のテロリストが立てこもる現場に特殊部隊が突入したところ、すでに忍者によって制圧されていた、という現代的な”ニンジャ”を描いた場面から始まる。 このような描写からわかる通り、本作の忍者には概ね「すごい技術と身体能力を持っている」という点が共通している……が、しかし、それ以外は本当によくわからない。なんなら、登場人物たちすらよくわかっていない。本作には、GHQの組織改編により生まれた忍者組織・NIN(National Inteligence of NINJA)と、その組織改編に反発した一派が地下に潜ったUN(アンダーニンジャ)が登場する。
主人公たちはNINに所属しているのだが、下っ端である主人公たちには「こういう構成の組織だよ」という知識はあっても、実際組織がどうなっているのかは知り得ないうえに、UNについてはNIN上層部ですら実態がつかみ切れていない。 だが、そのわからなさは、忍者たちの底の知れなさにつながっており、彼らの戦闘パートに「まだ何かあるんじゃないか?」という緊張感を与えたり、お前も忍者だったのか! という展開の面白さを倍増させてくれている。
スパイガジェットのようなアイテムと身体能力を駆使しながら戦う戦闘パートと、その合間に徐々に明らかになっていく組織や忍者の歴史。
「忍者」とは結局何者なのか? そして、作中で一番描かれながら一番得体のしれない主人公・雲隠九郎は何者なのか? これからも目が離せない『アンダーニンジャ』を、アニメ化前に予習しておこう。
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