LINE MUSICが、9月にLINEリサーチを使って実施した「『無許諾音楽アプリ』に関するアンケート調査」の結果を公表した。
10月1日のリーチアプリ(悪質な違法音楽アプリ)規制強化を目的とする改正著作権法施行を前に、違法アプリで音楽を楽しむ人の割合が2019年に比べ減少。特に若者の間でこの傾向が見られた。
アンケート全体を通して、「Music FM」や「Music box」などの違法音楽アプリに対する認識の変化がうかがえる結果となった。
反対に音楽ストリーミングサービスの利用は2019年より増加。違法音楽アプリから定額制のサブスクリプションサービスへ移行する動きが見られる。 また、違法音楽アプリの利用経験者に対し、アプリの利用をやめた理由を調査。無許諾音楽アプリの違法性や開発元への不信感、実態への理解が広まり、実際に利用を止めているユーザーも多くいるようだ。
使っている理由としては、「十分満足できるサービスだから」「便利なサービスだから」との回答が多く、普段利用している無許諾音楽アプリに対して85%の人が「満足している」と感じているそう。
やはり無料でサービスを利用できるという点で便利さや満足感が生まれ、依然支持されていると考えられる。
「引き続き使う」が64%、「使わないと思う」が1割台に留まる結果となった。
背景には、違法音楽アプリのユーザーは特定のアーティストのファンであるよりも、広く浅くさまざまなアーティストを聴く、アーティストより曲単位で聞くといった点がありそうだ。 では、お気に入りのアーティストがいる場合、普段使っている音楽サービスの利用を反対していると知ったら、どうするのか?
調査によると、無許諾音楽アプリの最頻利用者の約3人に1人が「今後は使わないと思う」と中止の意思を持つという結果に。
女性が男性よりその傾向が強く、アーティスト自らが無許諾音楽アプリ反対の声を上げることで、特に10代女性や40代女性で、無許諾音楽アプリの利用をやめようと思う気持ちが後押しされる傾向があることがわかった。
実情への理解が広がっていると考えられるため、今後も啓蒙活動を続けていくことで改善が見込める可能性もある。
一般社団法人日本レコード協会は、9月に違法音楽アプリの根絶に向けた特設サイト「あの音楽アプリは、もう違法。」を開設。
10月1日に施行された改正著作権法では、権利者に無断でネット上にアップロードされたコンテンツにユーザーを誘導する違法音楽アプリを提供する行為などに対し、刑事罰が設けられるなどの措置が講じられることとなった。
こんな今だからこそ、自分がサービスを享受することを考えるだけでなく、アーティストたちにどんな影響がもたらされているか、なぜこのようなムーブメントが起こっているのか考えてみよう。
10月1日のリーチアプリ(悪質な違法音楽アプリ)規制強化を目的とする改正著作権法施行を前に、違法アプリで音楽を楽しむ人の割合が2019年に比べ減少。特に若者の間でこの傾向が見られた。
アンケート全体を通して、「Music FM」や「Music box」などの違法音楽アプリに対する認識の変化がうかがえる結果となった。
違法アプリに対する認識は改善に向かう
2019年9月に実施した調査では、「無許諾音楽アプリ」利用者が15%だったが、今回の調査では11%に減少。特に10代・20代の利用が減少傾向にあることがわかった。反対に音楽ストリーミングサービスの利用は2019年より増加。違法音楽アプリから定額制のサブスクリプションサービスへ移行する動きが見られる。 また、違法音楽アプリの利用経験者に対し、アプリの利用をやめた理由を調査。無許諾音楽アプリの違法性や開発元への不信感、実態への理解が広まり、実際に利用を止めているユーザーも多くいるようだ。
違法アプリの利用者「十分満足できるサービスだから」
利用者が減少した一方で、無許諾音楽アプリの利用は依然続いている。アプリを利用するユーザー全体の約5割を10代・20代が占める結果となった。使っている理由としては、「十分満足できるサービスだから」「便利なサービスだから」との回答が多く、普段利用している無許諾音楽アプリに対して85%の人が「満足している」と感じているそう。
やはり無料でサービスを利用できるという点で便利さや満足感が生まれ、依然支持されていると考えられる。
アーティストへの還元なくても6割が「引き続き使う」
続いて、違法音楽アプリ最頻利用者のうちアーティストにお金を「支払っていると思う」「考えたことがない/わからない」と回答したユーザーに対し、今使っている音楽サービスからアーティストにお金が支払われていなかった場合、アプリを利用するか調査。「引き続き使う」が64%、「使わないと思う」が1割台に留まる結果となった。
背景には、違法音楽アプリのユーザーは特定のアーティストのファンであるよりも、広く浅くさまざまなアーティストを聴く、アーティストより曲単位で聞くといった点がありそうだ。 では、お気に入りのアーティストがいる場合、普段使っている音楽サービスの利用を反対していると知ったら、どうするのか?
調査によると、無許諾音楽アプリの最頻利用者の約3人に1人が「今後は使わないと思う」と中止の意思を持つという結果に。
女性が男性よりその傾向が強く、アーティスト自らが無許諾音楽アプリ反対の声を上げることで、特に10代女性や40代女性で、無許諾音楽アプリの利用をやめようと思う気持ちが後押しされる傾向があることがわかった。
違法アプリへの理解は拡大、今後も啓蒙は必要
無許諾音楽アプリを知っているが利用していないユーザーに、無許諾音楽アプリのイメージを聞くと、「違法アプリだと思う」が最も多く53%、「アーティストにお金が支払われない」が39%。実情への理解が広がっていると考えられるため、今後も啓蒙活動を続けていくことで改善が見込める可能性もある。
一般社団法人日本レコード協会は、9月に違法音楽アプリの根絶に向けた特設サイト「あの音楽アプリは、もう違法。」を開設。
10月1日に施行された改正著作権法では、権利者に無断でネット上にアップロードされたコンテンツにユーザーを誘導する違法音楽アプリを提供する行為などに対し、刑事罰が設けられるなどの措置が講じられることとなった。
こんな今だからこそ、自分がサービスを享受することを考えるだけでなく、アーティストたちにどんな影響がもたらされているか、なぜこのようなムーブメントが起こっているのか考えてみよう。
【調査概要】
調査主体:LINE株式会社
調査対象:LINEリサーチモニター、日本全国在住15~59歳男女
調査方法:LINEリサーチ プラットフォーム利用の調査
調査時期:事前調査2020/9/4~9/7 本調査2020/9/4~9/7
有効回答数:事前調査55,083人、本調査3,553人
(有料サブスク最頻利用者2,164人、無許諾音楽アプリ最頻利用者1,389人)
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります。
アーティストへの還元を考える
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:4121)
そんなアンケートより違法アプリがどれなのか列記して