フリースタイルラップバトルの大会「Red Bull Roku Maru」が、1月6日に東京・渋谷のWOMBで開催された。
数々の激戦を勝ち抜き、決勝戦でも存分にパフォーマンスを発揮したMOL53(もえるごみ)さんが見事優勝を果たした。MAKA vs MOL53「Red Bull ROKU MARU」決勝戦
Text by 古和康行 / Kowa Yasuyuki
Photo by Suguru Saito / Red Bull Content Pool
バトル特有の即興性に加えて、1分間で“作品”をつくり上げる音楽性が求められる戦いが繰り広げられた。参加MCは以下の16人。ベテラン、若手といずれもシーンから注目を集めるメンバーが名を連ねた。
さらに、DJブースではDJ YANATAKEさんとDJ TIGUさんが腕を振るい、安定したパフォーマンスでバトルのリズムを刻んだ。
なお、ゲストライブにはSKRYUさんが登場。「超Super Star」「Mountain View」などのヒット曲や、2023年にバイラルヒットした「How Many Boogie」を、大会にも出場したFuma no KTRさんを呼び込んで披露した。
様々なベストバウトが生まれた大会の決勝戦は、MAKAさんとMOL53さんが激突。 準々決勝でCOCRGI WHITEさん、準決勝で呂布カルマさんと強豪を立て続けに下したMOL53さんが先攻となると、試合を一気に押し切って優勝を果たした。
圧巻はMOL53さんの2本目。「俺らのシーンは終わらない」「俺の音楽をパワーでねじ伏せようとするやつに応戦するぜ」「勝ち方、客の上げ方 そんなもん必要ねえだろ 耳かっぽじってよく聴きな」と観客に投げかけるようなバースで、会場の空気を一気に味方につけた。
MAKAさんも今大会に出場していない同郷のラッパーや、格闘技大会で結果を出したSATORUさんなどを効果的にネームドロップして会場を沸かせたが、MOL53さんのパンチラインには一歩及ばず。 MOL53さんは優勝後のウィニングラップで、「2024(年)、アタマから災難ばかりがある」と切り出すと「日本が大変な時だ バトルなんかやっているヒマじゃねぇけど マイクで与えられるものはなんだ」「得たものよりも与えたもの 何かをつなげていこう」と、語りかけるよう歌唱。
能登半島地震や羽田空港で発生した衝突炎上事故で揺れる年始の日本社会にあって、ヒップホップに何ができるか──。
そう訴えかけるようなラップは、エネルギーに満ち、それぞれのスタイルがぶつかり合った大会を象徴するものになった。「Red Bull Roku Maru」全編アーカイブ(公開は1月13日まで)
なお、1月13日(土)までの期間限定で大会の模様を収めたアーカイブ映像がYouTubeチャンネルで公開中。
また、MOL53さんは翌々日の1月8日に開催されたMCバトル大会「KING OF KINGS 2023 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」でも優勝を果たしている。
【画像】「Red Bull Roku Maru」オフィシャルフォトレポート
数々の激戦を勝ち抜き、決勝戦でも存分にパフォーマンスを発揮したMOL53(もえるごみ)さんが見事優勝を果たした。
Photo by Suguru Saito / Red Bull Content Pool
1対1の時間制フリースタイルバトル「Red Bull Roku Maru」
「Red Bull Roku Maru」は、日本では珍しい1対1の時間制フリースタイルバトルで、各自の持ち時間は60秒の2ラウンド。バトル特有の即興性に加えて、1分間で“作品”をつくり上げる音楽性が求められる戦いが繰り広げられた。参加MCは以下の16人。ベテラン、若手といずれもシーンから注目を集めるメンバーが名を連ねた。
審査は漢 a.k.a. GAMIさん、ERONEさん、KEN THE 390さんが担当。ホストMCとして怨念JAPさんとACEさんが舞台を盛り上げ、会場の熱気を高めた。「Red Bull Roku Maru」参加MC(敬称略)
Yella goat、Fuma no KTR、MAKA、龍鬼、瀧澤彩夏、Ry-lax、NARIMIMI、RunLine、呂布カルマ、DOTAMA、018、SATORU、MOL53、COCRGI WHITE、L.B.R.L、gable
さらに、DJブースではDJ YANATAKEさんとDJ TIGUさんが腕を振るい、安定したパフォーマンスでバトルのリズムを刻んだ。
なお、ゲストライブにはSKRYUさんが登場。「超Super Star」「Mountain View」などのヒット曲や、2023年にバイラルヒットした「How Many Boogie」を、大会にも出場したFuma no KTRさんを呼び込んで披露した。
強豪を下したMOL53が決勝で圧巻のパフォーマンス
フロー巧者であるYella goatさんとFuma no KTRさんのオープニングバトル、シーンに彗星のように現れたアイドルラッパー・瀧澤彩夏さんと巧みなステージングを見せたRy-laxさんの対戦、そして、優勝候補同士の初戦ということで会場が沸いた呂布カルマさんとDOTAMAさんの一戦──。様々なベストバウトが生まれた大会の決勝戦は、MAKAさんとMOL53さんが激突。 準々決勝でCOCRGI WHITEさん、準決勝で呂布カルマさんと強豪を立て続けに下したMOL53さんが先攻となると、試合を一気に押し切って優勝を果たした。
圧巻はMOL53さんの2本目。「俺らのシーンは終わらない」「俺の音楽をパワーでねじ伏せようとするやつに応戦するぜ」「勝ち方、客の上げ方 そんなもん必要ねえだろ 耳かっぽじってよく聴きな」と観客に投げかけるようなバースで、会場の空気を一気に味方につけた。
MAKAさんも今大会に出場していない同郷のラッパーや、格闘技大会で結果を出したSATORUさんなどを効果的にネームドロップして会場を沸かせたが、MOL53さんのパンチラインには一歩及ばず。 MOL53さんは優勝後のウィニングラップで、「2024(年)、アタマから災難ばかりがある」と切り出すと「日本が大変な時だ バトルなんかやっているヒマじゃねぇけど マイクで与えられるものはなんだ」「得たものよりも与えたもの 何かをつなげていこう」と、語りかけるよう歌唱。
能登半島地震や羽田空港で発生した衝突炎上事故で揺れる年始の日本社会にあって、ヒップホップに何ができるか──。
そう訴えかけるようなラップは、エネルギーに満ち、それぞれのスタイルがぶつかり合った大会を象徴するものになった。
また、MOL53さんは翌々日の1月8日に開催されたMCバトル大会「KING OF KINGS 2023 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」でも優勝を果たしている。
【画像】「Red Bull Roku Maru」オフィシャルフォトレポート
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