スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が、2020年3月の若者の関心や流行語のランキングを発表しました。
「LINEリサーチ」では、全国の15〜24歳の若年層の男女に対して、四半期ごとに「最近流行っているコト・モノ・ヒト」についてアンケート調査を実施。
メディアではなかなか届きにくい若者たちの声や流行を知ると、また違った日本社会が見えてきます。
若者も、新型コロナウイルスを心配している
連日報道され続け、全世界的な課題となっている新型コロナウイルス(COVID-19)を巡って、メディアは「若者はコロナを気にしていない」「自分はかからないと思っている」といった論調の報道を続けていましたが、関心ランキングの総合のトップに。新型コロナウイルスですが、1月や2月には若者は重症化しづらいという見識が広がっていましたが、現在は10代〜30代も感染し、重症化するケースが数多く報告されています(外部リンク)。
YouTuberをはじめとする若者から人気の高いインフルエンサーたちも外出自粛などを呼びかけています。 また、2019年に『ONE PIECE』を抜いてコミックス売上1位という爆発的な人気を誇った漫画『鬼滅の刃』の注目度もまったく衰えません。
TVアニメ化をきっかけに一気に火がついたように見えましたが、TVアニメが終了しても高い人気を継続しています。原作では物語も佳境に迫り、どのような結末を迎えるのか、毎日のように考察が繰り広げられています。 また、季節柄、冬には相性が悪いのか(それとも飽きられたのか)タピオカのポイントが下がっています。タピオカの今後の動きは注視したほうが良いでしょう。
先日、リーダーのスキャンダルが報じられてしまいましたが、ジャニーズの新鋭グループ・Snow Manも人気のようですね。
女子はアイドル、男子はゲームに夢中
上の図は今回の調査対象となっている世代と性別を細分化したランキングです。いずれも、新型コロナウイルスが1位に。『鬼滅の刃』は男女共に高い水準で人気を誇っていますが、女子のほうがより関心が高いのがうかがえます。
また、女子が音楽グループやアイドルに関心が高いのに比較して、男子は「ポケモン」や『荒野行動』『Apex Legends』などのゲームに夢中であることがわかります。
TOP10には入りませんでしたが、Nintendo Switchの注目作「どうぶつの森」も14位にランクイン。YouTubeでの実況動画の多さなどを考えると、今後さらに伸びていく可能性があります。
「ぴえん」の勢い しかし若者の流行語は、ない?
記事の冒頭でも「ぴえん🥺」と書きましたが、やっぱり大方の予想通り「ぴえん」は現在、ものすごい流行となっています。 猫も杓子も「ぴえん」です。若い世代の、男女ともに「ぴえん🥺」な状況ということでしょうか。
しかしながら、「ぴえん」が若者だけの言葉かというと若干の疑問が残ります。
また、「ぴえん」以外の言葉はもう何年も前からある使い古されたものばかり……若者のフレッシュな感性によって生み出された、新しい言葉は残念ながら新規に発見することができませんでした。
そんな私の声を代弁するかのように、男子5位には「流行っているコトバはない」と冷徹な意見がランクインしています。
小中高、あるいは大学や専門学校も、一斉休校や自主登校となっている状況──まだまだ再開の見通しは立っていません。
人と人との出会いが新しい言葉を生み出す源泉ではありますが、平穏が訪れたときにどのような言葉がノミネートされているか楽しみに待ちたいですね。
【調査について】
LINEリサーチ(LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査)
調査対象:日本全国 15~24歳の男女
実施時期:2020年3月5日~9日
有効回収数:4728サンプル
※回収比率は人口比率にあわせて、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
1.2.流行ランキング
・「最近流行っているコト・モノ・ヒト」について自由記述形式で聴取
・回答をコーディングしてランキング化。
※特になし/不明に該当する回答のみの対象は、分析対象から除外。
3.流行しているコトバ
・過去の自由記述と、SNS等を参考に、選択肢を作成
・選択肢形式で聴取 出典:LINEリサーチ
ぴえんな世の中を変えていこう!
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