緊急事態宣言が解除され、イベント開催制限の方針も「5000人又は収容人数の50%いずれか大きい方」に緩和されたことで、今回のコミケでは1日あたり約5万5000人程度と、従来の3〜4分の1の来場者を予定。
それでも2021年に開催されるイベントとしては国内最大級となるため、自主的に通常求められる以上の対策・対応を実施。その一環として政府の「ワクチン・検査パッケージ」を導入するとともに、政府の技術実証にも参加すると説明した。
2019年冬の「コミックマーケット97」の開催から、2年ぶりに開催される冬コミ「コミックマーケット99」には、1日あたり約10000サークルが参加。東京ビッグサイトの東・西・南の各展示棟と会議棟1F、屋上展示場および庭園を使用して行われる。
コロナ以降の「コミケ」大きな変更点
8月2日に従来の開催期間を短縮した12月30日・31日の新日程を発表して以降、コロナ禍の影響もあって続報がなかった「コミックマーケット99」。9月30日の緊急事態宣言の解除から1ヶ月の経過措置期間が過ぎたことで、新情報が公開された。12月30日~31日開催の新コミックマーケット99の開催についての情報を公開しました。ワクチン・検査パッケージの導入など様々な変更点がありますので、参加者の皆さんは、是非ご一読をお願いするとともに、安全・安心な開催へのご協力をお願いします。#C99A https://t.co/wzyFx5GXaQ
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) November 12, 2021
発表で「コロナ禍での開催ということもあり、後述のとおり、数々の変更事項があります」と説明したように、日程以外にも従来のコミケから大きな変更点が複数あるため、サークル・一般・企業問わず、参加者は公式サイトを確認しておきたい。
例えば、会場を「東地区(東展示棟)」「西南地区(会議棟・西展示棟・南展示棟)」に分けて管理し、当日9時以降は、両地区間を結ぶブリッジを閉鎖。原則通行できなくなった。
サークル参加者は9時までに自分のサークルの地区に戻る必要があるほか、一般参加・コスプレに必要なチケットも地区単位で販売され、参加証と異なる地区へは入場できない(なお、一般参加者入場後の両地区間の移動は、混雑状況によって可能となる場合がある)。
「C99」ワクチン接種証明の確認を導入へ
特に大きな変更点としては、入場にあたって新型コロナワクチンの接種証明(予防接種済証、ワクチン接種証明書または接種記録書 ※全てコピー可)あるいはPCR検査結果証明の確認を導入したことだろう。これらは海外渡航時などにも必要。ワクチン接種証明書の場合は市町村で、PCR検査結果証明は医療機関で、それぞれ申請・検査を受けて発行される。
海外渡航時に有効なPCR検査の陰性証明書は、出国前72時間以内と厳格に時間制限が設けられている。「コミックマーケット99」におけるPCR検査結果証明がどうなるのか、詳細は改めて告知されるようなので、見逃さないようにしよう。
ほかにも、コミックマーケットカタログは冊子版・DVD-ROM版いずれも発行されずWeb版のみ、企業ブースパンフレットはなし、一般参加のチケットは事前購入のみで当日販売はなしと、従来からの変更箇所は広範囲にわたる。
一方、発表のあった11月12日は参加サークルの当落発表日でもあるため、Twitterには2年ぶりのコミケ参加を喜ぶ声が上がっている。一般参加にあたっては、公式サイトで公開される情報を熟読し、事前準備をきちんと行い、世界最大級の同人誌即売会に備えたい。
同人誌即売会の必要性
この記事どう思う?
関連リンク
連載
2021年12月30日(木)・31日(金)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット99(C99)」を特集。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止・延期を経て、2019年12月の冬コミ「コミックマーケット97」以来2年ぶりにリアル開催される世界最大級の同人誌即売会。 参加者の入場に新型コロナワクチンの接種証明やPCR検査結果証明の確認を実施、東西エリアが自由に行き来できないなど、従来とは大きく異なる中で1日あたり約10000サークルが参加。 サークル、コスプレ、一般、さらには準備会と、コミケにおける全参加者の状況を特集する。
0件のコメント