開催にあたって開催前後の懇親会や会食の自粛を要請していた準備会は、「準備会スタッフ内からこの要請に反する者が複数出たことを厳粛に受け止めております」とコメント。
謝罪とともに「参加者の皆さんに改めて心よりお詫び申し上げるとともに、準備会として今後の再発防止に取り組んでまいります」と報告した。
イベントは2021年12月30日・31日の2日間、東京ビッグサイトで開催され来場者数11万人を記録している。
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時間外の飲食や宿泊が確認
準備会が1月14日に発表した内容によると、陽性者2名の行動調査の結果「同一参加者と15分以上の接触、および参加者と狭い場所や換気の悪い場所での接触、いずれも該当ありませんでした」と説明。1月6日の第1報で発表された業務外における濃厚接触者1名(準備会スタッフ)を除き、スタッフ内部や業務中における濃厚接触者は発生していないものと認識しており、保健所でも同様の判断がなされていると報告した。濃厚接触者1名も検査の結果、陰性が確認されている。
一方で、陽性者2名および濃厚接触者1名へのヒアリングをした結果、業務時間外の飲食や宿泊を含む集まりが確認された。
それによると、2021年12月29日夜に当該準備会スタッフ3名および準備会スタッフではない友人3名の計6名が飲食。同月31日夜にも、当該スタッフ3名と友人8名(8名中2名は29日飲食と共通)の計11名で年越しの集まり(飲食、宿泊を含む)を行っていたことが判明したという。
31日に参加していた友人8名のうち4名(うち3名は2日目参加者)について、陽性が判明(残り4名および29日会食のみ参加の1名は陰性確認済)している。
準備会スタッフ・友人6名が陽性者に
調査結果を踏まえ準備会は、準備会スタッフ2名とその友人4名が「会場外かつ会期外の行動により感染した可能性が高いものと考えております」と分析。加えて、第1報で新型コロナへの罹患の疑われる場合の連絡を求めたところ、現在までに参加者2名から陽性の報告があるものの「いただいた情報から判断いたしますに、いずれも会期後の感染の可能性が高いと思われる事例でした」と見解を述べている。
参加にあたってチケットは事前販売による抽選制、ワクチン・検査パッケージの導入など、感染症対策を徹底して開催された「コミックマーケット99」。
こうした対策は、現在までに開催期間中の感染者が報告されていないという意味で、コロナ禍における大規模なイベントとして、一定の成果を挙げたと言えるだろう。
それだけに準備会としても注意喚起していた開催前後の集まりによって、スタッフ側から陽性者が出てしまったことは残念でならない。
発表の最後に準備会は「開かれた表現の場としてのコミックマーケットの開催継続に向け、引き続き関係当局と連携、協力の上、状況に対して適時適切な対応に努めてまいります」と締めくくっている。
『コミックマーケット99における新型コロナウイルス感染者の発生について(第2報)(2022年1月14日)』を公開しました。https://t.co/nZtWIPzzzz
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) January 14, 2022
コロナ禍で開催されたコミケ
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連載
2021年12月30日(木)・31日(金)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット99(C99)」を特集。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止・延期を経て、2019年12月の冬コミ「コミックマーケット97」以来2年ぶりにリアル開催される世界最大級の同人誌即売会。 参加者の入場に新型コロナワクチンの接種証明やPCR検査結果証明の確認を実施、東西エリアが自由に行き来できないなど、従来とは大きく異なる中で1日あたり約10000サークルが参加。 サークル、コスプレ、一般、さらには準備会と、コミケにおける全参加者の状況を特集する。
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