映画と同タイトルの原作は、全米各地で語り継がれている怖い話をアルビン・シュワルツさんがまとめた、全3巻82話からなる児童書。
累計売上部数700万部を誇るものの、全米の子供たちにトラウマを与えたという理由から全米の学校図書館に置くことを禁止された「いわくつき」の作品だ。
物語の恐怖感をより強く、そして衝撃的なものにしたのがイラストレーターであるスティーブン・ガンメルさんの挿絵だった。見ると、およそ児童書とは思えないほどリアルで生々しい質感をもった生きものばかり。学校で蔵書が禁止になったのも頷ける…。
ギレルモ・デル・トロが贈る最高のホラー
全米では公開初日に1位を獲得するほど注目を集めており、実際に観た人も「久々に怖かった!!こんなにドキドキしたのいつぶりかな」「デル・トロが一枚噛んでると間違い無い!」「これはデル・トロ版『IT』だ!」と恐怖と興奮の入り混じった感想をもらしている。
デル・トロが惚れた『スケアリーストーリーズ』恐怖のイラスト
それほどデル・トロさんの心を掴んで離さないガンメルさんのイラストが載った原作は、“語り聞かせること”を前提としているため1話が2、3ページで完結する。また、「ここで隣りの人に飛びつく!」「ここで叫ぶ!」といった“読み方のポイント”までもが書き添えられており、より臨場感たっぷりに物語を味わうことができる。
物語として道徳的に配慮した結末が少ない上に、子供たちのトラウマになるからと、学校図書館への蔵書を禁じられるほど恐ろしいイラストだったにも関わらず、デル・トロさんのみならず熱狂的なファンは多い。 同シリーズ作品のイラストが別のイラストレーターのものに変わったときは苦情が殺到し、再びガンメルさんのイラストが起用されたという逸話もある。
ガンメルさんのイラストなくして、デル・トロさん渾身のホラー映画は成り立たなかったのだ。
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見ずにはいられない
作品情報
『スケアリーストーリーズ 怖い本』
- 公開
- 2 月28 日より公開中
- 監督
- アンドレ・ウーヴレダル(『ジェーン・ドゥの解剖』)
- ストーリー原案・製作
- ギレルモ・デル・トロ
- 原作
- アルビン・シュワルツ編『スケアリーストーリーズ 怖い本』シリーズ(岩崎書店刊)
- 配給
- クロックワークス
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