7月7日、6年ぶりに大型アップデートされたフリーの動画編集ソフト「AviUtl」。
ニコニコ動画やYouTubeなどで、長年愛用されてきた定番ソフトの突然の更新に、ネットでは驚きと歓迎の声が広がりました。
そんな中、ホロライブのVTuber・星街すいせいさんが自身のXを更新。「これ全部AviUtlで作ったMVだょ。。。」とのメッセージとともに投稿された2019年のMV「天球、彗星は夜を跨いで」が、再び注目を集めています。
星街すいせいの1周年記念曲「天球、彗星は夜を跨いで」
「天球、彗星は夜を跨いで」は、ホロライブに所属する以前、いわゆる個人勢として活動していた星街すいせいさんが、2019年3月に公開した楽曲。
彼女の1周年を記念して公開された2ndオリジナル楽曲であり、活動初期の人気楽曲としても知られています。MVの再生回数は、現在までに1758万再生を記録しています。
作詞/作編曲は、シンガーソングライターのキタニタツヤさん。なお、キタニタツヤさんは2022年にも「TEMPLATE」で星街すいせいさんの作詞/作編曲を担当しています。
個人勢時代は自身で動画制作していた星街すいせい
「天球、彗星は夜を跨いで」のMV動画の概要欄には、「動画・歌:星街すいせい」のクレジットが。
星街すいせいさんによれば、このMVの制作にあたって使用したのが動画編集ソフト「AviUtl」だったということのようです。MVでは、月の浮かぶ夜空とビル群やリリックが、切り絵のような質感で表現されています。
個人勢として活動していた星街すいせいさんは、当初は自身で動画の制作を担当。1stオリジナル楽曲の「comet」にも同じ表記があるほか、「Aviutlテロップ講座」という動画を投稿していたこともあります。
また、ホロライブに加入後の2020年にも自身のXで「今日ともだちにAviutlの使い方をおしえてたんだけど」と投稿するなど、「AviUtl」には相当熟達していた様子(外部リンク)。
2025年2月には、デビュー当初からの夢でもあった日本武道館ライブ「SuperNova」を開催するなど、シーンを代表する存在となった星街すいせいさんだけに、こうして振り返ってみると感慨深いものがありますね。
6年ぶりの更新で機能を統合、再設計された「AviUtl」
「AviUtl」は1997年に公開された、動画編集やファイルのエンコードができるフリーソフト。
エンジニアのKENくんが個人で開発する動画編集ソフトで、有志によって動画にかけるエフェクトなどのプラグインが多数発表されています。
その拡張性の高さや無料で使用できるという点から、ニコニコ動画などで重宝され、現在まで多くのユーザーに愛用されてきました。
7月7日、2019年以来およそ6年ぶりに更新。これまで対応していなかった64bitに対応した新バージョン「AviUtl ExEdit2 beta1」が公開されました。
6年の時を経て更新された「AviUtl」。「天球、彗星は夜を跨いで」だけでなく、動画投稿サイトで人気を集めた往年の名作や、当時の思い出を振り返る良いきっかけになるかもしれません。

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