デル・トロ新作ホラー『スケアリーストーリーズ』青白い女のモチ肌に釘付け

『スケアリーストーリーズ 怖い本』2/28(金)公開 本編クリップ「青白い女」編

POPなポイントを3行で

  • ギレルモ・デル・トロ新作『スケアリーストーリーズ』続報
  • モチ肌「青白い女(ペールレディ)」の登場シーン公開
  • 世界で知られる怨霊・貞子にも通じる湿っぽい黒髪
米アカデミー賞で4部門を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018年)の監督をつとめたギレルモ・デル・トロさんがストーリー原案・企画/製作を担当した最新ホラー映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』(原題:SCARY STORIES TO TELL IN THE DARK)の最新映像が到着した。

公開されたのは、『パンズ・ラビリンス』のペイルマンやパン、『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人など、これまでにも恐ろしくも美しいモンスターを生み出してきたデル・トロさんが手がけた「青白い女(ペール・レディ)」の登場シーンと劇中カット。

アンバランスな体に張りつく黒く長い髪、そして表情のうかがえないのっぺりとした顔立ちに恐怖心を煽られる。

最新映像を見てようやく、以前公開された特報映像で赤い廊下の奥に佇んでいた“何か”は、この「青白い女」だったのだということがわかる。 公開は2月28日(金)。全米で話題となった作品の国内上映がいよいよ目前に迫っている。

「いわくつき」の児童書が原作のホラー作品

『スケアリーストーリーズ 怖い本』クリーチャーポスター画像

本作の原作である児童書「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズ(作:アルビン・シュワルツ)は、実際に起きた事件を連想させるような描写、おどろおどろしい挿絵に教師や親から「過激すぎる」と苦情が殺到したため、全米の学校図書館に置くことを禁止された「いわくつき」作品。

10代の頃、そんな作品に多大な影響を受けたデル・トロさんはついにその愛読書を映像化。監督には『ジェーン・ドゥの解剖』などを手がけたアンドレ・ウーヴレダルさんを抜擢した。
『スケアリーストーリーズ 怖い本』特報 2月28日(金)公開
ハロウィンの夜に、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだステラたちが見つけた1冊の本には、噂に聞いた怖い話の数々が書かれていた。その本を持ち帰った翌日から、次々と仲間たちが姿を消す……。

その“怖い本”には毎夜ひとりでに消えた仲間を主人公にした新たな物語が書かれていく。今回公開された最新映像では、子どもたちが“何か”に怯える表情がこれでもかと映し出されている。その強烈なインパクトに目が釘付けになってしまう。

デル・トロの心を掴んだクリーチャー

公開された映像にも登場する青白い女

廊下の奥に立って薄ら笑いを浮かべる「青白い女」は、スティーブン・ガンメルさんの描いた原作の挿絵として登場している。

その姿は液体に近い黒鉛で描かれていたため、原作を愛するデル・トロさんは今回の映像化に際しても「青白い女」の肌は真っ白に表現。しっとりと湿った黒々としたロングヘアは、いまや世界でも知られるホラーアイコンとなったキャラクター・貞子に通じるものもある。

相当なこだわりをもってつくられた肌の質感にも注目したい

デル・トロさんはその肌の質感にも相当なこだわりをもって製作。「モンスターたちの色彩も、白やオイスター・グレイ、イエロー・パーチメント(羊皮紙のような黄色)などを混ぜて青白くしたかったんだ。一部ではデジタル効果を使って質感が固体よりもより滑らかに、液体っぽく感じられるようにもした」と試行錯誤を語っている。

ガンメルさんの原画に惚れ込み、貧乏な時代に原画集を見つけて衝動的に購入してしまったために、妻との関係にヒビが入りかけたというデル・トロさんのモンスター愛を、たっぷりの恐怖とともに堪能できそうな作品だ。

(c)2020 CBS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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作品情報

『スケアリーストーリーズ 怖い本』

公開日
2020年2月28日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
監督
アンドレ・ウーヴレダル
ストーリー原案・製作
ギレルモ・デル・トロ
原作
アルビン・シュワルツ「Scary Stories to tell in the dark」シリーズ
出演
ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ガブリエル・ラッシュ、オースティン・エイブラムズ、
ディーン・ノリス、ギル・ベローズ、ロレイン・トゥーサント
配給
クロックワークス

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