公開されたのは、『パンズ・ラビリンス』のペイルマンやパン、『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人など、これまでにも恐ろしくも美しいモンスターを生み出してきたデル・トロさんが手がけた「青白い女(ペール・レディ)」の登場シーンと劇中カット。
アンバランスな体に張りつく黒く長い髪、そして表情のうかがえないのっぺりとした顔立ちに恐怖心を煽られる。
最新映像を見てようやく、以前公開された特報映像で赤い廊下の奥に佇んでいた“何か”は、この「青白い女」だったのだということがわかる。 公開は2月28日(金)。全米で話題となった作品の国内上映がいよいよ目前に迫っている。
「いわくつき」の児童書が原作のホラー作品
『スケアリーストーリーズ 怖い本』クリーチャーポスター画像
10代の頃、そんな作品に多大な影響を受けたデル・トロさんはついにその愛読書を映像化。監督には『ジェーン・ドゥの解剖』などを手がけたアンドレ・ウーヴレダルさんを抜擢した。
その“怖い本”には毎夜ひとりでに消えた仲間を主人公にした新たな物語が書かれていく。今回公開された最新映像では、子どもたちが“何か”に怯える表情がこれでもかと映し出されている。その強烈なインパクトに目が釘付けになってしまう。
デル・トロの心を掴んだクリーチャー
公開された映像にも登場する青白い女
その姿は液体に近い黒鉛で描かれていたため、原作を愛するデル・トロさんは今回の映像化に際しても「青白い女」の肌は真っ白に表現。しっとりと湿った黒々としたロングヘアは、いまや世界でも知られるホラーアイコンとなったキャラクター・貞子に通じるものもある。
相当なこだわりをもってつくられた肌の質感にも注目したい
ガンメルさんの原画に惚れ込み、貧乏な時代に原画集を見つけて衝動的に購入してしまったために、妻との関係にヒビが入りかけたというデル・トロさんのモンスター愛を、たっぷりの恐怖とともに堪能できそうな作品だ。
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作品情報
『スケアリーストーリーズ 怖い本』
- 公開日
- 2020年2月28日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
- 監督
- アンドレ・ウーヴレダル
- ストーリー原案・製作
- ギレルモ・デル・トロ
- 原作
- アルビン・シュワルツ「Scary Stories to tell in the dark」シリーズ
- 出演
- ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ガブリエル・ラッシュ、オースティン・エイブラムズ、
- ディーン・ノリス、ギル・ベローズ、ロレイン・トゥーサント
- 配給
- クロックワークス