場所は、国内外で活躍する作家を定期的に紹介する現代アートギャラリー「Gallery OUT of PLACE TOKIO」。
2月22日(土)の18時からはレセプションパーティーも開かれる。
【お知らせ】
— 𝙃𝙤𝙪𝙭𝙤𝙌𝙪𝙚(邱和宏) (@QueHouxo) February 5, 2020
2/21より所属先のGallery OUT of PLACE TOKIO (at 3331 Arts chiyoda)にて個展『Proxy』を開催致します。2/22(sat)には18時よりレセプションも開きますので是非ご参加ください。 pic.twitter.com/Qqm4PnPjtM
Houxo Queによる待望の個展
グラフィティを出自に持ち、ストリートで壁画制作を主に作家活動を始めたHouxo Queさん。シンガーソングライター・米津玄師さんの楽曲「春雷」では、ライブ披露時の演出を手がけたほか、MVでも花のグラフィックや作品を提供している。
2018年に開催された個展『Houxo Que「apple」』では、iPhoneやiPadなどを題材に、ネットを通じてリアルタイムに世界と繋がれる現代社会を象徴しつつ、鑑賞者に「見る」「見られる」という相反する感覚を提供した。 今回の展示「Proxy」については、「Gallery OUT of PLACE TOKIO」公式サイトでディスプレイ・モニターを表現媒体にする理由とそれが意味することについてのステートメントを掲載している。
Artist statement
Proxy
ディスプレイ・モニターを見ることはイリュージョニスティックだ。なぜならそれは窓のように、我々に〈この世界に良く似たシミュレート〉を見せるからだ。それは「現実のように見えるもの」ではなく、「現実によく似た別の現実」と言えるだろう。そこで経験されることは、想像的なものの空虚さとは異なり、なにかが私の代理として私に経験そのものを中継してるかのように現れる。
ディスプレイ・モニターの発光は、社会に広がり今では地球上のどこにでもありふれたものとなりつつある。それぞれはネットワークで結ばれ、遍在し、ポスト・インターネット以降わたしたちの社会の一部を表象する平面となった。そして、ポスト・トゥルースと言われるこの時代にあって、それこそが真実(または偽り)を映し出す鏡のように言われるまでになってしまった。
この奇妙な光る板――ディスプレイに描いたものを、私は絵画と呼ぶ。なぜそれが絵画なのかと問われれば、絵画が(それが窓だろうが鏡であろうが)世界を映し出し揺らぎ続けたのと同じように、ディスプレイもまた(それが真実だろうが虚偽であろうが)世界を映し出し瞬き続けているからだ。どちらにも光の仮象面があり、前者は与えられたもの、そして後者は自ら発するものである。私はこれらの共通と差異を、継承と漸進と捉え、ディスプレイ・モニターを絵画の支持体の一つと位置づけて制作を行ってきた。その時に定着されるメディウムとは、ディスプレイの”中”と”外”という隔たりの表面にあり、我々に経験を中継する透明な代理(Proxy)の姿である。
(文: Houxo Que 2020年1月) Gallery OUT of PLACE TOKIO公式サイトより
体感するアート
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イベント情報
「Proxy」
- 会期
- 2020年 2月21日(金)〜3月29日(日)
- 開廊時間
- 木〜日 12:00〜19:00 (※ 月〜水休廊)
- 場所
- Gallery OUT of PLACE TOKIO
- (東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 207号)
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