京都アニメーション「MANGA法案」へ要望 問われる資料保存の重要性

京都アニメーション「MANGA法案」へ要望 問われる資料保存の重要性
京都アニメーション「MANGA法案」へ要望 問われる資料保存の重要性

POPなポイントを3行で

  • 京都アニメーションがMANGA法案へ要望提出
  • 漫画やアニメなどに関する資料を収集・アーカイブ
  • 京アニ事件や市民ミュージアム水没で必要性求める声
漫画やアニメ、ゲーム、特撮に関する資料を幅広く収集する「メディア芸術ナショナルセンターの整備及び運営に関する法律案」(別称・MANGA法案)の成立に向けて11月25日、京都アニメーションが要望を発表した。

メディア芸術ナショナルセンターは、資料の収集や保管に加え、アーカイブした資料を展示や人材育成、イベント、国際交流などが目的とされる機構だ。

メディア芸術ナショナルセンターのイメージ(日本維新の会公式サイトより)

京都アニメーション代表が言及

同社代表・八田英明さん名義の発表の中で、超党派議員連盟「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」がとりまとめたMANGA法案の成立は、「私たちにとっても非常に重要」と言及。

京都アニメーションとして作品資料の保管と活用、アーカイブは切実な課題であるとした上で、7月に発生した放火殺人事件でも「もし、サーバーが被害に遭っていたら、40年近くにわたって積み重ねてきた作品と作品に関する貴重な資料が永遠に喪われるところでした」と振り返った。

国立のアーカイブ機能が創設された暁には、京都アニメーションもその枠組みへの参加を明言。積極的に協力するとした上で、「MANGA法案の早期成立を実現下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」と締め括った。

必要性を求める声が上がるMANGA法案

自民党の古屋圭司さんを会長とする超党派議員連盟によって10月に公表されたMANGA法案。日本のアニメや漫画といったポップカルチャージャンルにおける資料の散逸防止などを狙いとしている。

最近では、京都アニメーションで発生した事件に加え、10月の台風19号で所蔵品の多くが水没した川崎市市民ミュージアムの件もあり、作品資料の保持・保存について、関係者やファンからその必要性と重要性に声が上がっている。

山田太郎議員「重要性を訴えてほしい」

《Law28》メディア芸術ナショナルセンター法案!〜皆さんの力をお貸し下さい〜
参議院議員の山田太郎さんは11月25日にYouTubeチャンネルで動画を公開。

現在、開会中(12月9日まで)の臨時国会でMANGA法案が通らない場合、廃案になってしまう可能性があると説明した。

同時に、各党が重要性を認識している法案でもあり、「この動画を見ているみなさんも与野党の議員含めて法案の重要性を訴えてほしい」とコメントしている。

京都アニメーションを知る

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