落合陽一さんが制作したのは、アンディ・ウォーホルさんから影響を受けた「Silver Floats」。
また同プロジェクトから、人とのコミュニケーションが可能な未来の植物「BonsAI」(盆栽+AI)といった作品の映像に加え、プロジェクト全体の成果報告動画も公開。
進化したテクノロジーとアートの力によって、未来を感じることのできるような作品となっている。
落合陽一とTDK、未来を形づくる芸術
落合陽一さんは、メディアアーティスト/デジタルネイチャー研究/実業家/大学准教授など多くの顔を持つ、現在多方面から注目される人物。 情報処理推進機構よりスーパークリエータ/天才プログラマーとして認定されたほか、世界的なメディアアートのアワードとして知られるアルスエレクトロニカ賞を受賞するなど、国内外で評価されている。さらに昨今は、TVやラジオ、雑誌へも頻繁に出演。その知名度を急上昇させている。
一方、TDKはIoT時代を支える電子部品・電子デバイスやモジュールを提供する大手総合電子部品メーカーだ。アジア、ヨーロッパ、北米、南米といった世界中に製造・販売のネットワークを広げている。
2017年11月より「テクノロジーでなにしよう」がテーマの「TDK Attracting Tomorrow Project」をスタート。
今回、公開した「Silver Floats」と「BonsAI」の開発を進めてきた。
カラフルな空間の中に、不思議な形の立体が浮揚。背景には、自然や街の映像が流れる。
盆栽が人とコミュニケーションをとったり、オフィスを移動するシーンが印象的な作品になっている。
「Silver Floats」と「BonsAI」の制作風景が交互に映し出され、プロジェクトの全体像を見ることができる。
なお、落合陽一さんから「Silver Floats」に関するコメントも寄せられている。
※記事初出時、「BonsAI」も落合陽一さんが開発したと誤解させるような表記となっておりました。お詫びして訂正いたします。“Silver Floats”は波源を形にした作品だ。定まらない波が鏡を作り、鏡は風景を歪めて波動に変える。
浮揚はその表面にピュアな光景の転写を作り出し、物質的な振る舞いは光景を風景に変える。
ボーダーを持つカラーバーは歪み、自然は変換され、風景は無機質な波源に変換される。
音なく漂う銀の有機形状は、常にその形を、そしてその風景変換機能を三次元空間に示し続ける。僕は波が好きだ。物質が好きだ。
だから映像と物質の間にある関係性を探し続けている。ここにある波を形にした物質的な鏡は、物質でありながら重力に逆らい、形でありながら反射によってそれ自体の形から解放される。運動は風景の変換装置の一部となる。
それらを支えるのは計算機の最適化計算と、ファブリケーション技術、磁性技術の統合だ。 落合陽一さんコメント
テクノロジーやアート
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