『シン・ゴジラ』や『精霊の守り人』にも携わる柘植さんは、動画内で妖精のキャラクターデザインも担当。
特殊造形、メイク、衣装スタッフらとともに、神秘的な独自の世界観を描いている。
「人物デザイン」を開拓した柘植伊佐夫とは?
人物デザイナー/ビューティーディレクター/プロデューサーとして活躍する柘植伊佐夫さん。 地元の美容室に勤務したことをきっかけに、ヘアメイク、それを統括するビューティーディレクターへとキャリアを歩む。その後、ドラマや映画の登場人物の衣装デザイン、ヘアメイクデザイン、小道具などを総合的に生み出し、作品に登場する人物の全体像を設計する「人物デザイン」という役職を開発。
映画『シン・ゴジラ』で扮装統括、NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』で人物デザイン、舞台『PLUTO』でキャラクタービジュアル・コスチュームデザイン・ヘアメイクデザインを担当している。
動画の舞台となった長野県伊那市出身であり伊那市芸術文化大使もつとめている。
柘植伊佐夫が手がける伊那市のPR動画
柘植さんが監督した「イーナ・ムービーズ-森のこえ-」は、伊那市のシティプロモーション事業の一環。 2015年4月に制作がスタートして以来、柘植さんはこれまでに春夏秋冬それぞれの魅力を詰め込んだ「四季編」や信州そば発祥の地・伊那をPRする「そばの旅人」などの動画を制作している。 最新作「イーナ・ムービーズ-森のこえ-」では、森と人との関わりについて考える中で、目に見えない力と人々の暮らしをつなげる存在として妖精を登場させたという。そんな妖精のキャラクターデザインのアイデアは「すぅっと湧いた」という柘植さん。「エネルギーの循環性」「目に見えないものの力」と、人々の暮らしをつなげる存在として、「火」「水」「土」「木」の「妖精」を象徴として登場させたいと考えました。 柘植伊佐夫さん
映像では市内在住の高校生らが妖精に扮して、人と森が歩み寄りながらともに豊かになっていく様子を表現している。キャラクターデザイン自体はすぅっと湧きました。コンセプトや想像上の絵を具体的な姿にするには、さまざまなクリエイターのお力や、どのような人にその役を演じていただくかなどの現実的なやりとりがあります。そのような「ナマ」な要素を取り扱いながら、「ユメ」であるキャラクターたちの存在を、決して絵空事にならないでリアルな存在に仕立てることが醍醐味であり苦労でもあります。楽しみにご覧になっていただければ嬉しいです。 柘植伊佐夫さん
多彩な映像表現
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作品情報
イーナ・ムービーズ-森のこえ-
- 総合プロデュース・監督
- 柘植伊佐夫(伊那市芸術文化大使)
- 音楽
- 天山(伊那市芸術文化大使)
- 撮影監督・人物撮影
- 小林幹幸
- アートディレクション・プランニング
- 竹松 幸麿
- 実景撮影・編集
- 井上 卓郎
- 撮影
- 城倉 賢一
- ドローン撮影
- 大木 大輔
- 特殊造形
- 松岡象一郎
- 衣装デザイン
- 玉置博人
- スタイリスト
- 羽石輝
- ヘアメイク
- 金山貴成
- 特殊メイク
- 黒須結
- レコーディングディレクター
- 柳澤仁
- 小道具制作
- 日下部良也
【伊那市の取り組み「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」について】
平成28年2月に策定した「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」は、「山(森林)が富と雇用を支える50年後の伊那市」を基本理念に、伊那市の宝である森林を次世代に引き継いでいくための計画です。これからの伊那市を背負って立つ若者達に、50年後の森林を確認してもらう気持ちを持って、50年という時間軸でビジョンの実現を目指す取り組みです。
森林・林業の分野に「社会林業(ソーシャル・フォレストリー)」という森林管理手法が存在します。これは「地域住民が森林の保全に自らかかわり、森林資源の活用は地元のあらゆる産業と協働的に進め、そこから生まれる便益は地域(市民)に還元される地域社会を構築する」というものです。
自然環境・自然資源を「自然資本」と捉え、「社会資本」としての価値を高めていくためには、林業関係者だけでなく、市民が主体となった取り組みが必要となってきます。伊那市では、「山(森林)が富と雇用を支える 50年後の伊那市」とする理念を掲げ、この理念のもとに具体的な6つの目標を設定し「ソーシャルフォレストリー都市宣言」を行いました。
【自然・森林資源に対する目標】
・生物多様性を中心とした自然環境の保全と向上
・山地保全と水資源保全の機能向上
・森林生態系の健全性と活力の向上
【市民が担う目標】
・森林の生産力と林業経営の向上
・市域の持続可能な経済発展を担う林業・木材産業活動の推進
・森林・林業の要請に応える住民参加の推進
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