アニメーター/デザイナーの前田真宏(まえだまひろ)さん初の画集『雑 前田真宏 雑画集(仮)』が、12月18日(水)に光文社から刊行される。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』や『アニマトリックス』など、国内外で数々の作品に関わってきた半生を振り返る240ページの大ボリューム。
総掲載点数は未発表のものを含めて100点以上、取り扱い作品数は約30作。前田真宏さんのこれまでのキャリアを網羅する作品集だ。
『シン・エヴァ』『巌窟王』などで知られる前田真宏
前田真宏さんは1963年3月14日生まれ、鳥取県出身。株式会社カラー所属のアニメーション監督/アニメーター/デザイナー。1982年にTVアニメ『超時空要塞マクロス』で原画を担当し、アニメーターとしてデビューした。
以後、アニメーター、デザイナー、アニメーション監督として多分野で活躍。国内はもちろん、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)にはデザイナーとして参加するなど、その才能は海外からも評価されている。
近年では、庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』(2016年)ではゴジラのイメージデザインを担当。同じく『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年)では監督の一人として名を連ね、コンセプトアートディレクターなど複数の役割をつとめた。
TVアニメにおいても、監督として『巌窟王』(2004年)を手がけたほか、最近も『SSSS.GRIDMAN』(2018年)や放送中の『怪獣8号』などで怪獣デザインを担当している。
“アニメ界の偉人にして巨人”と称される半生を網羅
刊行される画集『雑 前田真宏 雑画集(仮)』では、これまでに手がけた膨大な仕事を網羅。Amazonの商品ページの説明によれば、“アニメ界の偉人にして巨人”と称される前田真宏さんの半生を振り返る圧巻の作品集になるという。
画集の制作にあたっては、企画初期段階で書かれるイメージスケッチから、ブラッシュアップ過程で生まれる中間成果物、さらには大型画稿まで、可能な限りの素材を収集。約100点以上の掲載点数で、前田真宏さんのキャリアを網羅した。
加えて、アーティストであり一人の人間もある「前田真宏」を形成する個性を、時代背景・アニメ史、そして彼と共にこの時代を生きた人々の言葉から浮き彫りにしている。
前述した作品に加え、『トップをねらえ!』や平成ガメラ三部作など、アニメーションのみにとどまらず、実写作品でのデザイン・美術・衣装と、幅広く活躍している前田真宏さん。
その半生を作品と共に振り返る上で、ファン垂涎の一冊になりそうだ。
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