同アプリは6月28日に配信開始。公開初日から点数にして約72000点、3億6000万円以上の取引が成立するほど瞬く間にユーザーに広まったが、運営体制の規模に見合わないことを理由に、公開からわずか16時間で査定サービス機能の停止を余儀なくされていた。
【CASH】再開します!サービス停止から本日までの私たちについてや、CASHの現状、リニューアル内容など、以下サイトご確認ください!初月は最低3億円以上のキャッシュ化を目指して展開してきたいと思っております。宜しくお願い致します! https://t.co/WtvDUQQ0AT
— Yusuke Mitsumoto ⚡️ (@Yusuke_Tokyo) 2017年8月24日
16時間で停止したCASH、公開直後に批判も
身の回りにあるものを撮影すると、約5秒ほどで買い取り査定額が表示され、現金化することができるという手軽さで話題をさらった「CASH」。現金は銀行口座やコンビニですぐに受け取ることが可能。実際にアイテムを発送するか、アイテムを手元に置いたまま返金するかを2ヶ月の期間にわたって、ユーザー自身で選択できることも大きな特徴だった。
初日から数多くの利用者を生んだ一方で、10個セット199円の髪ゴムが1つにつき1000円で取引可能(外部リンク)であるなど、査定の審査基準が不明瞭なことにも疑問があがる。
さらに、そのシステムが質屋に酷似しており、「質屋営業法」「貸金業法」に違反するのではないか? という議論から炎上にも発展していた。
当初、バンクのサイトに掲載されていた顧問弁護士事務所の記載が、時を同じくして削除されたことも波紋を呼んだが、同社代表である光本勇介さんのは「明確に違法性はないと判断」していると話している(外部リンク)。話題のCASHだが,占有改定では質権が発生しないので,年利109.5%までOKの質屋営業ではないはず。事業が「売渡担保その他これらに類する方法によつてする金銭の交付」に該当し,貸金業登録を受けていないとすれば,「十年以下の懲役若しくは三千万円以下の罰金」ってことにならないか?
— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) 2017年6月28日
アップデートを実施し、CASH再始動
「CASH」運営再開にあたり、初月は最低3億円以上のキャッシュ化を目指すことを発表。それにあわせ、4つのアップデートを実施し、利用に関する規定の見直しや、新機能が追加された。サービスを再開した8月24日には合計1000万円のキャッシュが用意されていたが、すでに満額の取引が成立しており、注目度の高さと利用者の期待がうかがえる。・1日にキャッシュできる残り金額を表示
・ユーザーの評価制度導入
・「アクティビティ」画面のリニューアル
・取引期間を2ヶ月から2週間に変更 「CASH」アップデート内容
なお、現在はカテゴリから選択できるブランド品のみの取り扱いになっており、査定額に関しても上述した髪ゴムのような物品に見合わない金額にはならず、改善がみられているようだ。
体制を見直し、再出発した「CASH」。既存の金融システムから脱却し、新たな需要と価値を生み出す可能性も秘めているが、今後どのような発展を遂げるのだろうか。再開したCASH、査定が妥当な感じになってしまっていてウマウマできない。前は昔流行ったブランドの靴が1万弱だったのに、3000円になってる。それでもメルカリ面倒だから売るんだけどね。
— 酢豚さん (@sbtsn) 2017年8月24日
なお、「CASH」リリースとほぼ同時期に、同社によるリリース告知が行われていた、給料を立て替え、擬似的な前借りを実現するアプリ「Payday」は依然アナウンスがないままだ。
情報化社会で変容するお金と価値の在り方
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